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考えごと

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わたしの中で生まれた考えを書いた記事をこちらにまとめています。
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記事一覧

関西国際空港のトイレの秘密

関西国際空港のトイレの秘密

この夏、北京から関西国際空港に降り立ち、
初めて入ったトイレがこれ。

なぜかトイレットペーパーホルダーの下に
ちぎったようなトイレットペーパーのかけらが
いっぱい散らばっている。

「きっとここのトイレはマナー知らずの外国人が多いから、
 こんなに散らかっているんだわ。」

きれいなトイレを探そうとその横、またその横と覗いてみたが、
そこにあったすべてのトイレのトイレットペーパーホルダーの下は

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車窓から見える中国の大地に思う

車窓から見える中国の大地に思う

ゴールデンウィーク、どこも混むけど、
まったく出かけないのも子供がかわいそうかと思い、
郊外で一泊することに。

北京から郊外へ向かう車窓からみえる景色は
道の両側に植えられた高くそびえるポプラの木立ち、
その向こうに広がる地平線が見えそうな大地。
 
 
わたし、ほんとに遠くにきちゃったよねぇ。。
 
 
こんなに広い、どこまでも続く、
生まれ育った土地とは全く違う、
こんな見知らぬ土地で、

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私の中の「平等」~あなたも人、そして、わたしも人~

私の中の「平等」~あなたも人、そして、わたしも人~

自分の強みについて、

「人は皆平等だ」

という思いを持っていることだ、と書きました。

すると、コーチ仲間のsakiさんから、

「平等のワードになぜ心動いたの?」

と問いかけられました。さすがコーチですね、
ふとしたところで相手が使う言葉の意味を探索してくれます。

この問いをきっかけに、
にわかに私の思考が動き出しました。

「平等」にはいろんな意味合いがあると思いますが、
私が「平等」

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ブルネイの思い出

ブルネイの思い出

「平等」という言葉は色々な意味があって、
「平等って何?」という問いに答えられる自信はないが、
前回のnoteを書いた後、ふと思い出したことがある。

前回のnote ↓

かつて世界16か国に店舗を展開していた
国際流通グループヤオハン。
ヤオハンが倒産したとき、私はヤオハンブルネイにいた。
 
離着陸時にコーランが鳴り響くブルネイ航空に乗り、
ブルネイに降り立った日の晩、
私は社長邸宅の一室に

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セリンダの笑顔

セリンダの笑顔

ブルネイの思い出の続き。

従業員寮で同室になったフィリピン人のセリンダは
夫を国に置いてブルネイに出稼ぎに来ていて、
おなかに赤ちゃんがいた(たぶん臨月に近かった)。
夫と離れ、大きなおなかを抱えて異国で働くなんて
考えるだけで大変だろうと思ったが、
セリンダは明るかった。
 
来て早々、倒産の憂き目に遭い、
今後どうなるか分からないまま、
従業員寮に放り込まれた私にも、
セリンダはやさしかった

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閉幕式の感想 ~逆風のなか、感動を作り出す演出の巧みさ~

閉幕式の感想 ~逆風のなか、感動を作り出す演出の巧みさ~

2月20日、北京冬季オリンピックの閉幕式が行われました。

わたしの中で一番印象的だったのは柳の枝のシーン。
会場に浮かび上がるほのかな光のラインに沿って
緑の衣装のすそをゆらめかせながら、
時に立ち止まりつつ、一歩ずつ歩む女性たち。
それが柳の枝が春に向かって少しずつ伸びゆく様子を
表していると分かった時、
へーっ!という意外感と驚きに包まれました。
折しも、この日は公園の柳の木の枝が
わずかに

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北京で見た2021紅白の印象~藤井風に新しい風を感じる~

北京で見た2021紅白の印象~藤井風に新しい風を感じる~

もうずいぶん前の話になってしまいましたが、
毎年中国で紅白を見て、その印象を綴っているので、
記録のために今年も書き留めておきます。

2021年末は男女に分かれない初の紅白ということで、
ジェンダーフリーや多文化共生を意識した
カラフルでポップな感じでしたが、
半分ぐらい脱皮し切れてない感がありました。
男女に分かれないなら、
紅白のどっちが勝ったかなんて
関係なさそうなものですが、
区切りごと

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ペアトレの質問タイムをきっかけに、質問力について考える

ペアトレの質問タイムをきっかけに、質問力について考える

先日参加したペアレントトレーニング講座の後には、
講師への質問タイムがたっぷり。
有名な専門家の先生に質問・相談するチャンスです。

退出してもいいのに、誰も退出せず、
でも誰も質問しません。

ペアレントトレーニングに来ている親たちは
みんな何らかの子育ての悩みや難しさを感じて来ているはずなのに、
いざ「なんでも質問していいよ」と言われると、
とっさに何も思いつかないものなんですね。
わたしも何

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中秋節。宋代の詩人蘇軾の調べが悠久の時を超えて私たちを魅了する

中秋節。宋代の詩人蘇軾の調べが悠久の時を超えて私たちを魅了する

昨日の続きを書こうと思ったのですが、
今日は中秋節で、そのことについて書きたくなったので、
先にそちらを書きます。

中秋節の三連休最終日の今日は朝から快晴。
青空が広がる中、子供を連れて
大きな公園の芝生広場へ行きました。
今日は、2才から14歳まで、
日本人の母と中国人の父を持つキッズ23人が集まり、
秋のミニ運動会を開催。
日本語のほうが得意な子、中国語のほうが得意な子、
いろいろですが、み

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9.18は何の日?日中国民の意識のギャップ

9.18は何の日?日中国民の意識のギャップ

9.18といえば、知らない中国人はいないといっていいほど
特別な日だ。

わたしは1か月前にnoteを始めたが、
その前は別のSNSで
日本の両親や兄弟、そして友人たちが主な読者である
こじんまりとしたブログを書いていた。

そのブログで2012年、9.18にまつわる記事が炎上した。

16年間ブログを書いてきて、
炎上したのは、後にも先にもこれ1回だけだ。

書いた内容もさることながら、
書き方

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人は自分の失敗から学ばない

人は自分の失敗から学ばない

先週、「失敗して、考えて、上達する」という記事を書いたばかりですが、

月曜日に【共創コーチングコラム】を読んでいると、

GRID(やり抜く力)の提唱者で有名はアンジェラダックワース
(Angela Duckworth)さんとアイレット・フィッシュバッハ
(Ayelet Fishbach)さんと共に行った最近の研究結果では
「人は、失敗から学ばない」ということが分かった

と書いてありました。

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湖南省の元選手にバドミントンを習う

湖南省の元選手にバドミントンを習う

数日前に近所の中国人ママ友から誘われて、
ママ友のお子さんと、そのお友達と一緒に
うちの娘もバドミントンを習うことになりました。

ママ友によると、知り合いから紹介されたよいコーチがいて、
最初マンツーマンで1、2回習ったのだけど、
もし興味あったら一緒に習わないかという話。
夏休みで、何の予定もないから、スポーツ習うのもいいかなと思って、
試しに一度行ってみることにしました。

コーチのレッスン

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失敗して、考えて、上達する

失敗して、考えて、上達する

昨日の記事「湖北省の元選手にバドミントンを習う」のつづき。

湖北省出身のそのバドミントンコーチは、
1人に教えている間も
他の2人にキビキビと指示を出して練習させ、
無駄な時間を作りません。
注意が重くなりすぎないように、
時々ジョークを飛ばして笑わせてくれたりしながら、
明るい雰囲気をキープします。
厳しさと優しさのさじ加減が絶妙です。

子供たちのサーブ練習。
まずラケットにシャトルがあたり

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人は自分の失敗から学ばない・・・か?

人は自分の失敗から学ばない・・・か?

昨日「人は自分の失敗から学ばない」という話を書きましたが、

よくよく考えてみると、
「人は行動から学ぶ」のではないか。
行動することでしか学べないことってたくさんあって
(たとえばバドミントンの練習)、
人は行動することによってはじめて、
こういう行動をすると、こういう結果になるのだということを
学ぶのではないだろうか。

はじめての行動は失敗することが多い。
その失敗そのものから学ぶというより

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