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全てが特別なものである必要はない。

古内一絵さんの「女王様の夜食カフェ」


主人公の真奈は、自分のことを、
"自分"がなくて、つまらない人間だと思ってきた。

そんなときに、夜食にトラフルを出してもらう。
トラフルとはパサパサになったケーキとあり合わせの果物でつくるイギリスのデザートだそう。


「あ、それから」
お代わりのお茶を用意しながら、シャールがさりげなく続ける。

「言い忘れたけど、トライフルっていうのはね、”つまらないもの”って意味なのよ

真奈はハッとしてシャールを見返した。

「ありあわせで作るから、そんな名前がついたのかもしれないわ」
シャールの唇に、ゆったりとした笑みが浮かぶ。

でもすべての料理が、極上の素材で作られた特別なものである必要なんてないのよ。
少なくとも、私はトライフルが大好き。 こういうちょっとしたデザートって、食べてて気分が落ち着くし、なにより会話が弾むじゃない

「充分。それだけで充分よ。」

私もそんなに取り柄のない"普通"の人間だ。

特別かわいいわけでも、
スタイルが良いわけでも、
頭が良いわけでも、
面白いわけでもなく、
特徴のない人。


でも、
"全てが特別なものである必要はない"
という言葉にほっとした。

いろんな人がいていいのだ。

それを、好んでくれる人もいるのだ。

特別じゃないからこそ、弾むことだってあるのだ。



私は私のままで、私らしく。


包んでもらうようなお話だった。

 

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