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糖尿病と食事摂取パターン

急激に寒くなりましたね。
私は冷え性なので、厚手の靴下やタイツを履いて防寒しています。
あとはカイロもあったほうがいいでしょう。
 
私の好きな言葉をお届けします。

「健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。不健全な人は相手を操作し、変えようとする」
“Healthy people change themselves without trying to change others. Unhealthy people try to manipulate and change others.”
(アルフレッド・アドラー)


食事療法と疾患


食事療法は各栄養素の量のみならず、どのような食材から、どのような組合せで摂取するかが実際的な問題であり、これを食事摂取パターン(eating pattern)と称して、その意義が注目されています。

アメリカにおける調査では、精製しない穀類、果物、ナッツを多く摂り、赤肉、ショ糖含有飲料の少ない食事を摂った場合、糖尿病や心血管疾患による死亡率が低下するとしています。

我が国でも、これまでの日本人の食事摂取基準で推奨された食材の摂取量と慢性疾患との関係が検討されており、推奨されている食材の摂取が多いほど、心血管疾患による死亡率が低下しています。

これらの結果には様々な交絡因子が関与するものと考えられるが、それぞれの地域や個人の食事パターンを考慮に入れながら、長期にわたり継続できる食事療法を実践することの必要性を示しています。


食後の血糖上昇を抑制できる食べ方


1. 食物繊維に富んだ野菜やたんぱく質など主菜を先に食べる

特に、食物繊維に富んだ野菜を先に食べることで食後血糖の上昇を抑制し、HbA1c を低下させ、体重も減少させることができることが報告されています。

ただし、これは野菜に限らず、たんぱく質などの主菜を先に摂取し、その後に主食の炭水化物を食べると食後の血糖上昇は抑制されます。


血糖コントロールを乱す食べ方


1. 咀嚼力低下

咀嚼力と血糖コントロールとの関係も検討されており、50 歳以上の者では、咀嚼力の低下により血糖コントロールを乱す可能性があります。


2. 朝食の欠食

朝食の欠食も肥満を助長し、糖尿病管理を困難にします。
最近のメタ・アナリシスでは、朝食を抜く食習慣が、2型糖尿病のリスクになることが示されています。
横断研究において、朝食を欠食する群では動脈硬化のリスクが高まることが示されています。


3. 遅い時間帯の食事摂取

遅い時間帯の夕食摂取といった食習慣も肥満を助長し、糖尿病管理を困難にします。
特に、就寝前に摂る夜食は、肥満の助長、血糖コントロールの不良の原因となり、合併症を来すリスクが高くなります。


4. 摂取時間が不規則なシフトワーカー

摂取時間の不規則なシフトワーカーでは、2型糖尿病の発症リスクが増すとされ 、日本人を対象とした研究でも、シフトワーカーでは有意な体重増加が認められると報告しています。
今後の我が国における就業形態の変貌の中にあって、生活習慣病の発症予防及び重症化予防の観点から、職域で検討されるべき課題の一つです。

 
参考資料:厚生労働省ホームページ

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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