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Ichizo Yoshioka の新世界

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2022年8月の記事一覧

新世界のあたま #333

「もしアレだったら」という言葉が好き。「もしアレだったらもう先に行っといてくれててもいいよ」みたいな、アレ。

子どもころ、この言葉の意味がまったくわからず、母に「アレってなに?」と聞いたことがある。たしか母もうまくアレの意味が説明できていなかった気がする。そらそうだと今になってわかる。アレには意味がない。あるいはいろんな意味が含まれ過ぎていて、説明ができない。

海外の言語に、このアレと同じよう

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新世界のあたま #332

朝起きるのが苦手だ。すべての事柄のなかで、それが最も苦手だと言ってもいいくらいだ。こどもころからずっとそうで、それから36歳になる今まで得意になっったことが一度もないことを思うと、もうこの先ずっと苦手なまま生きることになると覚悟してもいいくらいだ。

そんな俺が朝6時ごろ起床する生活をこの数日間行なっている。すばらしい朝がきたと、美しい太陽の光を浴びながら爽やかに目覚めるわけでは決してない。起きな

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新世界のあたま #331

毎週日曜日の深夜に「深夜の小躍りサンデー」と題したオンラインライブを配信している。小躍りという言葉を使った理由は、基本的には四つ打ちのハウスミュージックっぽい音楽を中心にやろうと思っていたいたからだった。

はじめて1年以上経つが、現時点で結局ハウスっぽいことをあまりやらなくなってしまっている。なんとなくハウスミュージックごっこをやってるような気分に、俺自身がなってしまうからだ。

ハウスなどのい

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新世界のあたま #330

フィールドレコーディングの話。

ハンディレコーダーを片手に、家の近所をうろうろ。ときどき耳に入ってくるちょっとした物音なんかに耳が傾く。その音をピンポイントで録音したくて近づくけど、環境音のなかに紛れているその音をだけを切り取って録音することは、ハンディレコーダーなんかでは絶対にできない。

その中心にある音以外の音は、いわばノイズ扱いになる。俺たちはふだんそのへんの道端を歩いてるときなんかでも

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新世界のあたま#329

自分で作ったもの、作ったきたことに自信が湧くときに、俺はまだやっていけそうな気がすると感じるのと同じように、一日が納得できる形で過ごせた場合、その一日は自分で作った作品かのごとく、いやー今日の俺よくがんばった!と振り返りたくなる。

一日をクリエイティブする感覚。というと、ちょっとかっこよすぎて気持ち悪くなるけど、でもそんな感じが日々にあってもいいのかもしれない。

たとえば仕事中に、早く仕事の時

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新世界のあたま #328

歌のレコーディングをした。レコーディングと言っても、自主制作音源のもの。

俺はボーカリストではない。が、ときどき歌う。そして歌うことは好きだ。自己顕示欲が強い方なので、本当はギターボーカルみたいなおいしいポジションでバンド人生を歩みたかったと思っているくらいだ。ただし俺には大きすぎる弱点がある。かなり強めの慢性鼻炎を、幼いときからずっと患っている。俺は鼻に爆弾を抱えているのだ。世の中の爆弾のなか

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新世界のあたま #327

ひさしぶりにベースのレコーディングをした。レコーディングと偉そうに書いてはみたけど、自分たちで作っている自主制作音源での話。

俺はむずかしいフレーズを弾くときなんかに、身体に力が入りすぎて、こんな風に演奏したいと頭のなかでイメージしたものが最終的に弦を振動させる指にまで届き切らず、指が先走って動いてしまう。人によるとは思うけど、俺の場合は音が突っ込み気味になってしまう。

指を正しく動かさねば!

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新世界のあたま #326

なんでもかんでも、何かのついでにやろうと考えてしまうけど、だいたいうまくいかない。

思いついたときにやる、ということがいつでもできればそれがいちばんいい。が、俺たちはだいたいいつも何かに追われているように、時間にがんじがらめにされながら生きているし、実際にそうしないといけないくらい、なんとなくただただ忙しい。

フィールドレコーディングがまたおもしろくなってきている。この流れを止めないためには、

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新世界のあたま #325

動画編集のカラーグレーディングという、色のコントロールについて、勉強と練習をしてみている。YouTube でやり方を教えてくれる動画なんかを観ながら、観よう観真似であれこれやってみている。

音楽に制作にも近い部分がたくさんあって、頭のなかで置き換えながらちまちまと作業していると、あっという間に時間が過ぎていく。

音楽の制作作業をする場合、いわゆるやり方みたいなことを気にしなくなっている。やり方

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新世界のあたま #324

毎週日曜日の深夜に行なっているライブ配信「深夜の小躍りサンデー」は、コロナ禍だったりその他諸々の都合でライブをするための腕が落ちないように、あるいは向上しないことを危惧して、ならば自宅から、そして可能な限り多い頻度でと考えたうえで、去年からはじめた。

最近は即興演奏ばかりになっていたのは、欽ちゃんこと萩本欽一さんの影響が大きかった。欽ちゃんは、設定すらろくに与えず、共演者にアドリブでコントをする

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新世界のあたま #323

あらかじめ記録しておいたものを整理したり、管理したりすることが、どうもできない。

定期的にフィールドレコーディングについて考えてみる。環境音をたくさん含んだ音をきれいに掃除して、ライブラリのなかで管理することができればいいけど、なかなかその流れを作ることができない。時間がない、と言ってしまえばそれまでだけど、あとはっきり言ってめんどうくさく感じることが多い。

日ごろ思い付いたことをメモして、そ

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新世界のあたま #322

久しぶりにライブの予定が入りかけて、結局流れてしまった。オンラインで配信ライブばかりしているけど、現場でのライブはコロナ禍になってから一度もしていない。

どんな形で演奏しようかと考えはじめていたころに、イベントごと吹き飛んでしまったと連絡を受けた。この先また現場でライブをする予定はないけど、考えることはつづけている。

最近の自分の傾向的に、パソコンにちょっとしたコントローラーを繋いで、ソフトウ

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新世界のあたま #321

体調がなかなか落ち着かない状態だったので、ふだん日常的にやっていた、深夜にコツコツと曲を作ったりミックスダウンをするということが、この10日間ほどできなかった。昨日の深夜、リハビリ感覚で少し手をつけてみようと思い、少し重い身体に少し力を込めてパソコンの前に座った。

そこから先は、リハビリのつもりだったのにも関わらず完全に平常運転ができた。自分の体調や体力がどれくらいの状態なのか、頭で考えて測るこ

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新世界のあたま #320

ミュージシャンのほとんどは、自分の作った音楽でお金を稼ぐことができない。売れるとか売れないとか、そういうシーンにたどり着くことすらできない。もしそういうシーンにたどり着けたとして、それで食っていけるかどうかという話はまた別で、ほとんどの人がそれだけで生活しているわけじゃない。

売れる売れないの語れるシーン、つまり作品がちゃんと商品として流通させられる人たちは、音楽は商品として入手することを生活の

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