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シーソーみたいな2人
『久しぶり。』たった5文字の言葉
これを言うために何度も練習した
口から出てきた“久しぶり“は
案外すんなりいままでで1番自然だった。
僕と君はシーソーのようだった
初めて会ったのは中学の時
眼鏡をかけたおとなしめの女の子だと
勝手に思っていた
高校に入って眼鏡を外した君は
よく笑う普通の女の子だったけど
僕より少し大人な気もした。
大学生になった僕と君
『はやり』 ショートストーリー🍒
『あーこれもなんか可愛くない。これもイマイチ』
私物を整理しながら呟やくと、その様子を隣で見ていた蓮が笑った。
私は昔から飽きっぽい。
そして惚れっぽい。
だからいつも物がたくさん増えていく
なので時々断捨離をする。
まぁ断捨離といってもフリマアプリに出品することなんですが…
『私ってダメなやつだよね。』
私の問いに蓮がこっちを見て聞いた。
『なんで?ダメなやつ?』
『
『別れの予感』短編小説🌸
桜はまだ咲いていないが
卒業式シーズンはすぐそこまできている。
私は床の上に寝転ぶと、窓の外の雲がゆっくり流れていく様子を見て呟いた。
『あーもう嫌になっちゃう。』
『これ返すよ。もう必要ないから。』
鍵を差し出された。
『なんで?本当にもういらないの?』
『うん。ごめん。もう…必要ない。』
そう言ってその場から去った後ろ姿。
勝手な奴。
手のなかの家の鍵がやけに重たく感じ