水本アキラ

1969年、松山生まれ。エディター/DJ。音楽、映像、写真、デザイン、トークイベント、ワークショップの主催など、誰かが食べ残したパンで彫刻を作るような仕事をしています。

水本アキラ

1969年、松山生まれ。エディター/DJ。音楽、映像、写真、デザイン、トークイベント、ワークショップの主催など、誰かが食べ残したパンで彫刻を作るような仕事をしています。

マガジン

  • ヴァン・ダイク・パークス『ディスカヴァー・アメリカ』考

    ヴァン・ダイク・パークスの『ディスカヴァー・アメリカ』について勉強しています。

  • ツイン・ピークス The Return 観察日記

    『ツイン・ピークス』が復活! 毎週WOWOWでドラマを見終わり次第、何かを書く18小節の旅の始まり。ブーツでドアをドカーと蹴って、『ボブ〜!』と叫んでドカドカ行って、テーブルのチェリーパイ、プラスモアドーナツ。ブラックコーヒーで一気に流し込み、丸太を抱えて「ねえ、ダイアン」。さあ、ぼくと一緒にリンチワールドをつぶさに観察してまいりましよう(注:2017年に公式サイトでコラムとして連載したものを2021年にnoteへ転載しました。執筆当時に知りうる内容で書いていますので、現在の認識、事実関係と誤差が生じている場合もあります。また、細部に渡って検証すべく、ストーリーを詳細に書き取っていますが、あくまで個人的研究のための引用として行っております。あらかじめその点、ご了承ください)

  • わたしの今年のベストアルバム

    年末年始に書いている今年のベストアルバムに関する投稿をまとめています

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    [レコードの日2023] AKIRA MIZUMOTO "A.M." LP EDITION

    TRANSONIC RECORDSから2002年にリリースされた アルバム『A.M.』 。 およそ20年の時を経て、2023年3月に初の7inchシングルが、そして「レコードの日2023」に合わせて初のフルLP化が実現しました。 オリジナルCD版と曲順こそ踏襲していますが、LP化に際して、曲によってヴァージョンを変更。全曲アナログ用にリマスタリングし、アートワークもオリジナルCDを手掛けた伊藤桂司がLP限定仕様にアップデート。ターンテーブルが回り続けて、レコード針の供給が続くかぎり、未来永劫聞いていただきたい一枚です。 AKIRA MIZUMOTO "A.M." LP Edition A-1 Holyday (Introduction Of "A.M.") A-2 Sam the Samba Man (12"Edition) feat. Tomomi Sano ←BRAND NEW!! A-3 Fairground feat Yasuyuki Horigome B-1 Le Vanquet feat. Rie Aoki B-2 Home Computer Rock (Long Edit) ←BRAND NEW!! B-3 Tokyo Date B-4 In Dreamfeat. Tomomi Sano ゲストボーカル:サノトモミ、堀込泰行、青木里枝 (flex life) ゲストミュージシャン:長瀬五郎 (INSTANT CYTRON)、菊地成孔、坪口昌恭、高井康生 (Ahh! Folly Jet)、沖井礼二 (TWEEDEES / ex:Cymbals) All Programming : Akira Mizumoto & Hiroyasu Yano Producer : Akira Mizumoto & Hiroyasu Yano Exectuive Producer : Kazunao Nagata Mastering Engineer for vinyl : Moe Kazamma (studio Chatri) URBAN DISCOS Producer : Yosuke Suzuki
    4,400円
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    AKIRA MIZUMOTO "Sam The Samba Man feat. Tomomi Sano (7"Edit) / Fairground feat. Yasuyuki Horigome (7"Edit)"

    TRANSONIC RECORDSから2002年にリリースされた 『A.M.』 。 およそ20年の時を経て、初の7inchシングル化が実現しました。 A面はサノトモミを迎えたRah Band「Sam The Samba Man」、フリップサイドには、堀込泰行をフィーチャーしたSimply Red「Fairground」のカヴァーを収録。 EP化に際して、両曲ともにリエディット。最新リマスタリング&アートワークもオリジナルCDを手掛けた伊藤桂司が新たなアートワークを制作。 A-1 Sam the Samba Man (7" Edit) feat. Tomomi Sano Words & Music : Richard Hewson Vocal : Tomomi Sano Chorus : Akira Mizumoto Acoustic Guitar : Goro Nagase (Instant Cytron) Electric Guitar : Koki Takai (Ahh! Folly Jet) B-1 Fairground (7" Edit) feat Yasuyuki Horigome Words & Music : Mick Hucknall Vocal : Yasuyuki Horigome Alto Saxophone : Naruyoshi Kikuchi All Programming : Akira Mizumoto & Hiroyasu Yano Artwork & Design : Keiji Ito (UFG) Producer : Akira Mizumoto & Hiroyasu Yano Exectuive Producer : Kazunao Nagata (Transonic) Mastering Engineer for vinyl : Moe Kazamma (studio Chatri) URBAN DISCOS Producer : Yosuke Suzuki Label : URBAN DISCOS (URDC71)
    1,400円
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    [レコードの日2023] AKIRA MIZUMOTO "A.M." LP EDITION

    TRANSONIC RECORDSから2002年にリリースされた アルバム『A.M.』 。 およそ20年の時を経て、2023年3月に初の7inchシングルが、そして「レコードの日2023」に合わせて初のフルLP化が実現しました。 オリジナルCD版と曲順こそ踏襲していますが、LP化に際して、曲によってヴァージョンを変更。全曲アナログ用にリマスタリングし、アートワークもオリジナルCDを手掛けた伊藤桂司がLP限定仕様にアップデート。ターンテーブルが回り続けて、レコード針の供給が続くかぎり、未来永劫聞いていただきたい一枚です。 AKIRA MIZUMOTO "A.M." LP Edition A-1 Holyday (Introduction Of "A.M.") A-2 Sam the Samba Man (12"Edition) feat. Tomomi Sano ←BRAND NEW!! A-3 Fairground feat Yasuyuki Horigome B-1 Le Vanquet feat. Rie Aoki B-2 Home Computer Rock (Long Edit) ←BRAND NEW!! B-3 Tokyo Date B-4 In Dreamfeat. Tomomi Sano ゲストボーカル:サノトモミ、堀込泰行、青木里枝 (flex life) ゲストミュージシャン:長瀬五郎 (INSTANT CYTRON)、菊地成孔、坪口昌恭、高井康生 (Ahh! Folly Jet)、沖井礼二 (TWEEDEES / ex:Cymbals) All Programming : Akira Mizumoto & Hiroyasu Yano Producer : Akira Mizumoto & Hiroyasu Yano Exectuive Producer : Kazunao Nagata Mastering Engineer for vinyl : Moe Kazamma (studio Chatri) URBAN DISCOS Producer : Yosuke Suzuki
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    AKIRA MIZUMOTO "Sam The Samba Man feat. Tomomi Sano (7"Edit) / Fairground feat. Yasuyuki Horigome (7"Edit)"

    TRANSONIC RECORDSから2002年にリリースされた 『A.M.』 。 およそ20年の時を経て、初の7inchシングル化が実現しました。 A面はサノトモミを迎えたRah Band「Sam The Samba Man」、フリップサイドには、堀込泰行をフィーチャーしたSimply Red「Fairground」のカヴァーを収録。 EP化に際して、両曲ともにリエディット。最新リマスタリング&アートワークもオリジナルCDを手掛けた伊藤桂司が新たなアートワークを制作。 A-1 Sam the Samba Man (7" Edit) feat. Tomomi Sano Words & Music : Richard Hewson Vocal : Tomomi Sano Chorus : Akira Mizumoto Acoustic Guitar : Goro Nagase (Instant Cytron) Electric Guitar : Koki Takai (Ahh! Folly Jet) B-1 Fairground (7" Edit) feat Yasuyuki Horigome Words & Music : Mick Hucknall Vocal : Yasuyuki Horigome Alto Saxophone : Naruyoshi Kikuchi All Programming : Akira Mizumoto & Hiroyasu Yano Artwork & Design : Keiji Ito (UFG) Producer : Akira Mizumoto & Hiroyasu Yano Exectuive Producer : Kazunao Nagata (Transonic) Mastering Engineer for vinyl : Moe Kazamma (studio Chatri) URBAN DISCOS Producer : Yosuke Suzuki Label : URBAN DISCOS (URDC71)
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    [DEADSTOCK] AKIRA MIZUMOTO "A.M.E.P. 1" 12"

    水本アキラ「A.M.」からの12"アナログカット、第1弾。 flex lifeの青木里枝をフィーチャリングした「Le Vanquet」と、水本アキラがヴォーカルを担当した「TOKYO DATE」など全4曲収録。B-2の"Le Vanquet"(Dub)はこの12"にしか入っていないレアなヴァージョンです。デッドストック商品につき、数量限定のバーゲン価格となっています。 SIDE A A-1 Le Vanquet feat. Rie Aoki A-2 Home Computer Rock (Long Edit) SIDE-B B-1 Tokyo Date B-2 Le Vanquet (Dub) Label : TRANSONIC / vinylsoyuz Release : 2002
    1,200円
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最近の記事

[ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] G-Man Hoover(3)

 初めてぼくが映画館で観たディズニー映画が『ジャングル・ブック』だった。小学校に上がるか上がらないかくらいの頃で、普段はポルノがかかっている「大劇」という映画館が正月や夏休みの昼間だけ、子供向けの映画が上映されており、親にねだって連れて行ってもらったのだ。川面に浮かんだバルーの、ふかふかしたおなかの上にモーグリが乗り、一緒に川下りする描写がある。幼少期にプールで溺れて以来、水に対する恐怖心があったぼくには、怖いような、それでいて憧れるような場面が一番印象に残っていて、そのシー

    • [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] G-Man Hoover(2)

      フィル・オクスは二度死ぬ ヴァン・ダイク・パークスがこの曲をアルバムで取り上げた動機は、フーヴァーに対する個人的な〝恨み〟だったことを彼自身がXにポストしていた。  フィル・オクスは60年代の一時期、ボブ・ディランのライバル───あるいはそれ以上の存在とも言われていたフォークシンガーだ。ディランより半年ほど早く、またジョン・レノンから2ヶ月ほど遅い、1940年12月19日にテキサス州エルパソで生まれた。オハイオ州立大学でジャーナリズムを学んでいたが、友人の影響でウディ・ガス

      • [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] G-Man Hoover(1)

        さっさと行け! いや、行くな! 「G-Man Hoover」のオリジナルヴァージョンは、ニューヨークのレーベル"Varsity"から1940年に発売された、Gerald Clark & His Calypso Orchestraの同名のSP盤に収録されている。  『ディスカヴァー・アメリカ』のライナーではクレジットが割愛され、BMIやASCAPにも登録もなく、一般的にはサー・ランスロットの楽曲として認知されているが、作詞・作曲は"Clark - Merrick"。Clark

        • 追悼、楳図かずお先生。

          もう30年くらい前の話ですが、吉祥寺で暮らしていた頃、ぼくが住んでいたマンションの近くに楳図さんの仕事場がありました。 八王子のご自宅から中央線に乗って、2つ前の武蔵境駅で電車を降り、歩いて仕事に向かうのが楳図さんのルーティーンで、仕事場の手前にある近鉄百貨店(今のヨドバシカメラ)の1階にあった小さなカフェスペースで、休憩がてらよくお茶を飲んでおられました。 メディアに出る時は笑顔をふりまいていらっしゃいましたが、そういう時の先生は少し厳しい顔つきで、心をぎゅっと締めてお

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        • ヴァン・ダイク・パークス『ディスカヴァー・アメリカ』考
          8本
        • ツイン・ピークス The Return 観察日記
          20本
        • わたしの今年のベストアルバム
          9本
        • ディスカバリー・ジャパン・リヴィジテッド
          6本

        記事

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] Introduction

           2曲目に収録されている「Introduction」は、サミュエル・アルター(Samuel Alter)なる人物のスポークンワードで、わずか27秒のトラックである。  テープレコーダーの停止ボタンのような音がブツブツっと入って、文章の塊が5つのパートに分割されている。  これが全てなのか、あるいはもっと長いヴァージョンがあって、そこから抽出された言葉なのか───いくつかパターンが想像できるが、どれが正解かは分からない。ただし文章の内容でいえば、第1〜3パートと、第4&5パ

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] Introduction

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] FDR inTrinidad (4)

          奴らか?俺たちか?1971年、アメリカ国防総省からある極秘書類がひそかに持ち出され、ニューヨーク・ポストとワシントン・ポストにリークされた。アメリカ政府による長年にわたる隠蔽工作が2紙の報道によって国民へ詳らかになり、その書類は「ペンタゴン・ペーパーズ」と呼ばれた。 ペンタゴン・ペーパーズには1945年から1967年までの、アメリカとベトナムの関係が詳細に記録されていた。そこにはベトナム戦争へのアメリカの関与が、国民に伝えられていたよりもはるかに根深く、かつ失敗に終わる可能

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] FDR inTrinidad (4)

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する]FDR in Trinidad(3)

          私は未来を目撃したフランクリン・ルーズベルトの名に由来する別のカリプソナンバー「Roosevelt Opens World's Fair」にも触れておきたい。 この曲はウィルモス・フーディーニが1939年から翌1940年にかけて開催されたニューヨーク万国博覧会を題材に作った。 アルバム『Calypsos By Wilmoth Houdini』に収録されて、1939年にデッカから発売された。 ニューヨーク万国博覧会はジョージ・ワシントンの大統領就任150周年を記念して開催

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する]FDR in Trinidad(3)

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] FDR in Trinidad(2)

          FDRってどんな人? FDRことフランクリン・デラノ・ルーズベルトは、1933年3月14日に大統領に就任し、在任期間中だった1945年4月12日に亡くなるまで、連続4選を果たしている。4422日という在位日数はアメリカ大統領として最長。  これは今後、アメリカの憲法が修正されないかぎり、決して抜かれることのない記録である。そもそも、初代のジョージ・ワシントン以来、大統領職は最大2期までという慣例があった。ルーズベルト亡き後の1951年、憲法で正式に2期までと規定された。ルー

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] FDR in Trinidad(2)

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] FDR in Trinidad(1)

          ヤァ!ヤァ!ヤァ!大統領がやってきた 第32代のアメリカ大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルトのトリニダード訪問がテーマになっている歌だ。 作詞・作曲はフリッツ・マクリーン(Fritz McLean)。The Atillaことアッティラ・ザ・フンが歌い、1937年にDeccaから78回転盤でリリースされた。 当初は「Roosevelt In Trinidad」という曲名だった。同じファーストネームを持つセオドア・ルーズベルト(第26代大統領)がいるので、混同を避ける

          [ヴァン・ダイク・パークス "ディスカヴァー・アメリカ"を勉強する] FDR in Trinidad(1)

          [ESSAY] 善尽くし、美尽くす。そして、口笛を吹く。

          かれこれ20年近く前ですが、「千代鶴酒造」の黒田一義さんから新しい日本酒のデザインを依頼されました。 今はそういう仕事にも慣れてますが、その頃はほとんどやったことがなく、非常に意気込んで取り組みました。 ただ、出来上がったお酒はとても美味しかったけれど、ぼくの力量不足からいまひとつ満足のいく着地ができなくて、やや苦みのある結果になってしまったのは残念でなりません。 さておき、日本酒の仕込みというものを見たことがなかったぼくは、仕事に取り掛かる前に富山の千代鶴へ出向いて、

          [ESSAY] 善尽くし、美尽くす。そして、口笛を吹く。

          [ESSAY] それは盛ってるで。〜20年前に出演した筑波大学「雙峰祭」の思い出

          誰に話を聞かせても「盛ってるエピソード」扱いをされてきた”伝説”の仕事がありました。 2004年だったと思うのですが、筑波大学の学園祭「雙峰祭」の大トリを飾るDJのお仕事をいただいたのです。 野外ステージで行われる学生バンドのライブの後、ぼくのDJで締めるという流れ。他に共演者はいませんでした。 その日は台風が接近していて、都心もとんでもない豪雨。当時、アシスタントをしてくれていた友人の運転でつくばに向かっているあいだも、視界が真っ白になって何も見えなくなるくらい、もの

          [ESSAY] それは盛ってるで。〜20年前に出演した筑波大学「雙峰祭」の思い出

          [RADIO] Smile mix 8月17日放送《フランスの音楽》特集

          Fnam(南海放送)8月17日(土)朝10:00-10:30 "Smile mix"内のコーナー「ミズモトアキラララ」の内容を採録&加筆 パリ・オリンピックは3年前の東京大会とはかなり違った気持ちで楽しみました。 その一方で、ルール、判定、女子ボクシングの参加資格、選手村のエアコンや用意された食事、汚染されたセーヌ川、などなど───数々の問題も取り沙汰されました。しかしながら「なにはともあれ、こういうふうにうちらが決めたんだから、最後まできっちりやるもんね」と肝が座った姿

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          [終了しました - EVENT] NIIGATA BOOK COMMUNITY

          NIIGATA BOOK COMMUNITYDAY① 7月19日(金) 19:00 - 20:30 TALK EVENT『シナリオライター 山田太一の軌跡』 会場:北書店 料金:1,000円 *予約優先 出演:水本アキラ/北書店・佐藤雄一 [北書店] 新潟市中央区下大川前通4ノ町2230 エスカイア大川前プラザ 内 025-201-7466 ご予約→ kitashoten412@gmail.com DAY② 7月20日(土) 13:00 - 17:30 『N.B.C

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          [DIARY] エサヤルナ

          習慣の力というのは恐ろしいもの。 こんなに暑いとさすがに歩くのは無理かなと、朝は考えていたのだが、気がついたら一番気温の高い時間帯に歩き始めていた。 目的地は片道4km先。すっかり常備菜になった、店主手作りの餃子を売っている中華食材屋。 最短ルートはつまらない。いつものごとく知らない道を選んで歩き、気になる建物や生意気そうな野良猫などを写真に収める。 小一時間で到着。 こないだは酸菜(辛くないキムチのような漬物)入りの餃子を店主は薦めてくれたが、今日はナズナ入りのも

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          『悪は存在しない』

          『寝ても覚めても』と『偶然と想像』はまったく口に合わなかったぼくですが、『ドライブ・マイ・カー』がとても良かったので、今作も劇場に馳せ参じてみたところ……。 たぶん、濱口さんが映画を通して観客に提供したい”栄養分”は、他の作家の映画、小説、ノンフィクションの書籍、良質なドラマ、ドキュメンタリー、音楽……経由でぼくは充分まかなえているんでしょう。 もちろんこれは「新聞、読まない」「納豆、食べられない」「サッカー、興味ない」という意見と同様、他の人にとって、この映画が滋養にな

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          追悼。武田花:知らない町へ行って、歩いて、写して、帰って飲む。

          写真家の武田花さんが72歳で亡くなった。 花さんの子供時代が克明に記録されている『富士日記』への強いオブセッションから発動した本を何冊も書き、トークイヴェントなども開いているのに、一度もお目にかかる機会は無かった。 花さんと面識のある知り合いもいたし、こちらから強く求めればお会いできたはずだ。でも、今じゃない、何か良きタイミングで、などと変に突っ張ってしまった自分がいた。 「いつかは……」という思いはもちろんあったのだけれど。 そういえば、先日の久留米〜佐賀旅行の帰途

          追悼。武田花:知らない町へ行って、歩いて、写して、帰って飲む。