Ash 🎬 映画を旅する

映画が好きで、ジャンルを問わずいろいろな作品を見ています。最近はネトフリ、アマプラなどで観ていますが、たまには映画館の大きなスクリーンで映画を観るのも好きです。Amazonのアソシエイトリンクを使って、おすすめの映画も紹介しています。気軽にフォローしてくださいね。

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最近の記事

アナログな交換日記が魅せる、デジタル時代の純愛ストーリー 『交換ウソ日記』

実はこの手の青春映画を見ることに、ちょっと気恥ずかさもあったんですが、とても気になっていたので。意外と面白かったです。 この映画は櫻いいよさんの同名青春小説が原作になっています。本は累計発行部数55万部を突破し、第7回ネット小説大賞を受賞しました。映画は2023年7月7日に公開されています。 意外だったのは、今どきの子たちが紙の交換日記をするお話だったって事。スマホ全盛な時代でも、こんなアナログなことする?って最初は思いましたが、ここが世代を超えて共感できるポイントにもな

    • 山﨑賢人主演『陰陽師0』:青春×呪術×ミステリー!アマプラ見放題に登場

      今年話題になった呪術アクションエンターテイメント映画『陰陽師0』が、早くもAmazonプライムビデオで見放題独占配信中です!早速私も鑑賞しました。 『陰陽師0』は、平安時代の陰陽師・安倍晴明の若き日を描いた作品です。2024年は安倍晴明の誕生から1100年という記念すべき年。そんな特別な年に、原作者である夢枕獏さんの全面的な協力のもと制作された完全オリジナルストーリーなんだそうです。 物語は27歳の安倍晴明を中心に展開します。呪術の天才でありながら、陰陽師にはなる気が全く

      • 75歳からの選択。「PLAN 75」が突きつける、私たちへの問い。

        ずっと気になっていた映画「PLAN 75」。やっと見てみました。2022年公開の日本・フランス・フィリピン・カタール合作映画で、早川千絵監督の長編デビュー作です。 少子高齢化が深刻化した近未来の日本。75歳以上の高齢者に生死の選択権を与える制度「プラン75」が施行されます。この映画は、まさに現代版「姥捨山」と言えるかもしれません。制度導入の是非を問う単純な話ではなく、一度このようなシステムが社会に根付いてしまったら、容易には後戻りできないであろう重苦しい現実を突きつけてきま

        • 偏屈おやじの意外な優しさ:映画『幸せなひとりぼっち』と『オットーという男』にみる人生の光と影

          Netflixで10月から配信が始まったトム・ハンクス主演『オットーという男』、ご覧になりましたか? 2023年3月に日本で劇場公開されたこの作品、実はスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』(2015)のハリウッドリメイク版なんです。どちらも心温まるヒューマンドラマで、私はすっかり魅了されてしまいました。 まず、リメイク版の『オットーという男』から観たのですが、主人公オットーの偏屈ぶりには笑ってしまうほど。町内一の嫌われ者で、いつも仏頂面。最愛の妻を亡くし、仕事まで失った彼

          『おいしい給食 Road to イカメシ』で蘇る学生時代の味と感動!市原隼人の熱演に釘付け

          10月4日、Amazonプライムビデオで「おいしい給食 Road to イカメシ (2024年5月公開作品)」の見放題独占配信が始まりました。この作品は、大人気シリーズの最新作で、食育エンターテインメントとして多くのファンを魅了し続けています。 今回の舞台は北海道函館市。給食を愛する中学教師・甘利田幸男(市原隼人)が新たな学校に赴任し、函館の名物「イカメシ」を巡る物語が展開されます。期待に胸を膨らませる甘利田先生ですが、なかなか給食にイカメシが登場せず、さらに学校が給食完食

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          『ノマドランド』の自由と誇り 〜孤独な旅が教えてくれること〜

          映画『ノマドランド』が公開されたとき、ニュースでアメリカには車中泊をしながら季節労働をしている高齢者たちがいて、そんな社会問題を描いた作品だと紹介されていました。なので「とても過酷でつらい生活を描いた映画なのだろう」と思っていました。しかし実際に映画を見てみると、意外にもさわやかな部分があり、その印象は大きく変わりました。 『ノマドランド』は、リーマンショックの後に家を失った主人公ファーンが、バンに住みながらアメリカ西部を旅する物語です。彼女の生活はお金の問題から始まりまし

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          武士の誇りと父娘の絆 『碁盤斬り』

          週末は映画「碁盤斬り」をAmazonプライムで楽しみました。今年の5月に劇場公開された作品だったんですが、もうアマプラで楽しめるなんて嬉しい驚きです! 映画『碁盤斬り』は、2024年に公開された白石和彌監督の初めての時代劇で、主演の草彅剛さんが演じる柳田格之進の姿がとても印象に残りました。彼の演技の、穏やかな浪人から復讐に燃える武士への変貌は圧巻で、武士としての誇りと心の中の葛藤を見事に表現していました。 物語は古典落語『柳田格之進』をベースにしていて、冤罪をかけられた浪

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          リベロ爺さんの人生のブックリスト『丘の上の本屋さん』

          今日ご紹介するのは、読書の秋にぴったりな映画『丘の上の本屋さん』です。 2021年にイタリアで制作され、2023年3月に日本で公開されたこの映画は、古本をテーマにした心をほっこりと温めてくれる作品です。 舞台となるのは、「イタリアの最も美しい村」のひとつに数えられるチビテッラ・デル・トロント。中世の面影を残す城砦で囲まれ、丘の斜面に石造りの家々が建ち並ぶ美しい街並みは、映像の中で一際映えます。 物語の中心は、小さな古本屋の店主リベロと、移民の少年エシエンの交流です。リベ

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          『パリタクシー』 92歳の客と運転手の心温まる旅路

          まるで時を経て飲み頃を迎えたワインのように、心に染み渡った一作です。 『パリタクシー』は2023年に日本で公開されたフランス映画で、クリスチャン・カリオン監督が手掛けました。フランスでは初登場新作No.1を記録し、第47回日本アカデミー賞では最優秀外国作品賞を受賞するなど、高い評価を得ています。 物語は、パリのタクシー運転手シャルルと92歳の乗客マドレーヌを中心に展開します。終活のために老人ホームに向かうマドレーヌの依頼で始まった寄り道が、彼女の波乱万丈な人生を紐解いてい

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          『奈落のマイホーム』 笑いと恐怖が同居する韓国発パニック映画

          皆さん、自宅の地下がどうなっているか考えたことはありますか? 最近、世界中で話題になっているシンクホール。そう、地下の空洞が崩壊して地表に大きな穴が開く、あの現象です。今回ご紹介する『奈落のマイホーム』は、このシンクホールをテーマにした韓国発のパニック映画です。 2021年に韓国で公開されたこの映画は、その年の韓国映画興行収入で第2位を記録する大ヒットとなりました。チャ・スンウォン、キム・ソンギュンといった実力派俳優陣と、パニック映画の名手キム・ジフン監督のタッグが、この

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          映画『渇水』の「水」を通して見る、人の尊厳と社会

          2023年6月に公開された映画『渇水』を鑑賞しました。 作品は、予想よりはるかに深い内容でした。「水」という身近なものを通して人間の内面や社会問題を鋭く描き出しています。 主人公の岩切俊作(生田斗真)は、水道局で滞納者への給水停止を担当しています。彼の日常業務を通して、私たちは水の重要性と、それを失うことの深刻さを痛感させられます。 物語の中で、岩切は父親が蒸発し、母親も帰らなくなった幼い姉妹と出会います。この出会いが彼の内面に変化をもたらしていく様子が、繊細に描かれて

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          真田広之主演『SHOGUN 将軍』 時代と現代が交錯する深遠

          先日、『SHOGUN 将軍』がエミー賞で史上最多の18部門を受賞したとのニュースを目にしました。それをきっかけに、以前途中で挫折したこの大作に再び挑戦して、ついに最後まで鑑賞することができました。 とにかく大作の重さが私にはこたえたのです。受賞の話題性に背中を押されてやっと最後まで、という情けなさでした。 このドラマは、真田広之さんが主演・プロデュースを務める時代劇で、戦国時代末期、関ヶ原の戦い直前の日本を舞台にしています。登場人物たちは、いつ命を落としてもおかしくない緊

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          Netflixドラマ『地面師たち』一気見感想

          Netflixで公開されたオリジナルドラマ『地面師たち』、思わず一気見してしまいました。日本のドラマがこんなに凄いとは!、、震えた作品です。 このドラマは、2017年に実際に起きた積水ハウスの不動産詐欺事件をベースにしています。東京五反田の一等地を偽の書類で売りつけ、積水ハウスから約55億円を騙し取った「地面師」と呼ばれる詐欺師たちの物語です。 原作小説『地面師たち』は新庄耕によって執筆され、2019年に出版されました。ドラマはこの衝撃的な現実の事件をベースにしつつ、創作

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          Audibleで映画のように楽しむ!東野圭吾の『誰かが私を殺した』

          いつもは映画の感想をここに綴っていますが、今日は少しテーマを変えて。実は映画ではなく、小説…と言っても、読むのではなく聴く小説について書いてみたいと思います。 東野圭吾が初めてAudibleのために書き下ろした作品「誰かが私を殺した」がつい先日公開されました。加賀恭一郎シリーズの最新作で、しかもAudible独占のオリジナル作品ということで、興味をそそられ、私もつい手を伸ばしてしまいました。 この作品の魅力は何と言ってもその豪華なキャスト。高橋克典さんが加賀恭一郎を演じる

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          『ビバリーヒルズ・コップ』新作!エディ・マーフィが帰ってきた!

          あの80年代の人気シリーズが30年ぶりに復活しました! エディ・マーフィ主演の『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』が2024年7月3日にNetflixで公開されました。 今回の新作を手掛けたのは、広告作品で知られるオーストラリア人監督のマーク・モロイ。彼にとってはこれが長編映画の初監督作品なんだそうです。 若手の監督が手掛け、現代的にアレンジされているのかと思いきや、むしろ80年代の雰囲気濃厚で、アクション映画の雰囲気を再現するために、CGの使用は最小限に抑

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          老人ホームに潜入した83歳のスパイの映画

          久々にアマプラで見た映画がとても心に残ったので。 ドキュメンタリー映画なのですが、あまりに心くすぐるタイトルだったのでフィクションかと思って見始めました。 実はこれは『83歳のやさしいスパイ』ことセルヒオが、チリに実在するある老人ホームに許可を得て3ヶ月潜入し、暮らした様子を撮影したものでした。ドキュメンタリーだったんだと思うと、更に印象深く思い出される作品になりました。 老人ホームで暮らす人たちの喜怒哀楽が、生々しく伝わってくるようです。どの国も抱えている問題は同じな

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