訪問福祉理美容師。自宅に出向いて髪を切る、高齢者や介護者、障害者など外出が難しい人向けのサービス。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
「訪問福祉理美容師」という職業は、国家試験に受かった理容師・美容師が高齢者や身体に障害を抱え寝たきりの人、車椅子で生活されている障害を抱えている人、老人ホームや療養施設に入所する人、自宅で病気の療養している人、その他諸事情などで美容室に行くことが難しい人の自宅や入所施設へ訪ね、そうではない人と同じ様に安心して快適な美容を行う、資格を持つ人達のことです。
今回はそんな「訪問福祉理美容師」のプロフェッショナル集団のこと、兵庫県の「訪問福祉理美容師」の男性、「訪問福祉理美容師」向けの最新トレンドアイテムについてご紹介致します。
訪問理福祉美容師のプロフェッショナル集団
病気での自宅・老人ホーム・病院・施設等での療養・怪我・妊娠中などで外出が厳しい人やご家族の介護をしていることや乳幼児の育児中で、美容室を利用することが厳しい人の自宅や病院、老人ホーム等へ訪問して美容サービスの実施する、株式会社 un.『 trip salon un. & Liun. 訪問美容サービス』は訪問美容を専門職としてに立ち上げから9年、契約210ヵ所以上、累計3万5千人のお客様への実績と信頼を積み重ね、訪問理美容の技術とノウハウを勉強したプロフェッショナルが美容サービスをお届けします。
まるで美容室に利用しているかの様な五感で美容を体感出来るプログラムを実施し、お客様にご満足を保証するサービスに心を込めてお届けします。
画像引用・参考:訪問美容のプロフャッショナル集団 trip salon un. が発信する今期一押し!秋冬トレンドヘア! PR TIMES(2021年)
コロナ禍の時は、訪問理美容師のニーズ、高まる
この男性が営む訪問理美容のサービス料金は、カットとドライシャンプー、眉カットのセットとなって3850円(税込)。訪問理美容師の男性は「お客様から『外出が難しくて、訪問理美容があって助かりました』と感謝され、こちらもパワーを頂く。訪問理美容師の価値を発信していきたい」と言います。
訪問理美容師向けの最新トレンドアイテムが続々と
高齢の方の家や老人ホームなどを訪問して、頭髪をカットする「訪問理美容」。近年、ニーズが増えたことに合わせ、外でも気軽に洗髪可能なアイテムの開発が加速しています。「年を重寝ても、体が動かなくなっても清らかさを保持していたいー」。こうした高齢者の想いを繋がるアイテムは、どうやって誕生しているのでしょうかー。
とある企業が独自に開発した移動式シャンプー台は、重さ11キロと軽量です。見た目はこれまでの据え付け型と大きな違いはありませんが、軽々と組み立てることが可能となりました。「これまでのシャンプー台は陶器で製造されていますが、今回簡単に持ち運びが可能なサイズにしました」。東京都武蔵野市に本社を置く、訪問美容サービスの「ビーフェル」の社長の男性がこう話します。
この軽量の移動式シャンプー台は、軽いだけではなく頑丈な繊維強化プラスチック(FRP)製品で、移動が行いやすい様にキャスター付きです。浴室と給排水用ホースを接続すれば、2分ほどで訪問理美容のサービスが出来上がります。
同「ビーフェル」はこの軽量の移動式シャンプー台とセットにも出来る移動式の椅子も開発を進めて来ました。背もたれは90度から真っ直ぐの状態まで角度の微調整が可能で、寝たきりの人でも楽な姿勢でカットや髪を洗って頂けます。移動式の椅子は重さは34キロですが分解も可能で、持ち運びはしやすい大きさです。
元々は美容師だったという、同「ビーフェル」の社長の男性は、2001年から5年間、介護の仕事に携わったことがきっかけとなりました。外出が困難で、美容室へ行くことが叶わなかった老人ホームの入所者の髪をカットすると感謝を告げられ、「身だしなみの大切さを実感した」と言います。ですが、これまで使い勝手が良いと思った移動式のシャンプー台は存在せず、2006年に同「ビーフェル」を立ち上げ、社長の男性自ら軽量の移動式シャンプー台の商品開発に勤しみました。
参考:年を重ね、体が不自由でも爽やかに 訪問理美容に最新機器続々 毎日新聞(2022年)
極限にまで軽量化された移動式シャンプー代はこれまでに存在しなかったアイテムだったこともあり、業者にこの移動式のシャンプー台の製品化を申し込んでも100社以上からは断られましたが、ようやくバスタブを製造・販売する静岡県のメーカーに了承して頂けました。
何とか開発までに漕ぎ着けた移動式シャンプー台の第1作目は20キロ弱とまだまだ重かったですが、商品の改良を積み重ねていく上で、11キロまで軽量化した移動式のシャンプー代が誕生しました。
新たに知った、福祉サービスのお仕事
少子高齢化が加速する中で、美容業界も同じく高齢者層のユーザーがますます増加傾向となっていき、寝たきりや介護施設等で美容店に行くまでが出来ない高齢者が今後更に増えていくことでしょう。訪問美容の市場規模はますます拡充し、介護福祉の基本知識も頭に入っている「訪問福祉理美容師」というお仕事は、これから先ニーズが高まっていくことでしょう。
訪問理美容師は自分の都合で労働時間や休みが欲しい時を設定が出来て、フリーの方や、勤務経験にブランクのある理美容師、小さなお子さんがいる人でも気兼ねなく勤務が可能です。
美容院ではミラーやシャンプー台の位置は常に固定なので、お客様へのシャンプー台までの誘導や仕事の時間配分はほぼルーティン化となっている場合が多いです。その反面、訪問美容のケースでは訪問した場所にシャンプー台の設置もなく、コンセントの位置が普段の違い扱いづらい面もあり、時にはカットを行う十分なスペースすらないケースも起こり、その場の臨機応変な対応が必然となっていきます。
私はこれまで幾つか(障害者)福祉サービスの記事を書いて来ましたが、これまた違うニーズのある魅力的なお仕事だと思いました。どの福祉サービスにも言えることは、地域密着型だということ。こういうお仕事の記事を書くことは毎回とても楽しいです。これからもそんな素敵なお仕事に出逢いたいなと思いました。
参考サイト
一般社団法人 日本訪問福祉理美容協会
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