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【感想】映画『他人は地獄だ』
この世で一番怖いもの、それはやはり人間だと『他人は地獄だ』を見てそう思いました。
心霊ものやヒトコワなど、ジャンルによってそれぞれ違った怖さというものがありますし『他人は地獄だ』は間違いなく後者であります。
普段はジャンル問わず、好きなもの、気になるものはとりあえずおさえて見る感じなのですが、本作のキーマンである、キリシマというサイコキラーを演じた柳俊太郎さんの演技は本作で十分活かされており、とて
【感想】映画『室井慎次敗れざる者(前編)/生き続ける者(後編)』
『室井慎次 生き続ける者』を先行上映の初日から見たのですが、この感想を書く頃ではもう上映は始まっていることに気付き、本作を見てからしばらく時間が経ってしまいましたが、色々と二部作を通して考えていたところがありました。
以前に劇場で見ました前編の『室井慎次 敗れざる者』を踏まえて、本作はテレビドラマや映画でもお馴染みの踊る大捜査線シリーズで俳優の柳葉敏郎さんが演じる、室井慎次をピックアップした作品に
【感想】映画『ヴェノム・ザ・ラストダンス』
ヴェノムシリーズの第三作目である『ヴェノム・ザ・ラストダンス』を見た。
本作は、ヴェノムシリーズの最終章と呼ばれているみたいで、今作は絶対見る必要があると思い見ましたが、最終章に相応しいヴェノムシリーズだと実感しました。
地球外生命体の創造主である最強の敵である邪神ヌルが冒頭から登場し、かなり迫力のあるビジュアルでありました。
エディとヴェノムのバディ感は前作でも引き継がれていて、より一層団結して
【感想】映画『リトル・ダンサー デジタルリマスター版』
『リトル・ダンサー』という映画がデジタルリマスター版として上映されているということで、休日に映画館に見に行った。
旧作は普段はあまり見る機会がなかったのですが、とても良い映画を見れた感動と大きなスクリーンで見てこその映画であると実感しました。
物語は、イギリスの炭鉱町を舞台に、バレエダンサーを目指す少年の姿と家族との絆を描いたヒューマンドラマであります。
ビリーは幼い頃から母を亡くし、炭鉱労働者の
【感想】ドラマ『落日』
ある一家殺人事件をテーマに、北川景子さん演じる
映画監督の長谷部香は、吉岡里帆さん演じる新人脚本家の甲斐真尋に事件の真相を巡る映画の脚本の依頼を持ち掛ける。
一家殺人を犯した引きこもりの容疑者、立石力輝斗が妹の沙良と両親を殺害した笹塚町一家殺害事件について、死刑判決が確定したこの事件には謎があり、被害者の沙良との深い関わりがあることが分かっていき、香と真尋は取材を進めていく中で事件の事実とは異なる
『ラストマイル』考──最後の区間に関する問題点について──
『ラストマイル』についての考察、論考を書くにあたり、私の中で整理して考えを言語化するのに、かなりの月日が経ってしまったのですが、ようやく断片的な考えが一つにまとまったのでこちらに記していくことにしました。
大前提に、ラストマイルのスゴさを体感したのは、やはり脚本と企画、そしてミスリードの切り取り方だと私自身は思いました。
映画としての興業収入、リスクヘッジを図り矜持を持ちながらも、シェアードユニバ
【感想】映画『アイミタガイ』
人生観を変えさせられる、そんな映画を見た。
『アイミタガイ』は、映画作品としてのキャスト人や構成、演出、物語にいたるまで巧みな作りになっている映画だと感じられました。
物語の概要は、ウェディングプランナーとして働いていた梓の親友である叶海がある事故によって亡くなってしまう。
交際相手の澄人と結婚に踏み出せずにいる梓は亡き親友にLINEでメッセージを送り続ける。
何故、彼女はくるはずがないメッセージ
【感想】映画『十一人の賊軍』
下半期一番の期待作『十一人の賊軍』を公開日当日に見に行きました。
『十一人の賊軍』は、旧幕府軍と薩摩藩、長州藩とする新政府軍で起きた戊辰戦争の中で、新政府軍と対立する奥羽越列藩同盟に加わる新発田藩で繰り広げられる同盟の裏切りの物語であります。
数人の若い侍と、貧困階級である罪人たちが集められ11人の罪人たちが無罪放免と引き換えに決死隊として砦の死守に駆り出され決死に戦う姿を描くバイオレンス時代アク
【感想】映画『トラップ』
シャマラン監督の最新作『トラップ』を見た。
サスペンススリラーはこれまで色々と見てきましたが本作はかなり新しい試みの映画であり、シリアルキラーが視点の面白い実験的な作品だと思いました。
クーパーという優しそうな父親は娘のライリーと共に世界的な歌手のコンサートライブを見に行くのだが、コンサートの雰囲気にクーパーは異様な不自然さを抱き始める。
会場にはたくさんの監視カメラが設置されており、会場内や外