記事一覧
読書日記(2025年1月)
先月から引き続き文フリのことばかり考えていた1月。読書に関しても、ふだんそこに使うリソースのほとんどを「文フリ関連のnoteを読む」ということに費やしていた。
開催前は、他の方の準備状況や作品紹介を読み漁ってワクワクし。
開催後は、他の方のレポを出展者来場者問わず読み漁って余韻に浸り。
今振り返れば今月の3冊は、そんななかでそれでも読まずにいられなかった精鋭、という感じがする。どれも面白かった
本を作ったら、食べることと書くことがもっと好きになった|文学フリマ京都9頒布物に寄せて+当日のご案内
『食い意地が張っていて活字が好きなので、おいしい食べ物が出てくる本を読むと両方の欲を満たせて大変お得な気分になる。』
これはnoteを始めて2か月目に書いたとある記事の書き出しで、「こんなの書いたよ」と夫に見せたら「浮世さんの本質じゃん」と笑われ、じゃあ自己紹介代わりにしてやろうと昨年の前半ごろまでは、その記事をアカウントのトップに固定していたのだった。
書いてから時間が経ち、さすがに自分の文
読書日記(2024年12月)
読書日記の更新を始めてまる2年が経った。
読んだ本を書き留めたいな、というのはnoteを始める前から思っていて、(紙の)ノート、読書メーター、Twitterでの#読了タグ……などいろいろ試しては挫折してきたけれど、面倒くさがりの私には、こうして普段の投稿の地続きで記録していくのがよかったみたい。
今年も引き続き、お付き合いください。
さて頭のなかが文フリ一色の12月、読書はゆるーく行っていました
読書日記(2024年11月)
猫が来たり文フリ京都の準備を進めたりとあわただしかった11月。仕事がとても落ち着いていたので、一気にプライベートの比重が上がった月だった。
猫を迎えるために長めに大阪にいたので、久しぶりに向こうに置いている本をたくさん読んだ。
これを書き終わったら文フリ東京へ向かいます。
香君(1~2)|上橋 菜穂子
いつのまにか文庫化している! と、驚喜しながら購入。
そのしばらく後に仕事の交流会で、びっく
とぼけた災難、愉快な不穏|『エドワード・ゴーリーを巡る旅』に寄せて
ちなみさんのご紹介のお陰で、奈良で行われていたエドワード・ゴーリー展の最終日に滑り込むことができた。
奈良県立美術館に行くのは初めて。
近鉄奈良駅からまっすぐ、奈良公園を横目に歩く。鹿や観光客が織りなす混雑からすっと横道にそれ、緑豊かな遊歩道を行くとひっそりと現れる、しずかな建物だった。
エドワード・ゴーリーの何が好きか、と聞かれて、わかりやすく説明するのは少し難しい。特に有名な作品である『ギ
本屋さんで、迷子になって
本屋さんではできれば、迷子になりたい。
ありとあらゆるものをインターネットで買えることが当たり前になった今、ひとりの本好きとして、そう思うようになった。
買いたい本がはっきり決まっているときは正直、本屋さんに足を運ぶよりも某巨大通販サイトの方が簡単で、便利だ。交通費がかからず、一瞬で目当てのものを見つけることができ、重い荷物を運ぶ必要もないもの。電子書籍なら、なおさら。
それでも私がせっせと実
読書日記(2024年10月)
柄にもなく、たくさん人と会った10月だった。友人と会ったり、仕事での交流会に参加したり。
文学フリマへの出店も決定し、猫ももうすぐやってくる……と、楽しみな予定がどんどん増えていく一方、なにかと気ぜわしい月でもあった。読書の方も初読の本が多い。変化の月だ。
書こうとしない「かく」教室|いしい しんじ
凛さんと入った文喫で読んだ。
文章術の話とか、「小説の書き方」みたいな本かというとぜんぜんそう
読書日記(2024年9月)
保護猫を家に迎えるかもしれない(大阪の本宅で)……という可能性が急に現実になって、そわそわそわそわそわそわし続けた9月だった。そわそわし続けるだけの私の横で、夫が着々と準備をしてくれるのが情けなくも有難い。
秋が深まるころ、トライアルを開始することになりました。大人の猫なので新しい環境に慣れるのに時間がかかるかもしれないけれど、我が家で居心地よく暮らしてもらえるようにがんばるぞ。
わからない|岸
読書日記(2024年8月)
長期休暇だ、さあ本を読むぞたくさん読むぞ、と思っていたら、夏風邪にやられてお盆休みまるまるを寝込んで過ごした8月。ウイルスが恨めしい。
読む方にも書く方にもぜんぜん身を入れることができなかったけれど、久しぶりに「めちゃくちゃ好き!!!!!」という作家さんに出会えたのでプラマイプラスとしよう。
ねにもつタイプ/なんらかの事情/ひみつのしつもん|岸本 佐知子
訳文や訳されている作品がすごく好みだな
読書日記(2024年7月)
本格的に暑く(という言葉が生易しく思えるくらい、暑く)なってきて、家の中にますます引き籠るようになった7月。読書がはかどるかと思いきや、ついついスマホをいじってしまう。
異動してからほぼ残業ゼロだったのだけれど、ここ最近少しずつ仕事が立て込んできて、働いているなあ、という感じの月だった。残業はもちろんうれしくはないけれど、一応ちゃんと戦力になってきている、という実感をそこで覚えてしまう。よくない。
読書日記(2024年6月)
ようやく新居に本棚が導入された、記念すべき6月。
今まで間に合わせのカラーボックスに居心地悪そうに詰め込まれていた本たちが、杉材の良い香りの中でのびのびとしていてソーキュート。心なしか読書もはかどった。かなり久しぶりに再読するものが多い。
本棚は選ぶのに結構時間がかかったので、またそのあたりも備忘録を書きたいな。
わるい食べもの|千早 茜
3冊揃えているフードエッセイの1冊目を久しぶりに読み返
読書日記(2024年5月)
文フリに行ったり自宅近くに図書館を見つけたりと、なんだか本にご縁のあった5月。
文フリ東京は大阪よりもやっぱり規模がだいぶ大きくて、事前にチェックしていたブースを回るだけで精いっぱいだった。もう少し気持ちと体力に余裕があれば、偶然の出会いも楽しめたかしら。ちょっと量を買いすぎたので、そこで出会った本の感想は別で書きたいなと思います。
レーエンデ国物語(2巻~4巻)|多崎 礼
ゴールデンウイーク
読書日記(2024年4月)
めずらしく初読の本(しかも小説)の割合が高い4月。
薔薇の中の蛇|恩田 陸大好きなシリーズなのに、3冊目があるのを知らなかった!
最近本に対するアンテナが本当に鈍っているな。
英国アッパー層のお家騒動、霧の中の猟奇殺人、カルト宗教の気配、美しくミステリアスな女。満腹。恩田陸の書く「異国」はなぜだかヨーロッパ圏であってほしい、しかもフランスというよりはイギリスであってほしい……。
前半の耽美さに期