梅崎幸吉

1950年生まれ 画家、詩人。私の理想は「創造的人間関係」です。私はあらゆる素材、表現方法を用います。 人間関係が創造的になれば芸術は不要になります。ただ、これは眼がくらむ程の遠い道程です。その準備段階の土台形成活動が私の日々の生き方です。

梅崎幸吉

1950年生まれ 画家、詩人。私の理想は「創造的人間関係」です。私はあらゆる素材、表現方法を用います。 人間関係が創造的になれば芸術は不要になります。ただ、これは眼がくらむ程の遠い道程です。その準備段階の土台形成活動が私の日々の生き方です。

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「表現の本質と人間存在の本質について」

 仰々しい表題である。だが我々は人間存在として生存していく以上この問いから逃れることはできない。否、逃れようにも逃れられないのである。  仮に我々に思考というものが備わっていなければこの問い自体が成立しない。 ただ単に動物以上でも以下でもない、というにすぎない。無論この考察、認識自体も生じ得ない。 もし我々に思考という道具が備わっていなければ自己認識、つまり私・自我意識は生じえないからである。くどいようだが自我意識が無ければ世界そのものの認識、自覚は生じ得ないのである。 この

    • 「レクイエム」

      「レクイエム」パネルにミクストメディア

      • 『現実の中での思考生活は、同時に神の中での思考生活である。』ルドルフ・シュタイナー著「自由の哲学 第十五章・一元論の帰結」 これは唯物論的思考の人物達には信じ難い事であろう。

        • 「血と泥と」

          「血と泥と」 俺はコールタールのような大気の中をもがきながら進んでいる。  変質したのは空気だけではない。想念や感情や何気ない日々の光景、そのあらゆるものが粘り、へばり憑く悪意でこの俺を潰そうとする。  俺のひとつひとつの行為そのものに渾身の意志が要求される。  安らぎの眠りすら与えられぬ。何もかもが意識的な行為、必死の決意が普通であると、誰が信じえよう・・・・・・。  眩暈、吐き気、激痛が俺の全存在に猛威をふるい責めたてる。  ああ、俺はこの状態に何処まで、いつまで耐

        • 固定された記事

        「表現の本質と人間存在の本質について」

        • 「レクイエム」

        • 『現実の中での思考生活は、同時に神の中での思考生活である。』ルドルフ・シュタイナー著「自由の哲学 第十五章・一元論の帰結」 これは唯物論的思考の人物達には信じ難い事であろう。

        • 「血と泥と」

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          「パッション」―秘儀―

          「パッション」―秘儀―  激しい轟音と共に俺の意識は上昇し、発光に包まれ、失神した。 俺の全細胞は零光に焼かれた。名状し難い至福と苦痛によって俺の意識は容した―――。狂おしい覚醒が灼熱した……。  心身はのたうち、俺は苦痛の極限状態の甘美に痺れた。  地上を超えた絆が俺を捕らえては引きずり、粉々にした……。   俺の眼前に殉教者の亡霊共が嵐の如く容赦無くまとわりついた。 俺は両極の拷問を熾烈に味わった。避けがたい運命に俺は呪縛されたのだ。 俺は全てを飲み込んだ

          「パッション」―秘儀―

          「白闇抄」

          「白闇抄」 透明な闇がある 白闇の意識は空間に溶解した魂 空間から鳴り響く妙音 心眼のみ微かに聴く 時空を超えた万華鏡 自ら発光する以前の空間 透明な闇 白闇 語るもならじ 宙より血が滲み滴る 誰もそれは観得ない 秘められた風景 時空の結晶状態 雪の結晶にも似た 透明な闇

          「白闇抄」

          2024年 某新聞社主催歳末チャリティー展出品作品2点

          2024年 某新聞社主催歳末チャリティー展出品作品2点(F3号)

          2024年 某新聞社主催歳末チャリティー展出品作品2点

          10月末締め切りの某新聞社主催「チャリティー展」(毎年)に出品する作品二点を描いている。私は観る時間が長いので今回も締め切りぎりぎりになると思う。 下記写真は前に出品した未完成作品。

          10月末締め切りの某新聞社主催「チャリティー展」(毎年)に出品する作品二点を描いている。私は観る時間が長いので今回も締め切りぎりぎりになると思う。 下記写真は前に出品した未完成作品。

          「阿部勉氏との出会い」(自伝より抜粋)

          「阿部勉氏との出会い」(自伝より抜粋) 今日、10月11日は阿部勉氏の命日である。 、、25年経た。 ーーーーー 私の人生の中で最も大きな人物と出会うことになる。 一九九三年の暮れに友川かずき氏と文学者立松和平氏が共同制作した「青空」という絵本の出版記念パーティ会場であった。会場は新宿の中華大飯店で五百人以上が来場していた。そのパーティ最後の一本締めに指名されて壇上に上がった人物からは只ならぬ静けさが漂っていた。 私は三上寛氏に檀上に上がった人物を紹介してくれと言った

          「阿部勉氏との出会い」(自伝より抜粋)

          自叙伝「孤高の歩み孤高の歩み」あとがきより

          自叙伝「孤高の歩み孤高の歩み」あとがきより 人生の中で誰でも自分はなぜ人間存在として存在しているか? その存在理由や意味、意義、或いは何をすべきか? などの疑問が個々人の差こそあれ生じる。私自身がそうであったようにこの根源的問いは程度の差こそあれ、過酷な魂の試練が襲ってきた時に強く生じる。 我々には如何なる状況や環境にあれどもその環境状況を変え得るものが具わっている。時空を超えて個人の魂を普遍的高みへと至らしめる神性、仏性の萌芽が誰にでも宿っている。その萌芽を育成す

          自叙伝「孤高の歩み孤高の歩み」あとがきより

          「レクイエム」紙にコラージュ、ミクストメディア

          「レクイエム」紙にコラージュ、ミクストメディア

          「レクイエム」紙にコラージュ、ミクストメディア

          「レクイエム」紙にミクストメディア

          「レクイエム」紙にミクストメディア 身近にある捨てるような素材を用いて創った作品。

          「レクイエム」紙にミクストメディア

          「レクイエム」パネルにミクストメディア

          「レクイエム」パネルにミクストメディア

          「レクイエム」パネルにミクストメディア

          私の作品がアメリカへと、17日に業者が取りに来てさっきもう届いたとの連絡が、、。。二日で、まるで宅急便並みの早さです。。 このサーチアートギャラリーサイトの作品です。 https://www.saatchiart.com/en-jp/art/Painting-Requiem/347946/2502995/view

          私の作品がアメリカへと、17日に業者が取りに来てさっきもう届いたとの連絡が、、。。二日で、まるで宅急便並みの早さです。。 このサーチアートギャラリーサイトの作品です。 https://www.saatchiart.com/en-jp/art/Painting-Requiem/347946/2502995/view

          ニーチェ「ツァラトゥストラ」

          ニーチェ「ツァラトゥストラ」 (前略) 私は哲学者ニーチェの『ツァラトゥストラ』(手塚富雄訳、中央公論社1973)が自分の極度に緊張した日々の意識状態のバランスを保持するのに適していた。ニーチェの翻訳された著作はほとんど読破した。哲学者はプラトンやアリストテレス、ヘーゲル等々、山頂にいる存在を主に読む。他はその亜流に過ぎない。 近代のニーチェやアルチュウル・ランボオ以降に影響を受けた一般に実存主義と称される哲学、文学は自然科学に依拠する相対的世界観に呪縛され、無方向が方

          ニーチェ「ツァラトゥストラ」

          拙著「小林秀雄論」より抜粋

          拙著「小林秀雄論」より抜粋 (前略)  人は誰でも生ある限り自衛本能を有している。生身の個的肉体から理念や観念、教義、次元を問わず、自己にとって最も大事であるものを守ろうとする。だが、それが単なる個人性と結びつき現われる限りにおいては、何ぴとといえども「善悪」という価値基準の尺度を乱用、用いることは許されぬ。――本来人が人を裁くことは出来ぬ。 「何々の名において」人は人を裁く。形無き所に人々は不安を感じる。何かの「権威」に依存したがる。だが、この世でまるきり尺度を持たぬ人

          拙著「小林秀雄論」より抜粋