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詩集「うたあかり」

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自作の詩集です。何を思ったか、何を感じたか、生きた証を記録して行ければと思います。
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記事一覧

素晴らしき鏡の世界【詩】(後書きあり)

素晴らしき鏡の世界【詩】(後書きあり)

ガシャンと鏡が割れた
月の光が差したころ

大切に見えていた自分の姿に
別れを告げられた
それは実は自分の中の魔女だったんだから
本当の在りたい自分は
凄いものとか
ではなく
愛のあるものが好きと
気がついて
微笑んだ瞳が大切になった
自分以外の対象へ向けた瞳が…

鏡は壊れてしまったけど
生まれ変われることが許されているのなら
鏡の中にやさしい気持ちを注ぎたい
それを見て
自分が喜ぶんじゃなくて

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優しさそこは人生の学びかな【詩】

優しさそこは人生の学びかな【詩】

優しさに触れました
ほんとうの優しさは
私に涙を与えてくれました

声を上げて泣いているのは
自分が情けないのと
それでも優しくしてくださるお方への
感謝が溢れたから

何を失っても
優しさ
それだけは保っていたい
人にほんとうに優しくなれる
あのような輝きに
なりたいと
心に誓いました

いただいたものは
離れていても
お会いしたことはなくても
確かにお渡しされました

先生とお慕いする気持ちは

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微笑みを見た【詩】

微笑みを見た【詩】

微笑み佇まう人を見た
駅のホーム
一人で立って
広角をキュッとして
微笑んでいる人

ニット帽に
黄色のポンポンを付けた
その人は
雨粒の来る方向を見上げて
さらに日差しのように微笑みを広げた

周りの1メートルを
光の粒子が照らすように
その人のオーラがユラユラと
存在していた

パッと輝いて
それは続いた

いつの間にか
私の顔にも
広がっていた喜び

伝わる一人一人の感情がある
清々しい表情

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作品づくり【散文詩】

作品づくり【散文詩】

作品というものが好きだ
人が作ったもの
作品には作ったその人の真心がこもっているから

「詩は作品じゃない」と言う人もいる
私は詩も作品でいいと思う
心のまんまをさらけ出したものだろうから
作ったものじゃなくて
あるがままの自然と
言いたいからかしら

私はそこにこだわりはなく
自分で書いたものだから
自分の作品になると
単純な思考回路で

料理も作品
縫い物も作品
絵も作品
様々な作品でこの世は

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ある悟り【詩】

ある悟り【詩】

何でもない1日は
輝いている

痛みが体に発生したら
痛みがスッと引いたあの時は
天国に感じる

それで一つ悟りを得る
痛みのない状態が
どんなに有り難いか!

普通に生きているようでいて
その普通とは
つまらない状態などではなく
素晴らしく輝いているのだと
痛みを経験して深く思う

健康とは有り難い宝物
普通って
実は奇跡なのだ

痛みから開放された時
どこも痛くないというのが
何という幸せか

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お外に広がる地球のお家【詩】

お外に広がる地球のお家【詩】

お外は地球の体内
散歩して巡る
外を歩いているつもりでも
実はそこは地球の中

土や空や木や雲に守られて
歩けている
そして私たちも
動くことの出来る地球の一部

地球から産まれて
様々な思考を持ち
そして生きるために
奮闘をする

そう考えると
命はみんな仲間だし
地球から生まれたからには
地球を大切にしながら
ありがたく生かしてもらう
その姿勢が必要だね

外だってお家みたいって
思えたよ

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バレンタインの贈り物【詩】

バレンタインの贈り物【詩】

歌が聴こえて来たら
突然さらわれて
涙の気持ち溢れた

そんなことがよく起きる
あなたへの想い
あなたからの想い
そんな絵の具が
混ざり合って…

心に愛が住んでいる
歌と共に飛び出してくる
涙は伝い
鼻のあたりが熱くなる

愛を主体に生きているから
氷を温めるように
条件によって
溶け出すものがある

歌が温度で
溶け出す涙
愛の歌に弱いみたい

大好きなあなたを思い出すから
何をしていても

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輝ける歴史【詩】

輝ける歴史【詩】

習った歴史の先端

私たちはいて

また新たな歴史を繋いでいる

誰もが主人公で

生きる意味を探すことに奮闘しながら

黄金のカーペットを少しずつ広げるように

人類の歴史を紡ぎ出す

毎日更新される情報や出来事

無名の私だって

壮大な歴史の一部

どのように生きたか

何をしたか

何を考え

何を感じるかという

思考の細部まで

その歴史という名の全宇宙である

凄いことを担っているん

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今を深く感じる瞳【詩】

今を深く感じる瞳【詩】

その日を精一杯に生きるということ

何気ないその日が

かけがえのないものであると

認識することから始まる

自分の持つこの感覚を

感じられるという喜びを

当たり前ではないのだと

深く知ることから

何でもいい

何か感じたら

生きていることそれを

その奇跡を

抱きしめ

噛みしめ

心の奥深くに吸い込もう

空の模様

海の波音

川辺の鳥たち

光る水面

木の葉の色が変わったら

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愛を注いで…【詩】

愛を注いで…【詩】

人から評価されるものだけが

良いものなのだろうか?

良いものとは 

一体どんなものだろう?

 

人を傷つけることなく

自分のことを表現したら良いのではないか

良いものである必要もないかのように…

自分にとって

どういうものか

それが重要

ストレスを軽減させてくれたり

気持ちを吐き出させてくれること

それだけでなく 

自分に存在意義をくれる

それが自分を助けてくれる

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苦いチョコレート【詩】

苦いチョコレート【詩】

傷つけてしまったと
気づいた時

胸の中が
カカオ80%のチョコレートくらい
ほろ苦くなり
後悔の泉が湧いて出た

別のことを考え
紛らわそうとしても
苦みが襲う現実

ほんとはミルクチョコレートが好き

でも自分で生んでしまったこと
ごめんねって言うしかない

軽はずみな言葉を省みて
傷つけるという業から
人生の「甘くなさ」を教わる
でもね
苦しむ相手を想えば
こんなのどうってことない

心から

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道

行く道には
光が射す

行くべき道には
喜びが伴う

閉ざしたドアは
行かざるべき道
その方向を示してくれる

人との出会いも同じように…

苦痛の伴う感情を覚えた先は
そちらの方向じゃないと
サインのように教えてくれる

「快」という教えがある
不快には向かわない
そちらじゃない
そちらは違う道であると
明らかなる指示である

心の喜びを道標にして
進み続けよう

その先に
光る道のその先
辿り

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