短編📕忘れられた自分
今、私の家では私に興味を持った人がいない。
嫌いとか、そういう事ではなくて。
一番辛いであろう『どうでも良い』という感情だ。
いつも大切な場面に自分は居ない。
周りが気付いていなくても私は分かっていた。
行事で残す記念写真、いつの間にか撮り終わっていた。
兄の小さい頃の写真のアルバムは6冊で、私は2冊。
これから先の事を決める話合いも、すでに行われた後に結果だけ知らされる。
引っ越す時は駅まで40分歩くところを15分と伝えられた。
それでも、ついて行くしか道は無い。
ご飯を