夢に確実に近づく手法とは？ アファメーションの技術と工夫
「脳って騙されやすい。そのクセを使って自分へ刷り込みすることが大切ってことか」
先日、夢を実現する手法について記事を書きました。
もともとはnoteEXPOという企画がきっかけで、自分が叶えたい夢を記事にするという企画に参加したところから「夢の実現」に関心を持つようになりました。
先程の記事ではブレイン・プログラミングという手法を取り上げました。よく「引き寄せの法則」という言葉を見聞きしますが、この法則を脳科学的に証明した本です。めちゃ面白いので超オススメです。
この記事の中で、アファメーションという手法に触れました。今回はこのアファメーションの効果的な実施の仕方について整理します。
そもそもアファメーションとは？
前の記事のおさらいになりますが、夢の実現にはその夢に関連したキーワードを脳が「優先すべき情報」として認識し、脳に自動的に有益な情報が集約され、知らず知らずのうちに引き寄せていくというメカニズムを活用するのが近道です。この脳の仕組み（RAS）を活用しましょう。
そのためにも、「この情報は優先順位が高い」と自己認識することが大切です。つまり、自分の夢、目標ややりたいことをしっかりと自分に言い聞かせる必要があるのです。これを「アファーメーション」といいます。
アファメーション
ポジティブな言葉で自分自身を幸せへと導く方法のこと。 潜在意識に働きかけることで、人生を自分の望む方向へ変えていくことができる。
英語のaffirmationには、肯定、確定、断定といった意味があります。アファメーションは「自分自身に対する肯定的な宣言」という意味あいで使われることが多いです。
アファメーションの効果
アファメーションには夢の実現のための情報収集以外にも効果があります。
＜アファメーションの効果＞
①夢、願望を実現するための情報収集、引き寄せる効果
②心のブロックをとることができる
③潜在意識を書き換えることができる
前回の記事では「夢の実現」という前向きな効能について書きましたが、2つ目と3つ目の効果も実は非常に大きいです。
例えば「私は人付き合いが苦手だ…」「私は異性からはモテない…」とネガティブに自分を評価しているとします。こうした思い込みのことを「心のブロック」と言います。このブロックがあると、なかなか前向きな意識や行動はとれなかったりします。
そこでアファメーションの出番です。
人付き合いが苦手→「私は誰とでも楽しく会話できる」
異性からはモテない→「私は素敵な男性と恋愛して結婚できる」
こうしたアファメーションを自分に向けて刷り込んでいくことで、心のブロックを解除していくことができます。
また、「潜在意識を書き換える」も非常に有効です。例えば実現不可能だと思えるような高い目標も「不可能」と思っているのはただの思いこみかもしれません。
こうした思い込み＝潜在意識をなくして、自分の可能性を広げるのにも非常に有効です。
これはスポーツ選手のメンタルトレーニングにも通じるものがあります。すでに叶っている状態を意識する。そして意識し続けることで、夢ではなくリアルな現実として脳が認識していきます。
効果的なアファメーションの仕方
ではアファメーションはどうやってするのが効果的なのか。ポイントはアファメーションする「言葉」をしっかり考えてやること。この言葉を間違えると、マイナス効果になることもあります。
例えば「もっと出世したい」とか「もっと年収を上げたい」という願望があったとします。この願望ワードをアファメーションで日々自分に刷り込んでしまうと、願望状態＝いつまでたっても達成していない自分が刷り込まれてしまいます。刷り込めば刷り込むほど良くないのでやらないほうがマシです。
ポイントは願望状態ではなく、「既にその夢や願望が叶っている状態」を言葉にすることが大切です。もう叶っている状態をリアルに言葉にします。例えば、こんな感じです。
「わたしの年収は5年以内に1,000万円になっている」
その状態が当然の状態かのように叶っている未来を想像して言葉にします。このとき、期限や目標が数字で具体的になっていると、自分がそうなっている未来をリアリティ高くイメージできます。
具体的にアファメーションを実施する手法をご紹介します。ポイントは五感で自分に刺激を与えるということ。
１．紙にペンで書き出す
１つ目は自分の手でアウトプットする手法です。英単語も学生の頃よく紙に書き出して暗記しましたが、手を動かして、それを資格情報として認識するのはアファメーションに非常に有効ですね。
２．自分の口で声に出して言う
最もシンプルで、効果的な手法です。心の中で意識するだけでも効果はありますが、声にすることで、口を動かすのと、その声を自分の耳で聞くことになりますので、より自分に刺激を与えることができます。書き出したものを読み上げる形が良いでしょう。
３．録音したものを聞く
最近はデジタルデバイスが身近にあるので、それらを活用するのも手です。自分で録音した音源を毎日再生するという手法ですね。
私はこの「３」の応用版を毎朝やっています。それはAmazon Echo showの活用です。私はこの端末を仕事場のパソコンの横に置いていますが、 Echoは自分で入力した言葉をアレクサに読み上げさせることができます。
定形アクションという機能があり、例えば「おはよう」という言葉を言うと、アレクサがアファメーションワードを読み上げてくれます。定形アクションは複数連鎖させられますので、その日のニュースや天気などをアファメーションワードと並べて言ってもらうことも可能です。
Echo show5は液晶画面がついているので、アファメーションワードを視覚的にも確認できます。朝のルーティンにしてしまえば、無理なく毎日刷り込みができます。超オススメです。
ちょうど今日（4/26）までプライムデーやってますね。お安く買えるので、まだ持っていない方は活用してみてはいかがでしょうか。
否定形はNG
先の記事で紹介しましたが、ブレイン・プログラミングという書籍にも「脳は否定形を認識できない」という話が登場します。これ、どーいう意味？と思ってしまうかもしれませんが、試しに実験してみましょう。
「赤いポストの上にとまった赤い鳥・・・・・を想像しないでください」
さて、あなたの脳はどうなりましたでしょうか？
赤いポストの上にとまった赤い鳥が思い浮かんだかと思います。否定形は脳がイメージ化する上で有効に働かないのです。
ですので、「○○になっている」「○○できている」などなるべく肯定的な表現をアファメーションしましょう。
より刷り込める言葉にアップデートする
アファメーションする言葉は他の誰のためでもなく「自分のための言葉」です。つまり、自分の意識に深く刺さり、行動や価値観に影響を与えないと意味がありません。
誰かの言葉や、しっくり来ないと感じたら、すぐに書き換えましょう。
例えば先の事例で「わたしの年収は5年以内に1,000万円になっている」と掲げたとしてもピンと来ない人もいますよね。「私は2年以内に月収が50万円になっている」でも良いかもしれませんし、「私は副収入が年間10万円になっている」の方がピンと来るかもしれません。
人間は動物です。動物は変化を嫌います。それは人間も同じ。人間の脳には恒常性（ホメオスタシス）という素晴らしい働きがありますが、これは変化を嫌うという性質です。
あまりに大きな変化はリアリティがなく、ピンと来ない場合もあるため、小さなハードルに細分化していくのも有効です。
心のブロック解除のアファメーションのコツ
アファメーションのテクニックに「パーミッションの活用」というものがあります。permissionとは「許可」、「許し」という意味。つまり、自分に対してある考え方や行為を許すということ。
よく完璧主義の人が自分を自分で追い込んでメンタルがやられてしまう人がいます。責任感の裏返しでこうしたケースも起こりえます。重要なポジションにいる人ほどこの危険性は高まります。
こうした「○○しなきゃ！」「わたしがやらなきゃ！」という自分で勝手に作った思い込みや心のブロックを解除するのに、パーミッションは役立ちます。
ポイントは「私は○○してもよい」、「私は○○しても大丈夫」といった、自分で自分に許可を与えるような表現でアファメーションをするということ。
「私は自分の時間を優先しても良い」
「私は一人の時間を持って良い」
「私は仕事を考えない日を週に1日持って良い」
などなど。よく陥りがちな状態を想起して、先回りしてその状態を肯定してあげる。そうすることで、「ねばならない思考」から開放されて、自分の自由度が高まっていきます。
まとめ
今回はアファメーションを取り上げました。改めて記事を書いて思ったのはアファメーションは技術だということ。簡単に言えば「自分の脳を騙す技術」です。自分に都合の良いように脳を刷り込んでいくということですね。
そしてその「やり方」には効果的な手法があるということです。この「うまいやり方」を活用して、自分の思い描く自分に近づいていきましょう。
たまに「効果が出ない」という話を聞いたりしますが、そういう人は大抵すぐにやめてしまった人です。アファメーションは1回で効果があるものではなく、継続して習慣にすることで、少しづつ自分の意識が変わっていくものです。
是非、続けてみてください。続かない時は、続けられるように工夫してみてください。その工夫はきっと自分を理想の自分へ近づけてくれるはずです。
自分の脳のクセを知り、それをうまく使って、理想の自分を目指しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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