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ぼくのエッセイ

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エッセイと日記の違いは、『読んでくれる人が居るか否か』だと思っています。
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2021年3月の記事一覧

昼寝

昼寝。ひるね。HI・RU・NE。なんと甘美な響きだろう……。

僕は毎日6時間ほど眠る。この睡眠時間に関して、僕自身は何の不満も抱いてはいないが、僕の身体はそうはいかないらしい。昼食を済ましてのんびりしている時の僕が、午前10時と同等の覚醒状態を維持しているとはとても言い切れない。
眠気というのは恐ろしいもので、一度目があったら最後、用が済むまで徹底的に付きまとう。「えぇい!!今は忙しいんじゃ!!

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純粋な好奇心と下心

純粋な好奇心と下心

高校3年生の塾帰り。時刻は夜の10時をまわっている。
僕は意気揚々と自転車のペダルを漕いでいた。夜が好きだったのもあるし,空腹を満たす目途がついたというのもあるが,それ以上に僕を高揚させるのは「帰る」という行為そのものだった。
当時の僕の嫌いなものランキング1位が塾だった。因みに,2位は勉強。
だから僕は塾から家に帰るまでの15分間がたまらなく好きだった。

その日も,鼻歌交じりにペダルを漕いでい

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挨拶が苦手。

挨拶とは難しいものだ。

それは社交のスタート地点であり、ある種の儀式でもあり、印象操作の術であったりする。僕は、これが少し苦手だ。
挨拶が苦手と言うと、「とんだダメ人間だ!恥をしれぃ!!」と思う人もいるだろう。確かに挨拶とは、人見知りを盾に回避できるようなものではない。たった一言、「おはようございます」とか「こんにちは」と言えば達成されるからだ。例えその後に続く会話に致命的な欠陥があっても、「挨

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肉を焼く

冷凍庫を覗いたら買った覚えのない肉が眠っていた。恐らく、親が置いて行ったのだろう。普段は薄切りの肉を食っているので、久々に見た肉塊の存在感に圧倒された。気を抜くと平伏してしまいそうである。3割引のシールも、なんだか勲章に見えてきた。
完全に凍り付き、石のように固くなったそれを、僕はリビング中央の机まで移動させた。日光が当たり、肉が微かに輝く。肉が自分を立派に見せようと演出しているようだった。文字通

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白い鏡

五畳半ほどの自室に置いてある本棚は、中学の卒業と同時に買ったものだ。

自分の本棚が欲しいと親にねだった次の日、用事が済んで帰宅すると自室に大小さまざまな白い板が積まれていた。邪魔だったので親に不平を垂れると、たった一言、「本棚。」と返された。自室に戻り、その『本棚』とやらを見る。僕の知っている本棚とは随分と様子が異なるようだ。どこに本を置けばいいのだろう。
「アレのどこが本棚なん?」と聞くと、今

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「エイプリルフール」つまりは日常。

「エイプリルフール」つまりは日常。

さて、明日は4月1日。エイプリルフールです。

「毎年4月1日は嘘をついてもいい」という風習を指すそうですが、その言葉を掲げて嘘をついて良いのは、それ以外の364日間を一度も嘘をつかずに過ごしてきた人のみだと思います。しかし悲しいことに、そんな人間はこの世に存在しません。(明日に限れば存在するかもしれないけど。)
だからこそ『エイプリルフールネタ』なぞ謳って、人を小馬鹿にするような輩を僕は心底軽蔑

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