愛媛県が開発したかんきつ類『紅プリンセス』が、花粉症に効く「ナリルチン」を多く含む。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、かんきつ系は好きですか?
私はレモンやグレープフルーツ、柚など酸っぱいものは苦手ですが、みかんは好きです。酸っぱいものが苦手なので、仕事に持って行くお茶で、たまたまラベル表示を見ずに買ってしまったものに、レモンや柚が混ざっていたら、飲むのに時間がかかり、飲むのを止めて他のお茶を飲みます。
みかんは、母が品種は忘れたのですが、小さい緑色をしたみかんが冬になると食べたくなると言っていました。味は美味しいのでしょうが、私の中でみかんはオレンジ色のイメージが強いので、つい「本当かな?」と先入観を持って見てしまいます。
因みに私はみかんは皮はきれいにむいても、アルベドという名前の筋を一切取らずに、食べるタイプですよ。
そんなみかんですが、愛媛県で開発されたみかんが、花粉症に効果があり、研究が進めば認知症への効果が実証されるかもしれない?、というニュースを読みました。
愛媛県みかん研究所が開発した新種のかんきつ類『紅プリンセス』に関して、花粉症に効くとされる抗炎症成分「ナリルチン」が間引いた実の皮に多く含まれている明らかにした研究結果を、松山大学の奥山聡教授などの研究グループが2024年6月19日までに総括しました。
研究グループの奥山教授は、「『紅プリンセス』で花粉症対策での商品開発できれば、本来捨てられるはずの皮を有効利用できます」と説明しました。
今回は、新種のかんきつ類『紅プリンセス』が持つ、花粉症などに効く効果について特集します。
新種のかんきつ類『紅プリンセス』が、今後の医療分野の救世主になりそう⁉
「ナリルチン」は花粉症の鼻水やくしゃみを和らげる作用があると言われていて、和歌山県北山村特産の[ジャバラ]に多く含まれることが世間一般に浸透しています。
研究グループは『紅プリンセス』の間引いた実の皮や果肉を解析すると、実の皮に含まれる量は[ジャバラ]に匹敵することが判明しました。
さらに全身に炎症を起こしたマウスに『紅プリンセス』の実の皮を与えると、過剰な反応により神経疾患の引き金になる細胞の機能を抑制し、脳内の炎症を阻止したことも分かりました。
脳の炎症は認知症などを引き起こすと想定されていて、研究が進むと、『紅プリンセス』の成分活用で脳機能低下を予防することも期待が持てるといいます。
参考:新種かんきつに抗炎症成分 皮の有効活用に期待、愛媛 山陽新聞(2024年)
『紅プリンセス』は高級かんきつ「甘平」と「紅まどんな」を組み合わせ、愛媛県みかん研究所が作り出し、ゼリーみたいな感に濃厚な甘みが特徴的なみかんです。
果物の無限の可能性
私はにおいが与える病気などの因果関係については色々書いて知っていましたし、嗅覚をベースにした医療機器の開発などで、医療の現場で役に立っていることも知っていました。
嗅覚は今、日常生活に華を添える分野としても、注目を集めています。
私は花粉症ではありませんし、家族も花粉症の人がいないのであくまで想像ですが、花粉症の人はよく鼻が止まらないと聞きますし、嗅覚がやられ、においを感じない、例年花粉の飛散が早くなる中で、いかに早く内服薬を飲む時期を見極めるか、花粉の飛散量が多いことで、年々患者数が増加し、花粉症手当を出す企業もあるほどです。
そういう話も聞いている中で、今回はみかんでしたが、果物が花粉症に効くという話は、初めて耳にしました。
通常花粉症と果物というのは、花粉のアレルゲンが果物のアレルゲンと型が似ていて、花粉症の発症から果物アレルギーになるというマイナスな話しか聞かなかったからでした。
花粉症も現代病の1つで、生活の質が著しく下がるなど、多くの人に影響を与えるものです。今回の研究成果が、増え続ける花粉症の人の救世主になってくれるのではないかー?、ととても期待できる研究成果でした。