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血糖値

今年も1か月余りとなりました。
1年はあっと言う間に過ぎましたね。
皆様にとって、どんな年だったでしょうか?

私の好きな言葉をお伝えします。

「たくさん持っている人が豊かなのではなく、
 たくさん与える人が豊かなのだ。」
 (エーリッヒ・フロム)


血糖値とは


血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。

食事中の炭水化物などが消化吸収されブドウ糖となり血液に入ります。

このため血糖値は健康な人でも食前と食後で変化します。
通常であれば食前の値は約70~100mg/dlの範囲です。


血糖値変動のしくみ


血糖の濃度が上昇すると、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きにより、ブドウ糖が身体の細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用されます。

余分なブドウ糖はグリコーゲンへ変換され血糖値を下げます。グリコーゲンは肝臓や筋肉に貯えられます。

一方、空腹になると血糖値が下がります。
そうすると同じくすい臓から分泌されるホルモン「グルカゴン」などの働きにより、肝臓などに貯蔵されたグリコーゲンをブドウ糖に分解させエネルギーとして使い、血糖値を正常に戻します。


血糖値が異常な時


血糖値が必要以上に低くなることを低血糖と呼び、血糖値が下がった際の血糖を上げようとする交感神経刺激ホルモンの作用でふるえや動悸の症状が起こり、脳へのエネルギー不足から意識低下や昏睡に至る場合があります。

一方、血糖値が高いまま下がらない状態が続くことを高血糖と呼びます。
この状態が長く続くと血管が傷ついて動脈硬化を引き起こし、糖尿病など様々な病気を発症する危険が高まります。


食後高血糖


食後は誰でも一時的に血糖値が高くなりますが、通常であればインスリンがすぐ分泌され、食後約2時間以内には正常値に戻ります。

食事をしてから2時間後に測った血糖値が140mg/dl以上ある場合、食後高血糖と判断されます。
これはインスリンの分泌が少なかったり、働きが不十分だったりすることから、食後に血糖値が急上昇しているためです。

食後血糖値が高い状態が続くと、糖尿病を発症したり予備群である疑いがあり動脈硬化の危険因子としても重要で、放置しておくと血管障害が進み脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす恐れがあります。

糖尿病を診断する空腹時血糖値が正常だったり境界域にある場合でも、食後の血糖値だけ大幅に上昇する場合があります。こうした症状は「隠れ糖尿病」である疑いがあります。


血糖値が上がりにくい食べ方


1.食事は腹八分目を心がけ、間食に注意する。

2.野菜や海藻から先に食べる。

3.炭水化物だけの食事で済まさずにたんぱく質や
  脂質を含む食品を組み合わせて摂る。

4.3食規則正しく食べる。
  欠食をすると次の食事の食後血糖値が上がり やすくなります。
  3 食規則正しく食べる事は
  肥満や脂質異常などの対策にもなります。

5.適正なアルコール摂取を心がける
  多量飲酒によって糖質が血糖値の上昇を招き
  高血糖を引き起こします。
  また、アルコールによる肝障害、
  膵障害が加わると血糖コントロールが難しくなります。


参考資料:厚生労働省ホームページ

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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