VRを使って、IH普及で火を使う事の少ない子ども達に火へのスキル付けるー。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
2000年代に入り、IHが普及し、ガスコンロのある家庭も減って来たといいます。
それに伴い、子ども達が火を扱うことが少なくなってます。家庭でガスコンロに代わりに自動調理鍋などの火の出ない便利なIHが普及したことや、学校の調理実習が減ったりしているからでした。
火の使い方を知ることで、火傷や火事を防ぐこと、災害時の備えにもなります。必要な技術を身に付けて欲しくて、愛知県名古屋市にある東邦ガスと専門家が仮想現実(VR)技術を用いた教材を開発しました。学校での授業で、このVRの活用が浸透しつつあります。
今回はVRを使い調理実習を行った学校を例に上げ、この問題と向き合います。
家庭科でVRを使って調理実習in岐阜県
2023年2月上旬に、岐阜県美濃加茂市西中学校では、東邦ガスによって開発された『火学(ひがく)VR』を活用した家庭科の授業が行われました。
「上手に作れました」「うわ、オムレツが焦げてるよ!」。中学2年生の生徒たちが交代でゴーグルを着け、両手で握ったコントローラーを操作します。ゴーグル内に映し出された映像は、ごく普通の自宅の台所です。生徒たちはコントローラーを使って、フライパンをガスコンロに火にかけ、オムレツを完成させる工程を体験しました。
正確な工程でオムレツを作ると高得点です。火を付ける前にまず換気扇を付け、ガスコンロの周りにある燃えやすい物をどかすといった工程をしないと、減点対象となります。火を見つつも、火加減を微調節したり、フライパンを動かすことで、オムレツの出来栄えも様変わりします。フライパンの側面に手が触れて火傷を負ったり、周りに燃え広がったりすると、即失格です。
女の子は「料理する前に換気扇を浸けたり、周囲の物を確認したりとか、工程を踏むことがとても参考になりました」と笑顔を見せます。男の子は「火を近くで見る感覚で火加減を微調節できることがとても良かったです。家でも時々料理するので、参考にします」と力を込めました。
同岐阜県美濃加茂市西中学校でVRを使った調理実習は今年で3年目を迎えました。コロナ禍になり、新型コロナウイルス感染拡大の対策のために調理実習ができなくなったことが始まった経緯でした。家庭科の教諭の女性は「今までにも火を全く自宅で使ったことのない生徒もいました。将来火を使うことは生活する上で必要になるのに、学校で火の使い方を教えずに終わってしまう」と危機感を持ったからでした。
東邦ガスが調理実習用のVR教材を開発し、教育現場への貸与をスタートさせたのは2020年11月。VR教材の開発を担当した東邦ガス技術研究所の主幹研究員の女性は「子ども達が火を使うシーンが余りないのではないか?という問題意識が常にありました」と述べます。
2018年2月に実施した東海三県の男女約1万1000人対象のインターネット調査結果では、カセットコンロやライターなどの火おこしの方法で、自分だけでできるものは若い人ほど小幅な伸びで、20代では3割が「全く火を使えない」ことが明らかとなりました。
画像・動画引用・参照:デジタル技術活用 安全に火を学ぼう!火学®VRとは 東邦ガス
火を実際に使用せずに手軽に火のことを学べる教材として、東京のベンチャー企業と開発したのが、『火学VR』でした。東邦ガスと愛知県名古屋市にある金城学院大が中高生94人を対象に『火学VR』の学習データを検証すると、『火学VR』を体験後に実際に調理実習に参加した生徒は、『火学VRを』体験しなかった生徒に比較しても、火を扱う時の集中力や注意深さが高まりました。
共同研究者で調理学が専門の金城学院大生活環境学部の清水彩子准教授の女性は「災害が発生し停電で電気が使えない時など、生活する上で火が必要なシーンに直面することは必ずあることです。火の危険性の知識がないと事故にもなりかねません」と懸念します。「小さい頃に多少でも火を使っての調理経験があることで、危険を察知できる能力も身に付きます」とも話し、「家庭でも調理を手伝うシーンがあるとさらに良いです。IHを使う家庭でも、火傷の危険性などを親御さんが伝えることが大切です」と説明しました。
私は逆に、
IHを使ったことがありません。誰かの家に行くわけでもないですし。
自宅を建て直した時に父が、「これからはIHが主流らしいから、うちもそうするか?」と母に言うと、母が「IHだと災害が起きて、停電になった時に使えないから、ガスコンロのままでいい」と言ったので、自宅はガスコンロのままです。
IHに関しては分かりませんが、ガスコンロは火が見えるからこそ、私の様な人でも、「気を付けて家事をしなきゃ」とか思えるのかもしれません。
火傷もよくしますよ。IHだとそういうこともないんですね。将来大人になって、進学とか就職でどんな家に住むか分からないので、VRでの経験も今後の社会参加で役に立つと思いました。