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18年現役!100均刺身包丁を自分で研ぎながらパン切りにも活用中

18年前に購入した(キャンドゥ)100均の刺身包丁。

私は釣りを趣味にしているが、釣った魚を刺身にするとなると長い刃が重宝する。まだ20代だった頃に100均で買った包丁を研ぎながら使い続けているが、ある頃からパンを切る用途でも使っている。

そもそも当時刺身包丁を購入する際、和包丁を購入しようと考えたのだが、自分でも包丁を研げるようになりたいという願望もあり、研ぐ練習台として100均の刺身包丁を購入した記憶がある。

以来足掛け20年近くオンラインの情報を参考にしつつ、「包丁を研ぐ」という事にチャレンジし続けてきた。

今回は(ある程度)自分で包丁を研げるようになれば、100均の刺身包丁でもパンをスライスすることができることを紹介してみよう。

包丁を研ぐ際に必要なものが「砥石」だ。
家庭用であれば「中砥(なかと)」があれば
十分だと説明するオンラインの情報が多い。
専門的な知識を持つ方と話をした際、
技術次第では「仕上砥」で仕上げることで
かえって切れ味が悪くなってしまう事もあるという事だった。
砥石を水に5分程度浸して置く。
砥石が新しい場合はもっと長く浸しておくと良いようだ。
私のは交換寸前の極薄砥石である。
20年近く使ってきているので砥石がほとんどなくなっている。

砥石を水に浸し終わったら包丁を研いでいく。

まずは根元から研ぐ。
次に真ん中あたりを研ぐ。
最後は刃先から切っ先と呼ばれる包丁の先を研いでいく。

いずれの場所を研ぐ際もコツは「引いて研ぐ」という事だ。私自身かなり長い間「押して研ぐ」ものだと思い込んでいたが、「引いて研ぐ」ことを専門家から教えてもらって以来「引いて研ぐ」という感覚を身に着けることができた。

これもまた専門家から教えてもらった事から私自身も身に着けた感覚だが、「力(ちから)を入れないで研ぐ」ということだ。

「引いて研ぐ」ことと、「力を入れずに研ぐ」ということを意識しながら後は刃が砥石にあたる角度を一定に保ち研ぐだけだ。

100均の包丁はとても「柔らかい」のであっと言う間に「かえり(バリ)」が出る。おそらく1分も研いでいないかもしれない。。。

「かえり(バリ)」が出ているかを確認する。
「かえり(バリ)」も大げさなものではなく、
あるかないか程度のかえりで十分だ。

かえりが出たら、包丁を裏返しにし、かえりを研ぎ落していく。

刃元は砥石の縁が包丁の柄にあたってしまい研げないので
研げる角度でかえりを落としていく。
次に真ん中のあたりのかえりを落としていく。
最後は切っ先の部分のかえりを落とす。

繰り返しになるが、100均の包丁は刃がとても「柔らかい」のであっと言う間に研げてしまう。この時点でかかった時間はおそらく2分程度だ。

次は「仕上砥」で研いでいく。

最初は刃元から研いでいく。
次に真ん中あたりを研いでいく。
最後は刃先の部分から切っ先までを研いでいく。

「仕上砥」は「中砥」と比べると砥石の粒子が細かいので研ぐ時間も増えるがそれでも2分もしないでかえりが出る。

あとはかえりを研ぎ落すだけだ。

包丁を裏返して、まずは刃元からかえりを研ぎ落していく。
次に真ん中あたりのかえりを研ぎ落としていく。
最後は刃先から切っ先までのかえりを落としていく。

これで研ぎの作業は完了である。そもそもこの包丁は18年間研ぎ続けて使っているので刃の形も私が研ぐ形に仕上がっている。なので簡単に研げてしまう。

研ぎ上がった。

切れ味を確かめてみる。いつもは適当な紙を使っているが、今回はティッシュで切れ味を確かめてみた。

ティッシュがこれくらい綺麗に切れればパンを切っても大丈夫だろう。

では、(ホームベーカリーで作り)出来上がって30分~40分程度粗熱を取った食パンをスライスしていく。

やや変則的な切り方だが、
右二枚は4枚切りの厚さでスライスし、
左3枚は6枚切りの厚さでスライスする。
右二枚は長男用で左は長女と次女用だ。



ではスライスする。
綺麗に切れるのか?




パンの腰が折れることもなく綺麗に切れた。
広げてみた。
保存はジップロックに入れ、
冷凍庫で冷凍保存する。
冷凍保存をすることで、
食べる際にレンジで温めり
トースターで焼いたりすると
出来立てふわふわ感が味わえる。

YouWorldでは「お金の教育」のサービスも展開している。その中で伝えているメッセージの一つは「節約は技術である」ということだ。その技術の一つには「包丁を研ぐ」事も含まれている。「包丁を研ぐ」技術を身に着けるには年月がかかるが、自分で使う包丁くらいは自分で研げるようになったことで、包丁が切れなくなった際何かと小回りが利くようになったことを最後に書いておこう。

【補足】だが、私はこの100均の刺身包丁を足掛け20年使ってきた。その経験から言えるのは、100均の刺身包丁は「研ぎやすいが、すぐ刃が切れなくなる」ということだ。
100均の包丁でもパンがスライスできるくらいまでは包丁を研げるようになってきたので、近い内に和包丁の刺身包丁を自分へのご褒美にしたいと考えている。もちろん100均の包丁が練習台になってくれた感謝は忘れることはないだろう。。。(多分)

【実験】として、一度研いだ100均の包丁がパンをスライスする際に何回くらい大丈夫か試してみた。

上記したものが1回目とすると、、、

2回目、全く問題なくスライス出来た。
切れ味も良く
切る際にパンがつぶれるようなこともない。
(この時は4枚切りの厚さを1枚、8枚切りの厚さのものを6枚切り分けた)
3回目、すでに切れ味が落ちている印象もある。
しかしパンを切る上ではまだ十分な切れ味だった。
4回目、やはり切れ味が落ちている印象がある。
8枚切りの薄さでなんとか切ることはできるが、
工夫しながらである。
5回目、切りながらパンの腰が折れるような
感覚が出てきた。
4枚切りの厚さで腰が折れるので
次にパンを切る際は研いぐことに決めた。

100均の包丁がどれくらいすぐに切れなくなるか、という実験を行ったが柔らかいパンであっても5回くらいで切れなくなるという結果になった。

【上手に研げれば】(三徳包丁のような)一般的な包丁でもパンを切ることができる。

調理の際に使用している
包丁を研いでパンを切ってみた。
画像の通り、切ることができた。

【欠点】は刃渡りの長さである。刺身包丁も調理用の包丁も自分で研いだのでいずれも同じ様な切れ味の刃となっている。しかし刃の長さが短いというだけで、とても切り辛さを感じた。刃の長さも切りやすさに繋がるという良い体験であった。

ある程度の訓練が必要であり、その訓練には年月を要するが、100均の包丁などで研ぐという技術習得にチャレンジすることで包丁を研ぐ費用の節約のみならず、調理の際の快適さの両方を手に入れられるようになる。筆者自身、自分なりに納得いく技術になるまでには10年以上かかっているので簡単なチャレンジとは言えないが、チャレンジのし甲斐はあり、修得後に得られる満足感は研ぐたびに浸れるほど大きな喜びがある。

包丁を研ぐことにチャレンジしようと考えている方の背中を、少しでも押せれば幸いでである。



実験、完。



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