『まあいいかCafe』は認知症の人が店員。大阪・関西万博で、2025年期間限定オープン!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
WHOによりますと、認知症の患者数は世界で5500万人以上。厚生労働省研究班の推計では、日本の認知症の高齢者は2025年に471万人、2040年には584万人に達するとされています。
この記事を書いている先日、母の弟、私の叔父さんが認知症の祖母を連れて、家に来ました。祖母は特養ホームで、3時間しか外出が認められておらず、12月になると外出ができないそうで、3時間という時間を高速を使って家まで来て、3時間以内に帰りました。
祖母が家にいた時は、祖母の妹から貰ったウィッグを被って、家に来た人に応対していましたが、今はウィッグを被らず、地毛で、叔父さんが買ったという帽子を被っていました。
かなり久しぶりに会った祖母は、私の顔を観ると、ニコッと微笑みました。
叔父さんが言っていたのが、白い靴下なんか買ったことないのに、靴下が施設の人が他の人と一緒に洗濯をし、マジックで書いていた名前が消えると、他の人のと分からなくなって、祖母のではない他の人のものだった靴下を、この日みたいに履くこともあるそうです。
母が祖母に靴下を渡していましたが、混ざるとなると、いつか祖母のもので無くなるかもしれませんね…。
この記事では、2025年の関西万博で、認知症の人のカフェが期間限定でオープンをするという話題です。
2025年大阪・関西万博に、認知症の人たちが店員となって接客する『まあいいかCafe』が期間限定でオープンします。認知症になっても尊厳をもって生活できる社会構築を掲げる日本の活動を世界に発信する機会として注目を集めています。
今回は、『まあいいかCafe』のコンセプトなどを発信したいと思います。
『まあいいかCafe』はどんなカフェになる?そのコンセプトとは?
画像引用・参考:まあいいかlaboきょうと - Jimdo
『まあいいかCafe』は、京都府京都市にある平井万紀子さんが代表を務める、任意団体【まあいいかlaboきょうと】が携わっています。2025年9月末~10月上旬、関西広域連合の《関西パビリオン》にオープンします。関西広域連合に参加する京都府の公募で選出されました。
多目的エリアに設置される『まあいいかCafe』では、キャストと呼ばれる認知症の店員が注文を取ったり、デザートや飲み物を運搬したりします。外国人客にも対応できる様に必要に応じて外部スタッフが付き添います。
『まあいいかCafe』は2018年3月、平井さんが飲食店を間借りして1日限定でオープンしたのがきっかけでした。2024年春、88歳で他界した平井さんの母がアルツハイマー型認知症と診断された後も、「これからも仕事をしたい」と口にするのを聞いたことが始まりでした。
70歳代半ばまで配達の仕事をしていた母の希望を叶えるためでしたが、「社会の役に立ちたい」とそう思う認知症の人が多いことを知って、関西をメーンにトータル36回、『まあいいかCafe』を開催しました。
『まあいいかCafe』という名前は、時間がかかっても失敗しても、「まあいいか」と受け入れてくれる温かい社会になってくれたらとの願いを託しました。『まあいいかCafe』で店員を務めた認知症の人は延べ200人以上、来店したお客様は3000人以上に達します。
参考:認知症の人が店員に、失敗しても「まあいいか」な喫茶店…万博・関西パビリオンでオープン 読売新聞(2024年)
2024年11月4日には、京都市内にある洋食店で『まあいいかCafe』がオープンしました。トータル90人の予約していた客が3種のランチを堪能しました。この日のキャストは5人で、料理を運ぶための盆ごと配膳してしまったり、注文を取り忘れたりするシーンもありましたが、活き活きと接客をしていました。
以前スーパーのパン売り場で仕事をしていたキャストは、「バリバリ現役で仕事をしていた頃のことを思い出し、楽しい経験でした」と笑顔が弾けました。
平井さんは、「認知症の人たちが活躍できる姿に国内外の人が触れることで、『まあいいか精神』が世界中で浸透して頂けたら」と期待を込めています。
このカフェに似て、非なるもの
この『まあいいかCafe』に似ているなぁーと感じたものは、今から約1年前の今頃に、自社メディアの方で記事を書いた、聴覚障害の方が店員を務める、みるカフェです。
みるカフェは、2025年開催のデフリンピックを記念して、開催から2年という頃に、オープンしました。
聴覚障害があっても接客できる様に、最新のお助け機器が数多く導入されていて、凄く素晴らしいカフェだと思いましたが、数週間のオープンで、その後、2024年に入っても、またオープンしたという話はなく、残念だなと感じております。
こちらも凄く素敵なコンセプトを掲げていたので。
『まあいいかCafe』も、ついマイナスに囚われてしまう認知症の、カフェの店員というより方向に持って行くことで、社会参加を促し、認知症の本人にとっても、仕事のやり甲斐や、発症しても社会とのつながりを持つことができる、素敵なカフェです。
こちらに関しては、運営会社が元々していたので、万博が終わっても、継続が期待できます。
みんなで手を取り合って生きていきたい、そう感じたとっても良いカフェですね。