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私のための作品集

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私の好きが詰まった、素敵なクリエイターさんたちの作品ばかりを集めた、私のための作品集。少しずつ入れさせていただきます。シリーズものは、冒頭1話や目次、とりわけお気に入りの作品を追…
運営しているクリエイター

#小説

多様性なんて、簡単に言うけれど。

めろさんに メールを頂きました。 企画になっていた ピリカグランプリに応募した作品(短編小…

【インタビュー】連載小説「石の刃」米澤穂信×星野 源 コラボレーションの全貌とは…

俳優、音楽家、そして文筆家という三つの肩書きを持つ星野源。今秋刊行された約七年半ぶりの最…

疲れた時に癒やされて元気が出る本10選

もしもあなたの大切な人が、落ち込んでいて、その人が小説が好きだったら、この中から選んで勧…

【短編小説】夕闇バスに揺られて

10年島から離れていたとはいえ、情けないことに船酔いした。 港からバスに乗る。また違う揺…

ピリカ
3年前
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【ピリカ文庫】アイとユウ

ユウがまた教科書を借りに来た。これで3日連続、記録更新。 「中学生にもなって、また忘れ物…

玉三郎
1年前
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重なる。【ショートショート】

 そこに近づくと途端に胸が締め付けられた。暑い夏、蝉は煩いほどに鳴き、私は静かに泣いた。…

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ティアドロップのしらべ

「私のかたつむりはうまく動いてくれないのです」  雨だれが風に乗って聞こえた日。楚々とした字が訴えかける。顔を上げると彼女は耳を指さし、困ったようにやわらかくはにかんだ。彼女は僕の本屋の常連客で、以前から本を丁寧に扱う姿が記憶にあったが、この日はそっとしずく型のブルーの付箋を差し出してきた。 「耳が聞こえません。注文したい本がありますがよろしいですか?」  下には題名と著者、出版社が書かれている。僕は付箋に「承知しました」と鉛筆で返事をした。  彼女は返事の代わりなのか

【秋ピリカ】ことのは

今日は何をかくのですか?  日記? お手紙? ものがたり? 彼は木目が美しい棚から1枚の生…

丸家れい
4か月前
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金木犀 #シロクマ文芸部

 秋が好きな人は心深き人。  そういう歌があったんだ、昔。『四季の歌』だったかな。そう言…

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明日のためのエール #秋ピリカ応募

 林業は木を切ることだけが仕事ではなく、森や林を育てることも大切な仕事らしい。    紙の…

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【小説】Merry Christmas (1/5)

人波で溢れかえる12月、雑踏を華麗にすり抜けながら進む真理子の背中を、貴司は必死で追いかけ…

こーた
2年前
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【小説】未来への分かれ道(前編)

手短に朝食を終えて新聞に目を通す。普段は気にも留めないはずの紙面広告がふと視線に止まる。…

こーた
2年前
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受賞と落選のあいだ。公募で受かった、落ちた理由を解析してみた

 先日、同じ日に公募で出していた作品の結果が届きました。  公募の結果を待つ時の気持ちは…

みくまゆたん
5か月前
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では物語ってみよう(2.プロットとキャラ設定)

 前回プロットに関するご質問を募集しました。ご協力くださった皆様、ありがとうございます。  さて、回答を拝読していて気がついたのですが、みなさん、プロットを作るときにキャラクター設定についても、気にしていらっしゃる場合が多い様子。それもそのはず。物語のあらすじとキャラクター、この二つは切っても切れない関係です。とくにキャラクター小説と呼ばれる分野では、もはや切りようがない。あらすじが先か、キャラが先か。にわとりとたまご的問題です、コケコッコ。  というわけで、ご自分の頭の中