[DIARY] エサヤルナ
習慣の力というのは恐ろしいもの。
こんなに暑いとさすがに歩くのは無理かなと、朝は考えていたのだが、気がついたら一番気温の高い時間帯に歩き始めていた。
目的地は片道4km先。すっかり常備菜になった、店主手作りの餃子を売っている中華食材屋。
最短ルートはつまらない。いつものごとく知らない道を選んで歩き、気になる建物や生意気そうな野良猫などを写真に収める。
小一時間で到着。
こないだは酸菜(辛くないキムチのような漬物)入りの餃子を店主は薦めてくれたが、今日はナズナ入りのものがあるという。この季節、彼女の故郷でよく食べるそうだ。もちろんそれも買う。
すっかり顔なじみになった店主は「あなたの友達が何組も餃子を買いに来てくれた」と言って、手づくりのかわいらしいデザートをプレゼントしてくれた。きれいなうぐいす色をしているのは、材料のなんとか豆(失念)の色らしい。
帰路、すっかりごきげんになって歩いていると、ガチャンとイヤな音がした。手首に巻いていたカメラストラップが切れて、アスファルトの上に勢いよくカメラが落ちた音だった。拾い上げて電源を入れると、ちゃんと動作はしたが、ボディに大きな傷がついていた。
小学校の修学旅行で行った遊園地で、友達とはしゃいでいたらひどく捻挫して、残りの時間、ベンチにひとりで座っていた時の気持ちを思い出した。
往復 9.55km / 11,789歩。
たとえこんなことがあっても、歩くのは気分転換になって楽しい。
ちなみに、もらったお菓子は家に帰って、コーヒーのお供で食べた。きんつばみたいで、豆の素朴な甘さを感じた。すごく美味しかった。
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