アナログな交換日記が魅せる、デジタル時代の純愛ストーリー 『交換ウソ日記』
実はこの手の青春映画を見ることに、ちょっと気恥ずかさもあったんですが、とても気になっていたので。意外と面白かったです。
この映画は櫻いいよさんの同名青春小説が原作になっています。本は累計発行部数55万部を突破し、第7回ネット小説大賞を受賞しました。映画は2023年7月7日に公開されています。
意外だったのは、今どきの子たちが紙の交換日記をするお話だったって事。スマホ全盛な時代でも、こんなアナログなことする?って最初は思いましたが、ここが世代を超えて共感できるポイントにもなりました。
画面に手書きの文字が出てきたりするのは、なんだか今の時代になってみると新鮮さを感じますね。
驚いたのは、映画の中で使われた文字は主人公2人の本当の手書きだったそうです。桜田ひよりさんは、「ノートに文字を書くのは中学生以来のこと」だそうで、高橋文哉さんは、瀬戸山のキャラクターに合わせて、迷いのない力強く大きい、右肩上がりの文字を書いたそうです。
高橋さんは、手書きの文字には感情表現があると感じたそうです。「書き間違えたところをクシュクシュって消すことすら、愛おしく思える」と語っていたそう。確かに文字って性格や感情をすごく伝えてくれるものですよね。
そしてこの主演の2人が、ほんとカッコよくて可愛いんです。この作品で二人とも日本アカデミー賞の新人俳優賞を取ったんですね。特に桜田ひよりちゃんの繊細な演技には引き込まれました。将来が楽しみな2人ですね。
それにしても、映画の中の放送部の自由さには驚きました。私も昔、放送部だったんですが、あんな放送、毎回やっていたら、きっと相当絞られたことでしょう。そしてあんなに自由に音楽をかけられたら、もっと楽しかったでしょうね。うちの学校では、決められたソフトしか使えなかったんですよ。今はあんな感じに自由なのかなぁ、、
個人的に一番好きだったのは、江里乃ちゃんのキャラクターです。賢くて心が広くて。私なら絶対に許せないようなことも許してしまう彼女の優しさが凄すぎます。
青春ってこんな感じだったっけ、、思い返しながら胸キュンしてしまった作品でした。