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大豆ミートは肉の代替になりうるか~食の多様性について考える

こんばんは、OgAzです。

昨今は小学校でもやたら言われるようになったSDGs。やれ多様性が大事だ、ダイバーシティ構想だヒャッホイと盛り上がっていますが、正直私は本質的に理解できていないんですよね。サステナブルとかキャッチ―な単語だけが独り歩きしているけど、レジ袋を使わない、割り箸をやめようとか、もちろん小さいことをこつこつと続けることは大切だとして、「それって根本的な解決になるのかな?」と疑問を呈してしまう今日この頃です。何か問題が起こったら「これもSDGsに入れちゃえ!」って感じになってはいませんかね。

次男「ちびた」作・サステナブルくん

そんな難しい多様性の話を意識したわけではなく、たまたま「大豆ミート」なる食材を手に入れまして。おおコレがうわさのヴィーガン食材!と思い、せっかくなので長男と一緒に大豆ミートハンバーグを作りました。「ミート」って付くくらいだから肉っぽいのかしら!?とワクワクしながら食べましたので、今回はそのへんのことをレポートしたいと思いました。よろしくお付き合いください。

「大豆ミート」って何なのさ

先日フライパンを購入した記事を書いたのですが

このとき、子どもたちは地域のお祭りのお手伝いに行っていました。それぞれにお小遣いを渡していて、予算内であればお祭りに出ているお店で好きなものを買っていいルール。長男と次男は基本的に別行動をしていたようで、それぞれお菓子やクラフト制作などに使っていましたが、長男が「お土産」と持って帰ってきたのが「大豆ミート」でした。それはなんだ。

大豆ミートを簡単に説明すると、ずばりミート(肉)のような大豆食品のこと。ソイミート(soy meat)や大豆肉などと呼ばれることもあります。とくにここ数年、欧米では牛肉や豚肉のような家畜肉の代わりに植物由来の材料で作った代替肉を選ぶ人が増えているため、徐々に日本でも注目されるようになってきました。

大豆ミートってなんだ?その魅力や使い方、レシピを紹介!」より引用

ベジタリアンやヴィーガンのための食材ってイメージがあります。代替肉ってことは、だいたい肉ってことでしょうか(寒)。さぞかし肉々しいことでしょうね、ええ。我が家は肉も魚もゴリゴリに食べる一般家庭なのですが、たまにはこういうのも珍しくていいかなと思いました。

「すがたをかえる大豆」

大豆と聞いて思い出すのは、長男が小3のころのこと。うちの小学校では3年生で大豆を育てることになっており、それに加えて国語の教科書で「すがたをかえる大豆」というお話を勉強していました。要は大豆がいろいろな製品に加工されていてすごいねっていう話なのですが。

それにちなんで長男は、自由課題として大豆について細かく調べていました。大豆がいかに素晴らしいか、栄養価も味も優れていてどんなふうに加工されるかなど。放課後は遅くまで甲斐甲斐しく大豆のお世話をし(雑草を取ったり害虫を駆除したり)、帰ってきて話すのは大豆のこと。大豆、大豆、大豆。生活が本当に大豆一色でした。楽しそうに話しているので黙って聞いていましたが、正直「もう大豆の話はお腹いっぱいなんだけど」と思っていました。大豆じゃなくてキミの話が聞きたいだがこっちは。

大豆ミートを茹でてみた!

そんな大豆でできた大豆ミート。ああ大豆、また会ったな大豆。どうやって使うのかさっぱりわからなかったので、困ったときの必殺技「検索」

長男が購入してきた大豆は100g。たったこれだけ?と思いましたが、5倍に膨らむらしい。ということは500gか、量的には問題なさそうです。

乾いた大豆ミート
ジャスト100グラム
こちらが5分茹でた大豆ミート

見た目はひき肉っぽい。そして膨張している・・・!レシピによると

  • 臭さが残ってしまうので、茹でた後はしっかり水で洗う

  • 水分をたくさん含んでいるのでキッチンペーパーなどでしっかり絞る

のがポイントらしいです。大豆臭さとは

大豆ミートハンバーグを作ってみた!

下準備が出来たので、今度は大豆ミートを使ってハンバーグを作っていきます。せっかくなので長男に手伝ってもらうことに。レシピは長男が調べてくれたクックパッドのものを参考にしました。

材料 (4人分)
大豆ミート(ミンチタイプ)100g
玉ねぎ(みじん切り)小1個分
人参(みじん切り)小1個分
パン粉(卵不使用)70g
ケチャップ大さじ3
塩小さじ1
コショウ少々
ナツメグ少々
オリーブオイル少々

ハンバーグ自体にケチャップの味をしっかり入れてあります。レシピによると「大豆臭さをなくすためハーブソルトを使用」とあり、臭みがあるのがデフォルトなのねと認識。確かに特徴的なにおいがするかも。

玉ねぎと人参のみじん切りをフライパンで炒めます。ちなみにこのフライパンは、先日購入したティファールのものです。使いやすいよ。

フライパンからこぼしまくった

炒めたものを大豆ミートと調味料と一緒に混ぜ合わせ、ハンバーグ状に成型していきます。手にくっつくのでオリーブオイルを手に塗ってから丸めました。

こねこね楽しそうだった
完成。でかい。

やけにオレンジだけどこれは人参のせいなのかケチャップのせいなのか。オレンジのハンバーグって斬新だなと思いました。別にいいけど。

あとは焼くだけなので私が担当。一つ一つでっかいのでフライパンに全部乗るか心配しましたが、ちゃんと入りました。さすがはティファール。

ハンバーグっぽい

通常のハンバーグの場合は肉に火が通っているかをしっかり確認しなければいけませんが、大豆ミートだとどうなんだろう・・・?と探り探りやっていたら、片面ガッツリ焦げました。ごめんなさい。大豆は肉と違ってさいあく生でも食べられるのかな。火加減がよくわからなかったです。

大豆ミートは肉の代替になるか

味見したところ、おもいっきりケチャップの味が付いているのでソースは要らないねということで。ドラッグストアで買ってきたサラダを申し訳程度に乗せて完成。ちょっとこれだけじゃサビシイよねと、小松菜と揚げの味噌汁を作ったのですが、しまった大豆大豆しすぎたと作った後に気づくというね。もういい、今日は大豆パーティーや(開き直り)。

焦げたのは気にしないぞ

家族そろっていただきますをして食べました。口に入った瞬間に広がるケチャップ。うん、ケチャップ多すぎたこれ絶対。大豆は、肉・・・にく・・・うーん・・・?といった感じで、肉かと言われればぶっちゃけ肉ではない。食感も、全然肉っぽくはない。ただ普通に味は美味しかったです。長男は「おお、肉じゃん!」、次男は「これごはんに乗せたらオムライスだね」とのことで、家族にはおおむね好評でした。水で膨らましているせいか、私的にはすさまじい満腹感でしたね。そういうものなのかな。

大豆ミート、普段から肉をまったく食べていなければ肉っぽいと感じるのかもしれませんが、でもやっぱコレジャナイ感がすごいから、代替にはならないよねというのが私の結論。たまに食べるからいいけど、これではパワーが出なさそう。クックパッドを見たところ、鳥のミンチ肉と混ぜて作るハンバーグのレシピもあったので、そういう使い方が正解ではないかと思いました。次やるとしたらこれ。

多様性を理解するという食育の観点から今回チャレンジしてみましたが、やっぱり大豆より肉があるなら肉が食べたいなと正直思いましたね。二回目はなくていいかな・・・。食品ロスに気を付けながら、大切なお肉、大切に味わいながら食べようと心に誓ったのでした。

食べ終わってから夫が「なんか足りないと思ったらあれだ、ニンニクが足りないんだ」と呟いていて、バズレシピの影響を受けすぎだなと思いました。やっぱり我が家にはヘルシーよりバズレシピなんだよ。我が家でよく作るバズレシピの簡単ハンバーグを一緒に載せておきます。やっぱ肉が必要だしニンニクも必要だよ。

結び

話題の大豆ミートを使ったあれこれ、いかがだったでしょうか。美味しそう!やってみたい!と思った人より、いや~肉でいいわ肉でと思った人の方が多いんだろうなと書いていて思いました。ごめんなさい。性別や趣味嗜好に多様性があるように、食にも多様性があり、大豆ミートを好んで食べる人たちもいる。でも私は肉を食べる。それでいいんじゃいかなと思いますね。多様性って言葉は難しいけれど、結局「いかに相手の立場に立って考えられるか」って話だと思うのです。自分とは違う他人が、自分とは違うことをやっている、これが現実。「なんで違うんだ!」じゃなくて、そういうものなんだって軽く流せるような寛容さが、現代の日本にはもっと必要なんだろうなと感じました。ああ、今になって何だかものすごく、焼き肉が食べたい

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