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すっとこどっこい丸
2021年4月4日 19:19
街は生きる生かされているこの大きな球の上を僕らは循環し、停滞し、生産し、破壊し、そして時に争ったりする。僕らは地上に張り巡らされた複雑な回路を辿り暗く静かな大陸に姦しい光をもたらす。僕たちは冷えた指先を温めることが優しさだと思っている鮮やかな化粧で彩ることが美しいことだと思っている静寂を排し、賑わいを求めることが普通だと思っている街は生きる生かされている血は何のた
2021年4月3日 22:02
最近日常が崩れている昨日が今日で,今日が明日。時計は時を刻む。暦は日々を区画する。それらの明確な境界が,日常の骨格である。しかし僕はそれに従わない。布団に入り,意識を手放すその瞬間までが,僕の「今日」である。布団から出て,部屋の明かりを点けてからが僕の「明日」である。時計,暦,ニュースキャスターの声,排気音,日光,僕はそれらに従わない。コロナウイルスの流行で僕らの日常は停滞し
2021年3月26日 22:00
朝、鏡を見ると黒い猫と目が合った。猫は静かに僕と僕の間を何食わぬ顔して通り過ぎた。余りに警戒しないので悪戯に水をかけたら猫は色を失ってしまった大学に行くため僕はバイクに乗る冬場はエンジンのかかりが悪い時の経過が暖気を奪うためである。大学に着くまでに僕は4回猫を撥ねた。どの猫もケタケタと嗤っており縁石を枕にしてそのまま眠りについたようだ。大学に着いた僕は
2021年3月25日 22:05
奔放な光の縁に流れた涙の軌跡を見た。背中に春風の圧力を感じそれを頼りに僕は歩く。会話を飾り立てることが苦手な僕は俯瞰で眺めることでどうにかその場に留まろうとした。湧き出た感情の綺麗な部分だけを掬い上げて彼等の作品と交換した。醜い残骸は小さな部屋にしまっておいて、たまにこうして見返したりする。草木が風に煽られてザワザワと身を寄せ合っている荒々しく響くその音色は静寂をより確
2021年3月25日 17:57
どうすれば楽に死ねるかな。そんなことを考えながら、僕は黄チャートをパラパラめくる。数学は苦手だ。答えがあるから。僕は賢くないから曖昧なまま生きていきたいんだ。どうすれば楽に死ねるかな。そんなことを考えながら、僕は黄チャートの答えを探す。数Ⅰと数Aの違いが分からない。明日は数Aのテスト僕が今、触っているのはどっち??どうすれば楽に死ねるかな。そんなことを考えながら、僕