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大槻能楽堂・特別公演『葵上』~なんでわたしはお能を見るのか
ほぼ一年ぶりに能楽堂でお能を見ました。
一年前に見たのはこちら。
2020年から21年にかけて、歌舞伎・文楽・落語と、さまざまな分野で
リモート公演が行われ、家のパソコンやテレビ画面で楽しませていただきました。
もちろん、生の舞台がいちばん良いことは重々承知のうえで、それでも
オンライン公演やリモート公演には、会場まで足を運びづらいお客さまにとってのメリットや、
「こんなやり方もあるんやなぁ」
最近読んだ本 『あざやかな女』円地文子
寄席芸人として育ち、何人かの男性に庇護されながらひたむきに芸を磨き、ついには邦楽の一派の創始者となった生島さよ。
東京下町に生まれた彼女の、明治の末から昭和初期、そして戦後にかけての流転の人生を描いた長編小説です。
が。
「小説」とは言い条、完全なる創作、フィクションというわけではありません。
事実に基づいているようなのだけど、それでいてモデルを明記しているわけでもない。
わかる人にはわかるよう
2021年 手帳の旅
気に入って使っていた手帳が廃番になってしまったのはこれが三度目のことでした。
大学を出てから使っていたのは、しゃれた文具を扱う近所のデザインショップ・ギャラリーインターフォームさんのオリジナル商品。
↑ この2002年の銀色がとても素敵でした!
文庫本より心持ち大きなB6サイズが手になじみます。
赤、青、銀、と毎年変わるカバーの色もおしゃれで楽しみで、もう生涯ここの手帳を使う!と決めた矢先、
2021年文楽初春公演「どじょう!」
今月、国立文楽劇場の初春公演第二部で上演されている『碁太平記白石噺』。個人的にとても思い入れのある演目です。
いったい、どこにそんなに思い入れがあるというのか?
メインとなるのは、華やかな吉原を描く「新吉原揚屋の段」。
傾城となった姉・宮城野と、田舎から出てきたばかりの妹・おのぶが再会し、ともに父親の仇を討つ相談がまとまります。
わたしが好きなのが、その前段にあたる「浅草雷門の段」です。
覚えておきたいこと・忘れたくないこと2020.1月からの記憶 その4
2020年の主に2月以降、どんな公演がいつごろキャンセルになったのか、それをどんな気持ちで受け止めたのか。
個人的な記録でいろいろと抜け落ちもあるかと思うのですが、自分の心覚えとして書いています。
前回はこちら。
3月1日。
桂文珍師匠の東京独演会から帰ってきた翌日、そして、大相撲春場所が中止ではなく無観客開催と決まったこの日、中之島の香雪美術館へ出かけた。
前売りチケットを購入していた『上方界
「ステイホーム」てわたしら犬やないねんから。
「ステイホーム」てわたしら犬やないねんから。
「巣ごもり」てなんやねん。
うちは鳥や蜘蛛の住み家かちゅうねん。
「おうち時間」てさぶいぼ出る。
自分の家に「お」の字をつけるか。
「おそとに出たい」て童謡の歌詞か。
「うち」とか「そと」でええやんか。
蟄居は苦でもなかったけど
気色の悪いことばが増えた。
さぶいぼが止まらん。
まえに書いたもの その5 『ぐだぐだを生きる』
以前、三か月に一度のペースで連載していた読売新聞大阪版コラム
『女のミカタ』 2017.9.25 掲載のものをば。
※ゲラで直した部分など、実際の紙面とは少し異なる場合があります。
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気がつけば夕方、ということがこのところよくある。
あれ、今日いままでなにしてたっけ?と考えるに、掃除して洗濯してごはんの用意して、ネットをチラチラ眺めてい
「あれっ、避けられてる?」と思ったときに 『なめくじ長屋捕物さわぎ』都筑道夫
担当の方に許可をいただきまして、これまで雑誌などに書いた原稿をアップします。
今回は、PHP『くらしラク~る♪』2019年10月号 リレーエッセイ
「わたしのそばにある、暮らしの本」
リード文に
『今も手元に置き、生活に彩りを与えてくれる本について、リレー形式でつづっていただきます』
とあるように「暮らしの本」しばりなのですが、わたしが書く意味も考えて演芸の本もこっそり混ぜ込みました。
二回目