「心の時代」と教育 感想
図書館で借りた時は知らなかったのですが、この本は基本的に心理主義の問題点、国、教育委員会への批判のような内容が書いてあります。
本の概要は著作権の関係で書いてはいけないようなので、感想だけ書きます。
今まで、学校教育や企業の中でカウンセリングの問題点は考えたことがありましたが、
歴史や教育制度、国から考えて心理学やカウンセリングを考えたことが無かったので読んでいて大きな発見がありました。心理学の普及やカウンセリングの問題点を読んでいるうちに、確かに人の心に触れること「気持ち」「感じ方」等に触れることは図々しいことなのかもしれないと思うようになりました。(影響されやすい)
カウンセラーではない人に心に触れるような行為を他人にされると、なんだか居心地が悪いような気分になったことはないでしょうか。例えば、職場の人や友達にオウム返しされたり、「○○な気持ちなんだね」と返されたり、ちゃんと人の話を聞こうと思われ自分の話を聞かれたり。自分自身に心理学を使うのは良いけど、他人を心理学で当てはめ評価する、分析する視点も良くないのではないかと思うようになってきました(影響されやすい)。
私が過去に書いた社会に目を向けた方が良いのではないかという意見と一致することがあったので、ますます影響されたのだと思います。
また、国が国民を支配しようとしている動きに関して、読んでいて怖くなりました。
不登校、いじめ、評価社会、管理社会、新自由主義、受験戦争、心のノート、さまざま社会の変化について書いてあり、私の生きづらさについて疑問に思うことなど取り上げられていたので、非常に興味深かったです。
心理主義は国の思うつぼ…と考えると、私が今まで学んできたことは国の思うつぼだったのだろうかと思うと同時に、心理学を学んでいて疑問に思っていたことが大きくなり、心理学を学んだって仕方ないなと思うようになってきました。確かに、気分の教育は無理だなあ。
作者の方は、私たちよりもはるかに年齢が上の方なので、作者の子ども時代を例に挙げ今の時代と比較することによって分かりやすいとともに、昔の時代の様子が分かり勉強になります。
私たちは高齢の方よりも最近の時代に生まれ(20~55歳位も最近)、昔の時代など知らないからこそ心理学に頼ってしまう側面があるのではと思いました。
なぜ、心理学がここまで重視されるようになったのか。問題点は何か。長い間時代の様子を捉えている作者の意見はとても参考になります。
他の方も、ぜひ読んでみて感想を聞かせてください。興味があります。
ありがとうございます。
冬譜
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