2021年 手帳の旅
気に入って使っていた手帳が廃番になってしまったのはこれが三度目のことでした。
大学を出てから使っていたのは、しゃれた文具を扱う近所のデザインショップ・ギャラリーインターフォームさんのオリジナル商品。
↑ この2002年の銀色がとても素敵でした!
文庫本より心持ち大きなB6サイズが手になじみます。
赤、青、銀、と毎年変わるカバーの色もおしゃれで楽しみで、もう生涯ここの手帳を使う!と決めた矢先、その会社自体がなくなってしまいました。
あんなに使い勝手のいい手帳はなかったのに…と傷心を抱え探しに探し、「こ、これは…!」
とソックリさんを見つけました。
市販のものじゃあありません。雑誌『ミセス』の付録の手帳だったのです。
目にも鮮やかなスカイブルーや真紅など、こちらも毎年色が変わる布張りの表紙にB6サイズ。
雑誌自体は、わたしにはハイソで高級路線すぎて、見ている分には楽しいものの実生活の参考にはあんまり…いえ、ほとんどならなかったのですが、
手帳が付録につく1月号だけ、毎年買い続けておりました。
なのに! ある年突然「来年から手帳をスマートに!」と、ひとまわりサイズが小さくなってしまったのです。や~め~て~!
サイズのみならず、手帳にはいろいろとこだわりたいポイントがありまして、まず書きやすい紙でないとイヤ。
印刷された文字が目にうるさいのもイヤ。
マンスリーとウイークリーが必要で、フリーに描きこめるページもほしい。なんでもいいってわけじゃあないのです。
ましてや小さくするなんて、ありえん!
マンスリー。ブロックの大きさもちょうどいい。
ウイークリー。右ページに、その週に見た落語会の演目や映画・本のタイトルや感想を書きこんでいました。
またもや手帳流浪の旅に出て、たどり着いたのがエイ出版のESダイアリー。もう君を離さない!と決めたのに、ああそれなのに。
2020年の秋、いくら探しても来年度分が見つからないなと思ったら手帳部門が事業譲渡されていたのでした。ジーザス。
幸い、大阪の和気文具さんが引き継いで「JSダイアリー」という後継品が出ていることが判明。
カバーは黒かグレーしか選べません。でもいいんです。
サイズはB6、ありがたい。
でも。ずっとなじんでいた「横書き、レフト」という様式のものが廃番になっていたのです。ときは11月なかば。もう探しているヒマはありません。
泣く泣く「縦書き、バーチカル」というスタイルにいたしました。
一か月後、「こんなん馴れへん!」と泣きながら使っているのか、それとも「住めば都」なのか。
それよりなにより手帳担当の皆さま、できるだけ廃番はなしでお願いしますよホント。
…と、ここまでは2020年12月、高槻現代劇場さんで開かれました落語会
『レセプション亭』のパンフレットに書かせてもらった原稿です。
そして2021年1月。
やはり、バーチカルタイプに慣れなかった私は、和気文具さんの別のタイプの手帳を再購入したのでした。
それがこちら。
今までとはまったく違うタイプ。
マンスリーのブロックが、今までよりひとまわり小さいのがやや不満ではありますが、やっぱりウイークリータイプが使いやすい!
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