ISKANDAR(いすかんだ)

海外を中心とした旅•文化探究をライフワークにしています。 組織的なものや派閥的なものに基本的に乗らない?乗れない?マージナル(周縁的)なポジションで、常日頃マニアックやニッチを追求中です。

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最近の記事

Saturday afternoon in my hometown

以前近くに住んでいた馴染みの駅前ショッピングモール 物々しい雰囲気の人だかりを抜けるように通りかかる土曜日の午後 制服を着た警備の方の緊張感漂う面持ち 掲げられた「傷口に塩を塗り込むような表現の文言」のプラカード どす黒い空気感をも感じる重苦しい雰囲気 応援者の人たちの喝采のような声が耳に入ってくる 中心人物を取り巻くように 幾重にも集まった聴衆 いちばん外側にいる人たちは、その現象をパーソナルに「記録」しているかのように見えるが、内心内実はわからない 雨模様の空

    • 「周りにどう思われるか」を過度に気にする人たちの政治スタンスや投票行動 〜まやかしの「中道」のインチキさについて〜

      (20〜30歳頃の自分への戒めと後悔を込めて) 他の文化圏においてはどうなのか肌感覚ではわからないが、日本においては、【自分が「偏った考え方を持っている」と周りに思われたくない】という思いを多くの人がかなり強く持っているのではないか、と感じる。 SNS等で、各々の志向性が可視化しやすくなる環境下においては、特に友だち同士でも語ることがタブー視されがちな政治的スタンスについては「偏る」「とんがる」ことがマイナス視されやすいと見做されているのではないだろうか。 「偏っている

      • 旅装を解く

        業務上の出張旅行であっても、プライベートな旅であっても、ここ最近は、帰ったら直ちに旅装を解きたい気持ちに駆られる。 荷物を片付けて元あった場所に仕舞う。 使用した衣服等を洗濯する。 お土産があるとすれば、その仕分けを行う。 30代の頃までは、旅行鞄の中身をそのままに、(荷物の片付けめんどくさいなあ、と感じつつ)別の用事をしようとしたことの方が多かったのだが、いつ頃からだろう、何より、荷物という側面に関していち早く、モードチェンジしたくなってしまう。 出張旅行等の場合は、

        • 人生讃歌 〜デ・キリコ展〜

          神戸市立博物館で開催されている『デ・キリコ展』を訪れた。 20世紀を代表する の一人、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)

          『2024イタリアボローニャ国際絵本原画展』鑑賞

          西宮市大谷記念美術館で開催中の『2024 イタリアボローニャ国際絵本原画展』を訪れた。 同じ展覧会の昨年の分を、業務の一環として見ていたので、2年続けての鑑賞になる。 世界各地の絵本作家・クリエイターの作品を、日帰りで行って味わえる、ということは、たいへんありがたい。 会場である西宮市大谷記念美術館は、毎年恒例の展覧として、標題の絵本原画展を開催している。 規模は決して大きくはないが、出入り口正面の庭園が美しかったり、建物の設えに趣があったり、たいへん居心地の良い空間

          『2024イタリアボローニャ国際絵本原画展』鑑賞

          お目当ての店が…。

          海外でも、日本でもそうなのだが、「行こうと思っていた店が閉まっていた」という経験が、幾度となくある。 情報サイトやガイドブックで調査して、目当てのお店を目的地と定め、その上で、Google Mapなどで調べて「営業中」となっている。 そうなれば、心身ともにそのお店から提供していただけるものを、受け容れる準備を万端にして、その所在地へ向かうことになる。 いわば、前のめりになった「出鼻を挫かれる」ことが、時としてある。 「臨時休業」だ。 (もしくはGoogleを含めて古

          お目当ての店が…。

          「I’m home.」

          これまでライフワークのひとつとして、旅をしてきた。 酔狂以外の何者でもない。 何の生産性もない。 タイパ/コスパは極めて悪い。 新自由主義ワールドの成功者・勝利者を目指す人たちのベクトルとは真逆の方向性。 この文化圏の殉職美徳的な滅私奉公価値観とも真逆な方向性。 そんな「無駄」なことが好きで好きで仕方なくって。 そんな「無益」なことのおかげで自分が自分でいられた、やっとのことで生きてこられた。 そのことは確実に言えることで。 2020年頃からの「疫病への対応」という一時代

          “Authentic”な、旅のラストの食事。

          2024年7月末から15日間にわたる旅。 そのラスト滞在地は、マレーシア🇲🇾クアラルンプール。 帰国便は、深夜2時台であり、この旅の「ラストの食事」は、ここでのディナー、ということになる。 さて、「最後の晩餐」の地を何処にすべきか。 せっかくなのでクアラルンプールならではのものを選びたい。 その思いは強く持っていた。 今回のクアラルンプールでの宿泊エリアは、Masjid Jamekマスジッド•ジャメ地区である。 頼まれたお土産を買うために、Pasar Seniセントラル

          “Authentic”な、旅のラストの食事。

          旅の帰路 マニラ→大阪•関西

          今回の旅の帰路は、クアラルンプールから関西空港に向けてフィリピン空港マニラ経由にて。 経由地•マニラ🇵🇭から関西空港へ向かう、旅のラストフライト。 予約時から確保できていた窓側座席。 隣の方はいない。 快適な空間で、旅を思い返したりしながら、ゆったり至福のフライト時間。 エンターテイメントがないタイプの機材だったので、読書をしたり、書き物したり。 LCCではないフルサービスの航空会社の飛行機に乗る際に、楽しみにしているのが機内食だ。 クアラルンプールからマニラまで

          旅の帰路 マニラ→大阪•関西

          故障通告…?

          パソコンのWindows画面が立ち上がらない。 そんなことに1年前ぐらいから時々見舞われるようになった。 やがて「BIOS診断画面」?が現れた際、あれやこれやといじくってもうまくいかず、電源を落として入れ直す。 大抵の場合、そうすると、Windows画面が出てきて「復活」する…そんな感じで、騙し騙し何とか使ってきた。 一難去ってまた一難…そんな感じで七転八倒のweekdaysの末に迎えた9月7日土曜日。 パソコンを開けば、Windowsが立ち上がらない。2か月ぐらい大丈夫

          雑感Poetry #004 謎解き

          人生は謎解き どうやら、その連続 それを面白がれるかどうか その面倒くささを受け容れて 踏み込んだり 謎を謎のまま寝かしておいたり 解けきれないモヤモヤをも半ばエンターテイメントとして抱えたり 道の途上の幾つもの場面で いつしかの謎を解いているのかな、と 思える、思い込めることがこれまで何度もある 自分の中で納得できるような ああ、そうなのかも知れないな、という 答えをふと発見して 人生をちょっとばかりわかった気になったり ちょっと違うかも、と迷いモードに入ったり

          雑感Poetry #004 謎解き

          ペナンに、出会い直す。

          海外でも国内でもそうであるのだが、  その土地の記憶を上書きして過去を払拭したいところと、思い出の地として大切にしておきたいところとがある。 「上書きしたい」ところには、嫌な感情、未熟ゆえの恥ずかしいエピソードとか今思い出しても自分自身を恥じてしまうような記憶が、その大小多い少ない濃淡などの度合いはあれど、厳然と自分の中に存在する。 自分のホームグラウンドであるマレーシア🇲🇾で、その「上書きしたい」地、それは、2008年に世界遺産になり、リゾート都市として人気の観光地でも

          ペナンに、出会い直す。

          「マレーシア旅報告会」報告

          旅スケジュールは少しずれていたものの、ほぼ同じ時期に同じエリアを旅した友達と、互いの旅を報告し合う機会をもつことができた。 それぞれの行ってきた場所、食べたもの、出会った人、印象に残ったこと、などなど、そこを訪れたからこそ共感をもとに語った、話題の尽きない時間だった。 場所は、ファミリーレストラン。 台風の影響が遅い時間から出そうだ、ということで、金曜の仕事を半日もしくは1日休むことにして、ランチタイムからの、じっくりゆっくりトーク。 友達も僕も、もう既に中年の域に達し

          「マレーシア旅報告会」報告

          雑感Poetry #003 腹を括りきれない人が大好きだ。

          好きなことを好きでい続ける人。 自分が自分であること、それを捨てきれない人、諦めきれない人、スタンスを変えきれない人。 ある意味「青春途上」で七転八倒している人。 我慢・犠牲・後回しを自分の中で正当化して誰か(子どもなど)や社会のためだけに生きる、ということに何らかの違和感や摩擦を感じていて、それがついその人の表現とか言動に滲み出てしまう人。 大切な誰かと一緒にいるのみの存在とか社会や役割の中の一員・部分である、という前に「自分自身でありたい」ということを言語で、あるい非

          雑感Poetry #003 腹を括りきれない人が大好きだ。

          KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(後編)

          『Suria KLCC』のインフォメーションのスタッフの方に尋ねてみる。 「ブキッビンタンへのブリッジへはどのように行きますか?」 これまで数多の人に聞かれたであろう、その女性は、慣れた感じでこう答えてくれた。 「中央のエスカレーターをいちばん下まで降りて、MayBank(マレーシアのメガバンク)を右に曲がってずっと進めばいいよ」 そのスタッフさんに感謝の意を伝えて、アドバイス通りに、とにかく行ってみる。 「ブキッビンタンへの橋」という案内表示はない。5分以上とにか

          KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(後編)

          KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(前編)

          2006年から2008年にかけて約2年、マレーシア🇲🇾で生活した。 住んでいたのは、マレー半島東海岸のクアラトレンガヌ という街であり、首都クアラルンプールには数か月に1回ほど用事で訪れていた。 クアラルンプールで人が多く集う場所はいくつもあるが、僕にとって親しみ深いところは、そのひとつは、ペトロナス・ツインタワーがあるKLCC地区である。 もうひとつは、複合商業施設や飲食店が多いBukit Bintang(ブキッビンタン)地区である。 この2つの地区は距離にすると1

          KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(前編)