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“Authentic”な、旅のラストの食事。

2024年7月末から15日間にわたる旅。
そのラスト滞在地は、マレーシア🇲🇾クアラルンプール。

帰国便は、深夜2時台であり、この旅の「ラストの食事」は、ここでのディナー、ということになる。
さて、「最後の晩餐」の地を何処にすべきか。

せっかくなのでクアラルンプールならではのものを選びたい。
その思いは強く持っていた。

今回のクアラルンプールでの宿泊エリアは、Masjid Jamekマスジッド•ジャメ地区である。
頼まれたお土産を買うために、Pasar Seniセントラルマーケットから徒歩圏内、という条件で選んだ。

このエリアは、KL Sentral駅付近と並ぶ、いわゆる「インド人街」であり、他のエリアよりもインド的な要素が濃い。

「Masjid Jamekに泊まっているからには、インド料理で締めるのがいいかな」というのが直感。
まさしく、「ここならでは」の選択である。

もう一つ、候補に挙げていたカテゴリーがあった。
「アラブ料理」である。
首都ならではバラエティの豊かな食が楽しめるクアラルンプール。
もう10年以上も前のことになるが、この地で確かイエメン料理?レバノン料理?を食べたであろうこと、それがおいしかったことが、朧げながら記憶に残っていた。

「アラブ料理」を食べるなら、Bukit Bintangブキッビンタン地区に店が多いという情報から、滞在ラストの日の午後に、KLCCから Bukit Bintangまで歩いた際に、ちょっとした下見をした。
その際、そのエリアのあまりの賑わいに、なんだか圧のようなものを感じてしまって、「あぁ、今回は、アラブ料理ではないな」と、感覚的な判断で、選択肢から除外した。

アラブ料理は、また次の機会に。賑わう Bukit Bintang

かくして、旅のラスト食事は、インド料理一択になった。

クアラルンプールの歩いておきたかったエリアを巡った後、宿に近いMasjid Jamekエリアに戻り、「最後の晩餐→宿に預けていた荷物を受け取って空港へ」という旅のラスト2つの予定に向け、動き出す。

あとはどこの店にするか、である。

今回の旅のラストを飾る食事として選んだのは、Authenticな=ちゃんとした、インド料理を銘打った『Betal Leaf』という店である。

ビルの2F。ガラス張りというだけで他と違う印象。

7:00pm少し前。空港へ行くには、まだかなり時間がある。

「ちょっといい感じの、そしてエアコンの効いたところで、ゆったり食事したい。」
そういった思いで、この店を選んだ。

適度に冷房の効いて快適なお店

涼しく快適。
マレーシ感覚のディナータイムには、少し早かったようで、座席もまだ空いている。

部屋の仕切りがたいへん洒落ている印象

さて、何を食べようかな。
受け取ったメニューの、選択肢の多いこと!

ベジタリアンもあるが、ノンベジタリアンの料理も充実している。

“ノンベジ”メニュー。甚だしく注文に迷う。

ノンベジタリアン→南インドのミールズを選択。
「チーズナン」があったので、それも注文。
飲み物は、マンゴーラッシーで。

麗しのマンゴーラッシー。ストローは紙製。

注文の際、店員さんは、「この店は持ち帰りできないよ。食べ切ってね」と念押しするかのように僕に告げた。

僕は「No Problem」と軽く返事をした。

来た!

ミールズのご飯の量を、少し軽く見積もっていたことと、チーズナンにもカレーがついてきたこと。
正直、ちょっと頼み過ぎかも、と一瞬思った。

でも、何たって、この旅ラストの食事。
「食べてやろうじゃないか!」と、なんだか気合いが入る。

さあ、Authenticなインド料理との一本勝負、である。

混ぜることで味わいが掛け合わされる

「ミールズ」は、ひとつひとつ味わうだけでなく、混ぜ合わせることで、味わいの変化を楽しめる。

ほんとうにおいしい。

いろいろな組み合わせで、いわゆる「味変」を含めて、“ちゃんとした”料理を堪能した。

そして、注文した料理を、難なくコンプリートした!


Betal Leaf、店の雰囲気も品がよく、程よく賑やかながらも、落ち着いて食事を楽しめる。
客への「うるさくしないでね」のメッセージが、粋な言葉で示されていた。(写真参照)

「注意書き」だが、粋な言葉。

ゆったり食事したつもりでいたのだが、時刻はまだ8:30pm。
宿に荷物を受け取りに行くには、まだ1時間以上早い。

他の店でお茶をしようか、とも思ったが、せっかくだったら…

ここでデザートを頼んじゃおう!そう決心した。

店員さんにメニューをお願いする。

クアラルンプールの他のインド料理店に入った時に、気になっていたスイーツがあった。
インドのアイスクリーム🍨と表現される、クルフィだ。

クルフィとコーヒーを注文する。
これが、この度の食事の締めだ。

クルフィとコーヒー。旅のラスト食事を締める。

クルフィは、カルダモンなどのスパイスが効いていて、慣れていないとクセの強さを感じるかも知れない。
僕にとっては好きな味だ。
数年前に販売された、「森永pinoのチャイ味」が、ちょっと近いかな。
それよりもっと味わい深い。

デザートも、ゆったりゆっくり食べ終えて、時刻は9:30pmを過ぎた頃。

この店を後に、徒歩3分ほどの距離の宿に荷物を受け取りに行くことにした。

総額、日本円1500円ほど。
著しく満足度の高い、この旅のラストの食事であった。

素敵な締めの食事でした。

またクアラルンプールを訪れた際には、ほかの料理も、ぜひ試してみたい。

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