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三重県の『伊勢シーパラダイス』は、「動物ファースト」で、「ゼロ距離」の水族館!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
私の住んでいる都道府県には水族館があります。私は子どもの頃にたまに行っていましたし、1ヵ所目のA型事業所に行く前、訓練所に通所していた時代に、ちょっとした外出をして利用者全員で、その水族館に行って、シャチのボールキーチェーンなどを買いましたが、それは訓練所2年目の年で、それから1回も行っていないので、「あれから15年以上経ったのかー」と思いました。

なぜ水族館の話をしているかと言うと、この記事では水族館のことを取り上げるからです。

館内を自由に転がり回るゴマフアザラシに、魚の水槽を眺めるペンギンの行列ー。三重県伊勢市にある水族館『伊勢シーパラダイス』では、普段は柵の向こうや水中にいるはずの多様な生き物たちが、来館した人と同じ通路に姿を見せています。

『伊勢シーパラダイス』は、生き物を間近で見ることができる「ゼロ距離」が売りで、日本では先駆者的な施設で、SNSでも大きな反響が届いています。

今回は、「動物ファースト」の、『伊勢シーパラダイス』の魅力に迫ります。

『伊勢シーパラダイス』の、とある1日

『伊勢シーパラダイス』での名物イベントの1つ【ゴマちゃんゴロゴロ】では、ゴマフアザラシが水槽を飛び出して、広場を自由に動き回ります。人がいても、気にせずに、通路を突き進んで展示施設内へ行くこともあります。田村龍太館長は、「『伊勢シーパラダイス』の動物は上から目線で、『挨拶してよ』『遊んで』と、人間が逆に指示されるイメージです」と苦笑しました。

2024年1月にはSNSで数羽のペンギンが『伊勢シーパラダイス』内を散歩し、魚の水槽を眺める写真を紹介しました。「お客様が居なさすぎて、ペンギン達が観に来てくれました(笑)」といった文章も記しました。2024年4月時点で、「いいね」の数は16万を超えています。

普段からペンギン達は柵から出て散歩しており、出逢えた来館した人は動画や写真にしたためていきます。三重県四日市市から家族で『伊勢シーパラダイス』にやって来た男性は、「東海地方の水族館によく行きますが、『伊勢シーパラダイス』は特殊です。びっくりする程距離が近く、人間慣れしていてキュートです」と述べました。

動物にとっても飼育場所を出て、人間と空間を共有することは、運動量を確保し、体に刺激を与えるなどのメリットがあります。来館した人にとっても間近で動物が見られ、習性を理解することができます。

動物たちの怪我や”迷子”などのトラブルも心配になると思うかもしれませんが、飼育員の吉田悠花さんは、「ペンギンは集団行動する生き物なので、少し離れると元の場所に戻ります。アザラシも野生では岩の上に生息していて、大きな怪我をすることはありません」と語りました。

多様な生き物の自由を確保する上で、飼育員たちの工夫も気配りも欠かせません。外に出たがらない時には、無理に出さない「動物ファースト」という姿勢を貫き、イベントなどでも来館した人と生き物の間に入り、調整役を担当します。普段から人間が無害だと信頼して貰える様に接しています。

田村館長は、「生き物を飼育しているのは、お客様に興味を持って貰うためです。ガラス越しに観るよりも興味に惹かれ、動物からしても飼育として良い方向に持っていけます」と力を込めました。

水族館プロデューサーとして、『伊勢シーパラダイス』を含む日本各地の水族館へアドバイスをしてきた中村元さんは、「柵なしでの展示は『伊勢シーパラダイス』が先駆けで、世界的にも凄いことです。『伊勢シーパラダイス』の真似をして、取り入れた水族館も多いです」とし、「アザラシやアシカは野生で人を襲いません。海獣のフレンドリーさを体感できます」と強調します。

『伊勢シーパラダイス』の生き物が人慣れしている理由として飼育方法を挙げ、「トレーナーの方が指示したことを動物がせずに戻ってもエサをあげているのが1つ。もう1つは飼育員の方が動物が退屈だったり、寂しかったりしたら遊び相手をする友達になっています」と分析しています。

「人間が決定した枠やルールに従わせようとせずに展示する方針なので、お客様の前に出てもストレスを感じることは低いと思われます。エサも必ず貰えますし、野生と同じ大きさに育っています」と語ります。

参考:魚の水槽を眺めるペンギン、通路を転がるアザラシ…動物との「距離なし水族館」伊勢シーパラダイスの姿勢 東京新聞(2024年)

『伊勢シーパラダイス』の課題は集客面で、休日と比べて、平日の来場客はまばらで、中村さんは「お客様を増やし、出資して下さる方を見つけることで、将来までに渡るまで、残っていけるといった、来館する人が入る水族館になれると思います」と主張しました。

私と動物

巻末は同じ動物でも、動物園の話をします。子どもの頃は水族館より、動物園に行くことの方が、多かったです。

母が語り草の様に言う話があります。私は小さくてその時の記憶はありませんが、母の話から間接的にその話を知っています。

かなり小さかった頃、家族でとある動物園に行きました。

私は方向音痴なのもあって、すぐ人に道を聞きますが、父は一切聞かず、自分が納得するまで、人に道は聞きません。

その日、動物園の場所が分からず、それでも人に聞かず、車で1時間ほど、迷い続けたそうです。

母が「流石に道、聞いた方がいいよ」と促し、父が道を尋ねると、「そこですよ」と言われて、すぐ目の前だったそうです。

それを受けて母は、「こんなに目の前なら、早く聞けば良かったのに」と、笑ったそうです。

この話はいかにも父らしいエピソードだと、大人になってから何度も聞いて、そう思いました。

この記事では、『伊勢シーパラダイス』を紹介しましたが、今水族館や動物園では、「動物の福祉」という、野生に近い環境で、ありのままの姿で飼育する、考え方が主流で、昔の様に、いかにも人間の手が加わっている、という感じではなくなりました。

館内を動き回るアザラシやペンギンがいる、『伊勢シーパラダイス』、イイネ。

これからも『伊勢シーパラダイス』でしか観ることのできない、唯一無二の水族館であり続けて下さい。

参考サイト

https://ise-seaparadise.com/

https://www.instagram.com/iseseaparadise?igsh=NGtpbm90dnFicTNq


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