习若自然ーー生活ルーチン・日課が定着した頃が環境の「慣れ時」
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【习若自然】
ピンイン:xí ruò zì rán
意味:習慣が定着して自然と出てくること。
『生活ルーチン・日課が定着した頃が環境の「慣れ時」』
引越しや転職などで新しい環境に移ると、しばらくはまごまごとした日々が続く。
何時に家を出れば良いのか分からない。
駅やバス停が見つからない。
買い物をしたくても、お店が見当たらない、行き方を知らない。
全く未知な世界の暮らしは体力が必要なものだ。
日常生活をする、それだけでも一苦労で、へとへとになってしまう。
ただ、そんな状態も長くは続かない。
しばらく経つと、「あ、もうすっかりこの環境に慣れたかも」と思える瞬間が来る。
基準は人それぞれだが、私の場合は、自分なりの生活ルーチン・日課が定着した頃が「慣れ時」だ。
時間通りに会社に到着する為に乗るべき交通機関の発車時間が分かれば、家を出る時間・起床時間の目処がつく。
そこから逆算して、朝ごはんの時間・身支度の時間・朝活の時間といった日程を出せる。
そして会社のお昼休憩は何時までなのか。
昼食はお弁当持参か、食堂か、外食か。
食事後、自由行動にあてられる時間はどれぐらいあるのか。
これらのパターンを把握すると、今度は休憩時間の活動(勉強・娯楽など)も大体決まる。
前もってお弁当を作る必要があれば、朝のやることリストに自然と「料理」も入る。
退勤時間と帰路にあるスーパーまでの距離が分かれば、買い物のタイミングも出る。
加えて、自分の必要な睡眠時間を計算すれば寝る時間も決まり、それまでにやれることも分かってくる。
スケジュールだけではない、日常生活の諸々の「作法」においてもそうだ。
例えば私は駅の改札に着く30秒前あたりから、定期券を手に握るようにしている。
通勤ラッシュ時は混むので、改札口であたふたしてしまうと後ろに並んでいる人に迷惑がかかるから、そうならないよう前もって準備しておくのである。
簡単な動作だが、電車通勤に慣れていなかったりすると、定期券をスッと出せる置き場所が決まっていないうちはなかなか上手くいかないものである。
出勤45分前にささっと洗濯機を回して洗濯物を干す。
スーパーで一部食材を買った後、野菜だけはバス停の裏にある、安い八百屋さんで仕入れる。
公園をショートカットして早めに家に着く。
図書館と区役所は近いので、本を借りるついでに住民票の発行に行く。
……
ある程度今住んでいる環境を知ると、これら一つ一つのことがスッと頭に思い浮かべられるようになる。
毎日において、一番自分に合う、効率的な生き方が習慣化されるのだ。
脳にかかる負担が軽減され、深く悩まなくても自ずと身体が動くーー
それに気付いた瞬間、「ああ、もうすっかりこの環境に慣れたな」と私は感じるのである。
そしてこの地域のメンバーになれたような、この場所に受け入れてもらえたような、ちょっと嬉しい気分になるのだ。
📚この暮らしと、徐々に一つになっていく
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