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お買い物の方法 | 応援消費でより多くの笑顔を作りだす
お金の教育ではお金を「稼ぐ・使う・貯める・運用する」事を学ぶ。
そしてお金を「使う」事を学ぶ際、1.お金は使ったら無くなってしまうという経験を積み重ねつつ、2.欲しいものと必要な物の違いを理解し、3.お金を使う際は出来るだけお金を使わなくて済むスキルを身に着けていく。
しかしながら先日Yahoo!ニュースの記事を読んでいて、お金を「使う」という学習テーマにはまた別の側面があるという事を学んだ。
【応援消費】
「応援消費」という言葉があるようだ。
私がこの言葉を知ったのはつい先日だ。
応援消費とは「その物を作っている人や企業、そして地域を応援したいという思いを込めた買い物」を意味するそうだ。
インタビューされていたサヘル・ローズさんの言葉を借りれば、「誰かへの思いをお金という形で届けながら、買う自分もうれしくなる。それはただの「消」費ではなく、笑顔を生み出す活動。」であり「応援したい物を応援したい人から買う」という活動とも説明した。
この「応援消費」というフレーズを知り思い出したのは、友人が期間限定でパン菓子を販売した際、応援の気持ちを込めて友人が作ったパン菓子を買った事だ。
お金の教育の視点から見ると、友人が販売していたパン菓子は、カフェで販売するような価格であり、さらには必要なものか欲しいものかというというと決して「必要なもの」ではない。
しかし、私は友人のチャレンジを応援したいという気持ちが強く、通常であれば高いし不必要であると判断するような物に対してお金を「使った」のである。
お金の教育の観点からすれば、控えたほうが良いお金の使い方である。
【お金を使う事】
「応援消費」はサヘルさんの言葉を借りれば、「ただの「消」費ではなく、笑顔を生み出す活動」であれば、通常の消費活動とは異なるのかもしれない。
お金の教育においてお金を「使う」事を教える際は、誰かを応援するような事を想定していない。応援消費は自分と相手の「思い・感情」を満たす行動である。
この消費は必要か欲しいものかというところでは分類が難しく、それぞれの判断に委ねられるところとなる。
しかしながら、私はこのような応援消費については自分の経済力の許す範囲であれば、積極的に取り組む方法を模索してもよいのでは、とも考えた。
なぜならば、お金の教育は「社会と健全な関わりを持ちつつ、経済的に自立し、より豊かな人生を実現する為」に取り組むのであり、応援消費について学ぶことは「社会との関わり」と「より豊かな人生の実現」においてプラスになると考えるからである。なぜならば、消費活動はすくなくとも商品を作った人がいて、それらを販売する人がいるからだ。万が一プラスならずとも、マイナスにはならない学びとなるのではないだろうか。
【応援消費が出来るようになる事を目指す】
お金の教育に取り組むようになると、お金が生活を守るためのツールであるという事が理解できるようになる。
お金は私たちに衣食住の安定をもたらし、さらには交際・娯楽も叶えてくれる。
お金がなくなってしまうと、着るもの、食べるもの、住むところの確保が難しくなり、交際・娯楽はできなくなる。
現実的な考えに沿うならば、お金を「使う」事を学ぶ際、初心に戻り、まずは、1.お金は使ったら無くなってしまうという経験を積み重ねつつ、2.欲しいものと必要な物の違いを理解し、3.お金を使う際は出来るだけお金を使わなくて済むスキルを身に着ける事が優先されるべきだ。
衣食住の安定はお金の教育の目標の一つである経済的な自立へのステップとなり、お金を「使う」為のこれらのスキルを身に着けることは、お金を「貯める・運用する」という事に繋がる。特に「運用する」事に取り組み、資産を形成する事にチャレンジする際は、投資の際の「タネ銭(せん)」が必要になる。GAZKID$のコンテンツサイト「コンビニに行かない理由」でも紹介したが、FIREを目指す多くの方が参考にしている桶井道(おけいどん)さんが徹底した節約を通じて、投資する為の「タネ銭(せん)」を捻出した事について触れている。
このように金融リテラシーの向上、すなわちお金についての能力を上げる為にはお金の「使い」方の基礎を学ぶ事は大切な取り組みとなる。
もしこの基礎を疎かにしてしまい、「応援消費だから」と言って、前述した筆者の例のように、必要な物を買う事よりも不要なパン菓子を買う事を優先させる事は、自分と相手の「思い」を成就する事はできても、必要な購買に対するお金は必ず「使う」ことになるので、その分の出費が上乗せとなる。さらに、お金の教育で取り組むべき「貯める・運用する」為の「タネ銭(せん)」作りへも影響が出てしまう事になるだろう。
思いの成就を優先させ、「稼ぎ」を増やせば良いと考えることもあるだろう。しかし、お金の教育に取り組む事を通して、「稼ぐ」事はコツコツ作業であること、労働によって「稼げる」お金には上限がある事、さらには「稼ぎ」はそんな簡単には増えないことを体験を通じて理解するように、「稼ぎ」を増やす為にもやはりお金に関するスキルアップが求められ、そんな簡単に「稼ぎ」を増やすことは出来ないのである。
しかしながら、「応援消費」を諦める必要はない。
応援消費が出来るようになる為には、焦らずに「稼ぎ」を増やすことに取り組みつつ、お金をなるべく「使わない」スキルを身につけ、突然の出費への備えとして「貯金」をし、自分の資産を作るために「運用」に取り組む事を通じて、「応援消費」の為に必要な「経済的な余力」を作り上げれば良いのである。
【まとめ】
「応援消費」は「単なる消費活動ではなく、その物を作っている人や企業、そして地域を応援したいという思いを込めた買い物であり、笑顔を生み出す活動」である。
そしてこの「応援消費」は消費活動においてはぜひ取り組めるようになりたい。それはお金の教育は「社会との健全な関わりとより豊かな人生の実現」を目指すからである。
しかしこの応援消費を自分のお金の能力における準備もなく優先することは黄色信号となる。なぜならば、お金を「使う」スキルにおいては「応援消費」は「必要なものを出来るだけ安く買う」という考えから外れてしまうからである。
しかしながら、そもそも消費活動は喜びを生み出す力があり、応援消費はより多くの「笑顔」を生むことができる。そしてそれは「より豊かな人生を実現させてくれる」事に繋がるだろう。
感情面で捉えれば、応援消費はより多くの笑顔を生みだすため、優先したくなるような消費行動だろう。しかし、お金には生活を守るという現実的な側面があり、このことを無視した応援消費への取り組みはすぐに限界を迎えてしまう。
より笑顔を生み出す「応援消費」を継続して行えるよう、まずはお金の教育に取り組み、金融リテラシーを向上させ、バランスのよいお金に関する能力を育てていけば良いのである。感情面と現実面の両方のバランスを上手に取るためにも、お金の教育に取り組むことは大切なプロセスとなるのである。
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