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映画レビュー

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しぬほど映画に自己投影をして、しぬほど自己満足な感想を書きます。★は5.0点満点。年間100本鑑賞が目標。
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レビュー / 映画『東京物語』古き良き日本のバイブスに万歳三唱する映画 ★4.8

レビュー / 映画『東京物語』古き良き日本のバイブスに万歳三唱する映画 ★4.8

古き良き日本のバイブスが最高すぎて開始5分で万歳三唱です。主人公の老夫婦、特にお母さんのほうが「早くこういうおばあちゃんになりたい…」の極みすぎて、人生の目標ができた感じ。この映画をみて、私はおばあちゃんのようなまったりさを身に纏って生きていきたいのだと気がついた。

とはいえ一見穏やかなおじいちゃんおばあちゃんにも満たされない思いや愚痴を言いたくなる気持ちがある、というのも描かれていてよかった。

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レビュー / 映画『海獣の子供』圧倒的な絶景に思考が止まって放心する映画 ★5.0

レビュー / 映画『海獣の子供』圧倒的な絶景に思考が止まって放心する映画 ★5.0

鑑賞後しばらく、一切の感想を言葉にしたくない、という気持ちになった作品は初めてだった。安易に言語化して、この感覚を言葉という不完全な箱の中に閉じ込めてしまうようなことはしたくない、という感覚。
それはつまり、言葉では絶対に伝わらないことを伝えてくれている作品だったってことだ。

なんと言っても、ラスト30分で繰り広げられる、海の中でひらかれる生命の誕生祭の映像が本当に凄まじい。たくさんの小さな粒が

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レビュー / 映画『21世紀の資本』700P超の有名経済書がまさかの映画化 ★4.0

レビュー / 映画『21世紀の資本』700P超の有名経済書がまさかの映画化 ★4.0

映画というかお勉強動画。でも700ページ超もある原作、読まねばと思いつつずっと手が出せないでいたので、その内容がこうして映画で手軽に知れるのは本当にありがたい!

【あらすじ】
2014年に日本でも発売され一大ブームを巻き起こした経済学書「21世紀の資本」。フランスの経済学者トマ・ピケティが出版し、史上最も重要な経済学書として世界中から称賛を浴びた。しかし、700ページという超大作のため、完読が難

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レビュー / 映画『愛のむきだし』愛ってそんなにきれいなものなのかい?★4.8

レビュー / 映画『愛のむきだし』愛ってそんなにきれいなものなのかい?★4.8

嗚咽した……ニッシーってこんなに素敵な演技ができる人だったのですか!

愛とはなにか。この作品のメッセージは、愛はそんなに清く美しいものじゃない、もっと欲にまみれていて、時に汚く、時に身勝手で、時に痛ましい。でもそれでも、やっぱり、愛がすべて。ってことなんじゃないかと、個人的には思った。

ヨーコを本気で愛する悠。それゆえに勃起もするし、パンツも盗んじゃうし、自分を見てほしいと付き纏ってしまうし。

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レビュー / 映画『エンディングノート』死を迎える人とその家族のリアルを伝えてくれる秀作 ★4.0

レビュー / 映画『エンディングノート』死を迎える人とその家族のリアルを伝えてくれる秀作 ★4.0

人が死ぬことに意味なんてない。だからこそそれは唐突だし、不条理だし、理不尽だ。あんなに元気だったお父さんが、突然癌が発覚し、急速に弱っていく姿を見て、そんな「死の真理」を見せつけてもらえた気がする。

【あらすじ】
ガンの宣告を受けた一家の父が自らの人生を総括し、家族へあてた“エンディングノート”を残すまでの姿を軽妙なタッチでつづったドキュメンタリー。2009年、何事も「段取りが命」をモットーに高

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レビュー / 映画『くじらびと』予告編だけで心躍る映像美★4.5

レビュー / 映画『くじらびと』予告編だけで心躍る映像美★4.5

私たちが生きる今この瞬間にも貨幣経済に依らない生活をしている人たちが実在しているんだってこと、自分が実践するかはおいといて、そういう生き方は実際に可能なんだってことを思い出させてくれる作品だった。

村人総出で、自分たちの手で、身の回りにある素材で、船を作り、魚を捕まえ、捌き、それを食べたり物々交換したりして、生きていく。船作りも、海での魚探しも、すべては経験と勘に基づいていて、極度に属人的で。漁

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エッセイ / グッときた映画のパンチライン8選

エッセイ / グッときた映画のパンチライン8選

映画の内容って、どんなに頑張ってもずっと詳細に覚えていられるわけじゃない。1ヶ月もすればきっとぼんやりとした印象しか残らないはずで、だから、頭に残るような台詞に1つか2つでも出会えさえすれば、その映画を観た価値は十二分にあったって思うんだ。だから私はいいパンチラインのある映画が好きだ。

そう思って、考えた。じゃあ逆に、パンチラインから映画と出会う体験があってもいいんじゃないか。というか、私はそう

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レビュー / 映画『gifted/ギフテッド』いい親とは悩み考え続けられる人 ★4.0

レビュー / 映画『gifted/ギフテッド』いい親とは悩み考え続けられる人 ★4.0

結論、子育てむずすぎんか。自分の人生にさえ迷ってしまう私たちに、自分以外の誰かの人生をうまく導くことなんて果たしてできるのか。

【あらすじ】
生まれて間もなく母親を亡くした7歳のメアリーは、独身の叔父フランクとフロリダの小さな町でささやかながら幸せな毎日を送っていた。しかし、メアリーに天才的な特別な才能が明らかになることで、静かな日々が揺らぎ始める。メアリーの特別扱いを頑なに拒むフランクのもとに

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レビュー / 映画『いまを生きる』いまを生きることは、命知らずであることとは違うんだ ★4.6

レビュー / 映画『いまを生きる』いまを生きることは、命知らずであることとは違うんだ ★4.6

Seize the day(いまを生きる)。

それは私の人生の信念でもあるのだが、でもそんな生き方は刹那的な快楽主義者、無責任野郎にもなりうるんじゃないか、ってずっと悩みもしてた。その悩みに対して一つの答えを与えてくれるような作品だった。

「いまを生きるとは、愚かな危険を侵すことではない。大胆さと慎重さは表裏一体だ」。作中に出てくる、ロビン・ウィリアムズ演じるキーティング先生の台詞。本当にその

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レビュー / 映画『ルビー・スパークス』愛する人ほど、独占するのではなく解き放て ★4.2

レビュー / 映画『ルビー・スパークス』愛する人ほど、独占するのではなく解き放て ★4.2

他者に自分の思い通りに行動してほしいと望むこと、それがどんなにナンセンスかって、他の人がやってると気づくのに、自分がやってるとどうしてわからなくなっちゃうんだろうね。主人公カルヴィンの言動を通じて、つくづく自分のナンセンスさを教えてもらいました。ありがとうカルヴィン。

▼あらすじ

私たちが愛する人のためにするべきことは、その人の魅力を独占することではなく、その魅力がより大きく膨らんで、広く解き

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和訳とレビュー / tick, tick... BOOM!『Louder than Words』

和訳とレビュー / tick, tick... BOOM!『Louder than Words』

Why do we play with fire?
なぜ僕らは火で遊ぶんだろう?
Why do we run our finger through the flame?
なんで炎を指で触ろうとしたり
Why do we leave our hand on the stove
ストーブの上に手を置いたりするんだろう?
Although we know we're in for some pain?

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レビュー / 映画『ドロステのはてでぼくら』未来を知らないって幸せだ!★3.6

レビュー / 映画『ドロステのはてでぼくら』未来を知らないって幸せだ!★3.6

突然現れた「2分後の未来とつながるテレビ」と、それを使って良い未来を手に入れようとする人たちのドタバタ劇を描いたSF的コメディ。

まるで演劇を観てるみたいだな〜って思ったらヨーロッパ企画という劇団が制作してるのね(有名劇団らしいけど知らなかった)。エンドロールで映る、映画の制作過程がめちゃめちゃ楽しそう。あんな仕事っていいね〜!

▼あらすじ

未来を知れば、それを踏まえて自分のこれからをコント

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レビュー / 映画『二重生活』他人の人生を覗き見るのが面白いのは、リスクを取らずに欲求を解消できるから?★3.8

レビュー / 映画『二重生活』他人の人生を覗き見るのが面白いのは、リスクを取らずに欲求を解消できるから?★3.8

哲学専攻の女子大学院生が、修士論文を書くために研究対象(隣人の既婚男性)を尾行するなかでいろいろ起きちゃう物語。

無限に沸き出るゴシップ記事や野次馬の存在が示すように、そもそも他人の人生ってめちゃめちゃ興味深くて面白いものなんだよね。それってなぜなんだろう、って考えると、「自分は経験しないで、痛い思いをしないで、勝手に想像を膨らませるんだろ」みたいな石坂の台詞がきっとそのまま理由なんだろうな。自

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レビュー / 映画『前科者』犯罪者がいるわけじゃない、誰の中にも犯罪者の面とそうでない面がある ★3.8

レビュー / 映画『前科者』犯罪者がいるわけじゃない、誰の中にも犯罪者の面とそうでない面がある ★3.8

最近観て好きだった『あゝ、荒野』の岸善幸監督作品ということで鑑賞。下調べせずに観たら若葉竜也、石橋静河、リリー・フランキー、木村多江、、って(わたし的)豪華キャストが揃っていて驚いた。幸せである。

▼あらすじ

警察官、弁護士、保護司、加害者、被害者、という様々な立場から「正義」が描かれていて、その曖昧さが立体的に表現されていてよかった。絶対的な正義なんてなくて、みんなそれぞれに正義がある。一つ

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