アラフィフから始めるカラダの若返りと動きの質を変えるためのワークアウト
今回の記事は、少しマジメに身体作りについてのシェアです。
若返るカラダと、敏捷性・柔軟性・体力強化という身体運動機能の3つの柱である、スピードとしなやかさとパワーを兼ね備えた理想のカラダを手に入れるためのワークアウトの話を、これから紹介いたしますね。
日常生活の習慣で使われなくなってしまい、凝り固まったままの筋肉、特に深層筋と呼ばれる体幹部の動きの質に大きく影響する筋肉群や筋膜を、ゆるめてほぐし活性化させることが、健康な身体にとってとても重要な意味を持っています。
それらの凝り固まった筋肉・筋膜を活性化させることで、リンパの流れや血流を促進させて健康にも大きな影響を与えることがわかっています。
また凝り固まったままの筋肉・筋膜をゆるめてほぐし、本来あるべき箇所に在るべき姿で筋骨格が整えば自然と身体の歪みも修正されて、体調不良の原因にもなっていた歪みからくる肩こりや頭痛なども改善されやすいのです。
人は本来の動きを見失い、一部のアスリートや武術・武道の熟練者のみが潜在的な身体運動能力を開花させているという状況ですが、私たち一般人でもいにしえの日本人が身に付けていただろう、身体の動きを取り戻すことができれば、動きの質は激変すると言って過言ではありません。
後述しますが、人の身体は他の動物と同じように、驚くべき身体能力を備えているのですよね。
何百年、何千年という歳月の間に、便利な道具を発明しそれらの道具を活用してきたことが、私たちに備わっていた身体運動機能の退化を招いてきたのだと言えるのです。
その退化してしまった運動機能を取り戻した人たちが、昔の剣聖宮本武蔵やもっと遡ると塚原卜伝といった剣術の達人や、最近ではオリンピアンとして活躍している選手たちになるわけですね。
忍術の世界で飛び跳ねる忍者たちの動きを、創作の世界のようにとらえていたことがありますが、体操競技の選手たちが繰り出す数々の難度の高いワザを見せられると、生まれ落ちた時から忍者になるべくして育てられた昔なら生死をかけて臨む分、今と同等のことができなかったはずはないと思うようになりました。
あなたもそう思いませんか。
体操競技の床で選手たちが繰り出す難易度の高いワザを、完成させるまでの練習時間と年数を考えたときに、20年、30年単位で秘伝のワザを継承したとしたら、もはや作り話ではなく真実の話が伝承されてきたと思うほうが自然ですよね。
剣術の世界でも同じことで、現代剣道は戦後の政策でスポーツ競技化を強いられたわけですが、古流の流派で継承されてきた術技や型については、根本的な身体運動機能を開発することを目指したものがほとんどです。
何も考えないでやれる自然な動きと違い、やりにくいこと無理と思えるような動きを型どおりに鍛錬することで、次元の違う世界の身体運動操作を可能にしているのですよ。
これは剣術だけでなく空手も柔術も同じで、名人と呼ばれる能・舞踊といった人たちにも通じるものがあると思います。
筋トレブームの昨今ですが、身体を鍛えることは大事ではあるものの、目的を勘違いして取り組んでいる人も多いような気がします。
20代や30代といった若いうちならまだ無理もきくでしょうけど、40代後半から50代60代になってくると、少しの無理で身体を壊してしまいます。
ふだんから運動不足であれば尚のこと、目的に合った運動や筋力トレーニングをしなければいけないと思っています。
私がそれなりに年齢を重ねたことで、衰えてしまう身体運動機能を活性させて強化させる方法の研究を本格的に始めたのも、還暦を過ぎた頃からです。
自分ではまだまだ若いと思い込んでいましたが、ダイエットで痩せるよりもっと大事な、健康的で動ける身体を模索し始めたのも、痩せることはできたものの貧相に老け込んでしまった友人を目の当たりしてからなのです。
食べるものを我慢して体重を落としたり、見た目がスリムになればいいというダイエットではなく、いつまでも軽やかに動ける身体を手に入れられる身体運動機能の活性化と強化を目指したワークアウトの研究を始めました。
言うなれば自分の身体で実証実験をやりながら、効果的なワークアウトを組み立ててきたという経緯があるので、中高年層にとって若さを保ち老け込まないで済む身体づくりのメソッドを目指したわけですね。
これからお伝えしようとしているワークアウトの特長は、武術からくる身体の使い方や動きを元に、年齢にかかわらず無理をしないで身体の動きの質を高めてくれ、いつまでも若々しく活動できる身体を手に入れることを可能にしています。
ワークアウトそのものが身体の機能を活性化させるだけでなく、動きの質まで高めてくれるので疲れにくい身体になることはもちろん、ワークアウトで繰り返す身体動作がカラダをゆるめてほぐしながら、護身術技法にも繋がっているという武術の動きも身に付くようになっています。
また、だえん棒を使った杖術(棒術)技法から、身体活性に役立つような基本のワザをワークアウトに組み込んでいるので、武術の稽古に通じるものがあり生涯武道のように、趣味・特技としても楽しむことが可能です。
筋トレに取り組む前に考えて欲しいこと
身体の外側部分にある、目に見える外見上の筋肉を増やす筋力トレーニングは労多くして効少なしの感が否めませんが、筋トレといえば外見を整えるものだという考えが主流を占めているのも事実です。
私がトレーニングという用語をあまり使わずに、ワークアウトと表現することが多いのも、どちらかといえばトレーニングするというより身体の本質的な動きの質を重視し、身体動作や身体操法を理に適ったものにしたいという思いから発しているのです。
ちなみにトレーニングとワークアウトという用語の違いについて簡単に説明しておくと、トレーニングには米国の軍隊での訓練や犬の調教あるいは懲罰の意味合いを持った鍛錬という意味で使われていると言う事情があります。
その訓練や鍛錬という部分をそのまま日本ではトレーニングと表現しているわけですが、米国でトレーニングしなきゃいけないといったら、無理やりやらされるというニュアンスがあるのですね。
トレーニングという単語には自発的に身体を鍛えるといいようなニュアンスは無いということです。
自発的にでは無く、外部からの指示や命令によって、与えられた目的のために身体を鍛える、というイメージになるそうです。
では、日本でのトレーニングに相当するのはと言うと、ワークアウトという単語が使われてて、ワークアウト=解決策であり、問題解決や自分の問題解決のために自発的に取り組むことなので、ワークアウトを使うようですね。
私もこの考えにまったく同感でして、筋肉を増やすための筋力トレーニングではなく、身体の動きの質を高めて理に適った身体動作や身体操法を実現するための、身体機能の蘇生・活性・強化を目指す「ワークアウト」ということになるわけです。
そしてもっと言うなら筋肉の肥大化を目指すのではなく、動けるための質のよい身体動作や身体操法を体現するために、使える筋肉、実用的な効果を生む筋骨格を目指すためのワークアウトになるのです。
現在の筋トレというのは鍛える部位ごとに、マシンを使ったトレーニングを行ない効果的に筋肥大を目指せるように、負荷のかけ方や回数を組合わせて、時間内に3セットとか4セットという取組みをしていますよね。
確かに筋肉を肥大させるためには合理的で、もっとも効果が上がるように設計されており、筋肉を増やすことについてはなんら問題はないと思います。
それにパーソナルインストラクターの指導の元で行なえば、誰でも一定の効果を出せる可能性が高いのは間違いないでしょうが、問題はその不必要に肥大化させた筋肉をどうやって維持するのか、という点なんですね。
本来が日常生活で必要の無い余分な筋肉のわけなので、通常の日常生活をおくっているだけじゃ筋トレで肥大化させた筋肉は落ちてしまいます。
そうさせないために、余計な筋肉を維持するための筋トレやプロテイン摂取などを始めとした食事コントロールを、ずっと継続する必要があるのです。
元々が病弱だったり、基礎的な体力不足であったりというケースなら、日常生活に支障の無いように効果的な筋トレを行なって必要最小限の筋肥大を目指すことは有益だと考えています。
一定の年齢を超えた人が、老化による体力劣化や運動不足による身体運動能力の低下を実感して、筋力トレーニングに励もうとするのなら、ほどほどの筋トレでじゅうぶんなんですよね。
なのに変な方向でムキムキマッチョに目覚めてしまい、激しく追い込んでは筋トレあとの筋肉痛になり、階段の上り下りや歩行に支障を来すなど、日常生活に影響を及ぼしたりその痛みが快感になってしまっては、もはやメンタル的には病気だと受け止めたほうがよいと思います。
特に40歳後半から50歳以降の衰えは、マシンを使ったトレーニングに励むよりも自分の凝り固まった身体をゆるめてほぐし、可動域を少し広げたり使われなくなっている体幹部の深層筋を蘇らせるだけで、充分なんですよね。
体幹部の深層筋群が使われていないから動きの質が低下し、転倒したり歩行や身体動作に影響を及ぼすのです。
大事なことなので繰り返しますが、人の動きの質というのは体幹部の深層筋群と骨格によって驚くほど変わってくるんですね。
なのでまずは、身体の外側の筋肉をつけることより、使われなくなって凝り固まってしまった深層筋群を使える筋肉に戻すことが先決問題なんですよ。
私たちが本来備え持っているはずのポテンシャルを、実例として紹介したいと思いますが、少し長くなってしまったので、この続きは改めて続編として投稿したいと思います。
ってことで、今回は
「アラフィフから始めるカラダの若返りと動きの質を変えるためのワークアウト」というカラダケアをする大切さとワークアウトの注意点でした。😊
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
目指すべき 道を確かめ のほほんと
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