止まっていた時を取り戻す ー自律神経を整えると人生が整う⑥ー
日常生活を送る中で、ストレスと上手く付き合うにはどうすればいいのか。
情緒を安定させて、自分に自信を持って生きていきたい。
前回の更新分はこちら ↓
生活の中に取り入れたいストレスとの付き合い方
私が生きるうえで意識したいと思っているストレスへの向き合い方や対処法です。
副交感神経を下げないようにする
嫌な仕事を受けたとき、「自分にこの仕事ができるわけない」「何で自分がこんな仕事を…」と考えるより、「自分にできることからやろう」という意識が大切です。
どうやって「自分にできることからやろう」という意識を維持できるのかというと、副交感神経を下げないようにすることです。
嫌な仕事を受けた時、「なんで自分が…!」「不安だな」という感情が湧いてくると、交感神経が上がります。
その時に副交感神経を下げないようにするのです。
とはいえ、自分で意識的にコントロールできるものではないので、日常的に自律神経の働きを意識することが大切なのです。
交感神経と副交感神経の働きが強いことを確かめるには、『朝気持ちよく起きられているか』で判断できます。
朝に気持ちよく起きられているということは、前日の夜に副交感神経が高まり、朝起きた時に交感神経が高くなるというスイッチが切り替わっているという状態なので、非常に良いです。
動いて気持ちを切り替える
イライラしたり不安な気持ちになった時は、何でもいいので身体を動かすことが重要です。
仕事中に自分にとって嫌なメールを受け取った時は、そのままデスクで返信を作るより、一旦立ち上がり、トイレや休憩室に行ってしまった方が良いです。
身体を動かすことで感情や行動をリセットして、流れを変えましょう。
『負の感情が出てきたらやること』を決めておくといいかもしれません。
深呼吸をする、瞑想をする、柔軟体操をする、コーヒーを淹れるなど…
階段を上り下りするのは良いとされています。
リズミカルな動きは自律神経に有効に働き、副交感神経を高める効果があります。
怒られてもすぐには反省しない
人間は流れに乗るのは得意だけど、流れを断ち切るのは苦手です。
一度負の連鎖に飲み込まれると、相手が思ってもいないことを決めつけてマイナス思考に陥ったり、自分の意志とは異なる仕事を断れなかったりと、抜け出せなくなります。
上述しましたが、怒られたときにもする行動を決めておき、自分のペースに持っていくことが大切です。
もし怒られたときは『休憩室に行き、深呼吸をして水を飲む』というマイルールを決めておけば、落ち着く時間が与えられ、問答無用で副交感神経が落ちることもなくなります。
マイルールをこなして、一度落ち着いてから怒られたことについて考えてみたらどうでしょうか。
『考えるのに適したコンディション』に持っていくことが重要です。
低気圧に飲まれるときはハードルを下げてもいい
天気が悪い日は、なんとなくやる気が出ないことが多いです。
低気圧で副交感神経が高まり『休息モード』に入っているからみたいです。
低気圧の頭痛に悩まされる人も多いです。
これらは人間の正しい反応なので、休息モードに無理に抗おうとせず、『1時間だけはがんばろう』と集中モードの設定時間を短く区切って行動することが効果的です。
余計なことは喋らないし、聞いても受け流す
ランチ時や飲み会では『沈黙』することが大切です。
幼馴染と飲みに行った時でさえ「今日自分ばかり喋っちゃったかな」と気にすることがあります。
(幼馴染にそのことを言うと「今に始まった話じゃない」、「昔からあんたはよう喋るから今さら気にしていない」とのことでした。安心。)
幼馴染相手の時でも「喋りすぎてしまった…」と思うのだから、会社の飲み会やランチの時に自分が喋りすぎてしまうと、相当気を揉むことになります。
「余計なことを言ってしまったのではないか」、「気分を害してしまったのではないか」と気を揉んでしまうくらいならば喋らない方がマシです。
会社の飲み会では、ニコニコと相槌を打ち、聞かれたことに対して簡単に答えるくらいが無難です。
特にお酒が入る場では、思わず自分の意見を述べたくなりますが、グッとこらえましょう。
もし会社の誰かを悪く言うような失言をすると、ゾッとしますよね。
余計なことを喋らなかった時には、『今日も1日余計なことをしゃべらずに済んだ』と自分を褒めてあげてください。
「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の徹底
余計なことを言わないだけでなく、人のうわさ話に首を突っ込むことも、面倒なことに巻き込まれる一因になります。
嫌な話を振られたら「よくわからないです」、「そうなんですかね」で回避できます。
賞賛の話は「素晴らしいと思います」と言っておけばいいです。
上手くいっている人の邪魔をしようとする人もいますが、そういう時こそ「見ざる」、「聞かざる」で遠ざけるべきです。
焦らずにゆっくり行動する
バタバタと行動することで、交感神経が必要以上に上がります。
急激に上がった交感神経はしばらく戻らないので、朝の準備は落ち着いて行う方が良いです。
特に、大切な人に会う日や試験の日などの重要な日こそ、朝ゆっくりとメイクやヘアセット、歯磨きをしてみてください。
SNSと距離を置く
前のnoteにも記載しましたが、目的のないSNSとは距離を置くべきです。
見たくもないものが目に入りますし、そのことでモヤモヤするのも時間の無駄です。
『○○について発信する』
『明日の旅行の情報を集める』
など目的があれば、ササっとSNSを使用してしまいましょう。
SNSごとやアカウントごとに
『自分は何のためにSNSをやっているのか』を
はっきりさせていくといいです。
売られたケンカは放っておく
『怒り』という感情は、自律神経の働きを乱す一因になります。
私は売られたケンカを全て放置することができませんでした。
凡人の見た目をしているので、ケンカを売られることは滅多にないですし、相手は見ています。
最近あった出来事ですが、ゴミをゴミ箱に捨てようとしましたが、ゴミ箱の前には人が立っていました。
仕方ないと思い、人を避ける形でゴミ箱に手を伸ばした時、「ちょっと何よコイツ!」とゴミ箱の前にいるおばさんが口にしたのです。
「そもそもゴミ箱の前に立ってるお前が邪魔なんだよ、お前に当たらないように避けただけだろ」
と思いましたが、「コイツ」呼ばわりにイラっとした私は「ゴミ箱の前に立つと邪魔だよ」と言い返していました。
言い返されると思っていなかったのか、おばさんは驚いた顔をしていました。
相手が言いたいことを言うことで、相手だけが気持ち良くなるのが許せなかっただけだったのですが、私が自律神経を乱してまで応戦する必要があるのかといわれると疑問です。
別に放っておいても、おばさんの自律神経が乱れた(更年期なのかな?)だけなんですよね。
SNSでは言い合いしている人を良く見かけます。
売られたケンカを買わずにはいられない人は大勢いるんだと思います。
『言い返したい!』という気持ちに従うことで、もっと大きなものを捨てているのでしょうね。
言いたい奴には言わせておけばいい。
次にイラっとする出来事に遭遇した時は、心の中で「ああ、そうですか」と言って流せるようになりたい!
『どうでもいい相手にダメージを受ける必要はない』んですから。
その他大勢にまでに好かれるのをやめる
人間、誰しも良く思われたいものです。
嫌われるよりは好かれた方がいいと思っています。
よく聞く話ですが、自分が何をしても嫌ってくる人は2割程度いるものだ、と。
どんな聖人だろうと全世界の人に好かれるのは無理な話です。
それを、聖人とは程遠い凡人の私が、何を多くの人に好かれようとしているのだろうか。
別に嫌われるような行動をしろ、好かれるような行動をしろ、と言っているわけではなく、他人の評価で生きるのをやめろと言っているのだ。(自分に対しての戒めです。)
自分は自分のままここまで大きくなりました。
これから自分が大きく変わることは難しいでしょう。
そんな自分を必要以上に大きく見せることはやめた方が良いです。
一度見栄を張ると、ずっと見栄を張り続けないと満足できなくなり、いつその『見栄』というメッキが剝がれてしまうのか、ハラハラすることになります。
いつメッキが剝がれるのかというストレスを新たに誕生させ、抱えることになります。
自分の人生の主要人物にだけ好かれればいいのです。
その主要人物は、それぞれの人生によって異なります。
パートナー、親、兄弟、親友、中学時代のいつめん、先輩、後輩、
上司、地元の知り合い、大学時代のよっ友、近所の人、行きつけのバーの店長…。
あるいは、自分自身だけなのか。
他人の評価に振り回される人生は虚しいものだと思います。
見栄を張りたい相手の中の自分なんてどうせ大した人じゃないんです。
自分の人生を歩みたいものですね。
捨てる勇気を持つ
最後に、自分がここまで選択してきたものを無駄にしないために、自分を正当化するために、自分の気持ちを整理するために、ここに記載します。
生きていると選択を迫られる場面が多くあります。
『どっちの色の服が自分に似合うかな』
『今日と明日の夕飯は何にしよう』
『来週の連休の旅行はどこに行こう』
『どのメニューにしようかな』
など、日常の中で私たちは常に選択を迫られていて、私たちはそれを普通に受け入れて生きているのです。
どの大学に進学しよう、どこの企業の就職しよう、誰と結婚しよう、子供は作るべきか否か…
今後の人生を大きく変えるであろう選択も、いつかは決断しなければなりません。
重たい選択であろうとも、決断した選択肢と重複する選択をすることはできません。
選択し直せることもありますが、新卒で入社できる企業は1つだけです。
初婚の相手として選べるのは1人だけです。
選択しなかったカードは一旦捨てることになります。
そんな『捨てる勇気』が人生の中で重要になると思います。
要するに『捨てたカードに執着するな』ということです。
私は、新卒で入社した会社では、上司と合わず、重い責任の業務を任され、メンバは何人もいなくなり、残業は月100時間超えることもある激務で、仕事に行くのが嫌でした。
このような状況で辞める人もいれば、辞めない人もいると思います。
私は辞めずに休職しましたが。
会社を辞めない人の中には、
「仕事に行くのが嫌なら辞めればいいじゃないか」
という意見に対して
「頑張って就活して、新卒で入社した会社を数年で辞めたくない。
大企業で安定していて、給与は低くないのだから、そのような働き口を捨てるわけにはいかない。」
という意見を持つ人が多数いるのではないでしょうか。(私もそう考えていました)
しかし、会社を辞めない選択をしたのは自分なのですが、
温厚な上司、親身な先輩、炎上していないプロジェクト、残業時間は多くて月20時間。
そんな同期を見ていたら羨ましくてたまりませんでした。
しかし、羨んでも私の状況が変わるわけではありません、
私は『会社を辞めずに働き続ける』という選択をしました。
『自分を何を選択し、何を捨てているのか』と問われると、
安定した社会的立ち位置と給料と経験を選択し、プライベートの時間と健康を捨てていました。
自分がした選択にきちんと向き合うことができれば、物事の受け止め方、感じ方や納得感は大きく変わるはずです。
とはいえ、健康だけは捨てちゃダメだったと今は思います。
『上司は嫌だけど、安定した働き方を捨てたくないから転職しない』
という考えを持っている人は、
『素晴らしい上司のもとで働く』、『素晴らしい職場環境の下で働く』
という部分は勇気を持って捨てる部分なのかもしれません。
『安定』と『良好な人間関係・職場環境」』の双方を手に入れている人もいます。
私の同期は、私からはそう見えました。
自分が喉から手が出るほど欲しいものを、当たり前のように手に入れる人もいるのです。
しかし、先ほども言いましたが羨んでも仕方がないです。
それに、自分から見える部分から判断して『羨ましい』と思っていますが、
自分から見えない部分も加味すれば、もしかしたら羨ましくない状況かもしれません。
自分には自分なりの環境があり、優先順位があり、決断があります。
『これが自分の決断なんだ』と覚悟を決めて生きていくと、ストレスとの向き合い方も変わってくるでしょう。
あと、人生の中で『無駄な経験はない』
そう思っています。
ここまで、自律神経を整えるためにどう行動したらよいか、どう気持ちを整理したらよいかを長々と記載してきました。
自分の学びをアウトプットできたので私は満足しています。
次のnoteで参考にした書籍を紹介します。
長くなりましたが、ここまで目を通してくださりありがとうございます。
次回からは、復職に向けての具体的な動きを記載しようと思っています。
私の日記みたいになるかもしれませんが…
続きは後日更新します。
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