サムヤマザキ

サムヤマザキ

最近の記事

Who-What-How

社内でWho-What-Howというワードをよく聞く。直訳すると「誰に-何を-どうやって」デジタル広告を考えたり、新機能のアイディア出しなど、打ち手の整理に活用されている。 「新しいWhoに向けて」「成功したHowをもう一度」昭和歌謡の歌詞みたいだけど本当によく聞く。 流行ってる理由を調べてみたら、西口さんの黄色い本こと「マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ」が出典元だった。偉大な師匠である。。 とはいえ、人によって言葉のニュアンスがずれていたり

    • サイバー戻って1ヶ月

      「リモートに慣れたスタートアップのマーケターが、転職したら新卒に囲まれて朝会に出てるんだが」とタイトル迷ったけどやめた。 2023年9月1日から、約3年間お世話になったhey(現ストアーズ)を退職して、新卒でお世話になったサイバーに戻った。グループ2社のCMOを担当することになり、分かりやすい記事も書いていただいた。 なぜ転職したの?何をするの?とかも記事にあるので、ご興味ある方はぜひご覧ください。 嬉しかったのが「入社おめでとう」だけじゃなく「おかえり」と声をかけてく

      • 投資縮小こそマーケターの実力が問われる

        今年を振り返ろうとnoteを開いた矢先。そんな言葉が頭をよぎりました。誰に言われたでもないのですが、なんかふと。 2013年新卒の私。いま思えば好景気のサラリーマン人生でしたが、ここ数年は教科書でしか読んだことがないような市場環境が続いてます。コロナ対策で進められた金融緩和によって、サプライチェーンが混乱。消費が戻るかと思いきや、ウクライナ戦争におけるロシアへの制裁を通じて資源価格が高騰しました。結果として世界的なインフレが始まり、消費者が大きなダメージを受けています。

        • ありがとhey、よろしくストアーズ。

          私が勤める会社はheyという変わった名前である。表参道の家具屋?と間違えられたりする。それはHAYです。そのたび「ほらあの児嶋のストアーズ(踊りながら)」と説明する。hey社が提供するストアーズ。 そんなhey、今年の10月をもって社名もストアーズにすることになった。ストアーズ社が提供するストアーズ。 heyは少しユニークな成り立ちをしている。リリースを振り返るとheyの誕生は2018-1-31にさかのぼる。全く違う領域のスタートアップ2社が、ある日ひとつの会社になります

          2021年の振り返り

          お店を出て解散するとき「今年もお疲れ様でした、良いお年を」っていうのめっちゃ好き。澄んだ空気を吸いこんで、ほろ酔いで歩く。やっぱりお店で飲むのはいいなぁ。ざっくり2021年を振り返って、心に残った話を書き出してみようと思います。 HPとMP佐久間さんANN0で板倉さんが言ってたやつ。体力にはHPとMPがある。例えば、オードリー春日さんがHPを使って体を張る。若林さんはMPを使って番組を回す。どちらも希少で有限だけど、HPのが分かりやすいし派手で、MPは気付いたらすり減ってる

          2021年の振り返り

          heyに入社して半年が経ちました

          入社初日「11月にTVCMを流したい」入社前、突然のオーダーに焦った。日本経済のダメージも大きく、今まさにやるべきだと腹を括った。針に糸を通すようなスケジューリング。プロフェッショナルなチームに助けられて、阿吽の呼吸で完成にこぎつけた。 入社初日、PCをセットアップする暇もなく、全社に向けてCMお披露目をした。スタートダッシュどころか、トップスピードでの入社。社内の評判も良くてホッと一息。slackを見たら入社記事がイジられてた。長い付き合いになるなと思った(首は痛めてない

          heyに入社して半年が経ちました

          2020年の振り返り

          この時期。別れ際に「良いお年を」と言われるとハッとする。今年がもう終わるのかって気持ちと、来年はどんな年になるんだろうって。個人的にも思い出深い1年になったので、文章に残して振り返ろうと思います。 家で過ごす時間人との会話は明らかに減ったけど、自分との会話が増えた気がしてる。基本リモートなので、仕事とプライベートがまるっと同じ部屋にあるわけで。自分ってどんな人なんだろうとか、何を面白いと感じるんだろうとか。自分と向き合う時間。コスパの良い答えは見つからないけど、沈黙思考する

          2020年の振り返り

          自己紹介が決められない

          会社を作って半年が経とうとしている。I am your fanという会社。ありがたいことに忙しい日々を過ごさせていただいてるけど、ホームページも名刺もない。というのも、自己紹介を決められずにいる。 サラリーマンを辞めて、肩書きがなくなった。自分が何者であるかを説明するとき「スマニューでTVCM作ってました」が1番伝わる。 吉岡里帆さん、千鳥さん、乃木坂46さん、ダウンタウンさん。なんだか楽しそうで派手な世界。けど、私ひとりで作ったわけじゃない。 クリエイターやコピーライタ

          自己紹介が決められない

          I am your fan(わたしはあなたのファンです)という会社を作りました。

          新しいチャレンジ。人生で初めて会社を作ってみました。会社名はI am your fanです。ファンを軸にしたマーケティング支援の会社です。 私自身が会社やプロダクトのファンであること。いちファンとしてマーケティングスキルの全てを捧げたいこと。そんな仕事のスタンスを名前に込めました。 社名が自己紹介みたいなものです。はじめましてファンです! ファンという言葉。専門用語だとロイヤルユーザー。パレートの法則でも2割のロイヤルユーザーが、全体売上の8割を占めると言われてます。し

          I am your fan(わたしはあなたのファンです)という会社を作りました。

          ご報告。

          ご報告。スマニュー退社します。大変お世話になりました。 入社プレゼンでボイパして滑った日から4年。西口さん初対面「なんでマーケ担当1人しかいないの?」から3年が経ちました。年の差20歳の2人でキックオフしたあの日から、驚くほどたくさんの景色を眺めて。ユーザー数は3倍近く伸びました。ユニコーン企業にもなれました。 たった数年の出来事ですが、人生規模で忘れられない経験となりました。そして、自分の仕事だと胸を張って言える水準でやり切れました。今仕込んでいる春キャンペーンが最後の

          アウトプットを高めるために、知識と見識を仕分ける。

          アドテック東京2019人気ランキングで1位をいただけました。2018年はランキング圏外。少しへこんだ私なりに、人に伝わるとはどういうことなのか考え、日々の生活で意識したことをまとめます。 カンファレンスにはバックグラウンドが違う人がたくさん集まります。専門的すぎると身内ノリに見えちゃうし、普遍的な話だけだとつまらない。2018年の反省は聞く人の立場に立てなかった点です。まず始めたのは「知識と見識を仕分ける」こと。「説明」なのか「意見」なのか情報レイヤーを仕分けて整理するもの

          アウトプットを高めるために、知識と見識を仕分ける。

          今すぐ家族親戚にダウンロードさせて

          これは過去に私が、実際に会議でした発言。私は焦っていた。アプリの新規ダウンロードが足りず、目標が未達だった。危機感をチームに伝える必要があると思った。未達ならこんな会議やめて、今すぐ家族親戚にダウンロードさせてと。もう少しマイルドな言い方だったかもしれないけど、本気でその方がまだマシだと思った。 目標は自分を鼓舞する装置だ。日々の進捗で達成率が可視化される。未達の日、達成の日、数字を追いながら過ごす日々はとてもつらい。けど、そこから逃げずに踏ん張った人だけが数字を残せてると

          今すぐ家族親戚にダウンロードさせて

          成長産業で消えない消さない

          就職活動をしている時に「成長産業に身を置くべき」とアドバイスされたのを覚えている。成長産業は市場が伸びるので若手にチャンスが多い。会社自体が伸びるので自分も成長しないと置いてかれる危機感をもてる。だから経験が積めるし実力が付く。そんなことを聞いた記憶がある。そしてサイバーエージェントに新卒入社した。2013年スマホ爆伸び市場だ。 入社して待っていたもの。目まぐるしく現れる「何が分からないのか分からない」仕事たち。ワークフローとか説明書なんてない。だれもやったことない仕事だか

          成長産業で消えない消さない

          クーポンは何なんだ。少なくともディスカウント機能だけで語って欲しくない理由。

          「クーポンでグロースしましたね」「クーポンを扱うアプリが増えてきましたね」社内外でよく言われる。その度になんだかなぁと思う。悪意はないと思うのですが「うまくやりましたね」「よく見つけましたね」みたいなニュアンスで言われることが多くて。クーポンは何なんだ。 そもそもブランド主の視点に立つとクーポンって単価を下げて集客するツールで、無いなら無い方が良いと私は思ってます。ブランドを統括するチームの方は同意いただけるかもしれない。だからこそクーポンを単にディスカウント機能だけで語っ

          クーポンは何なんだ。少なくともディスカウント機能だけで語って欲しくない理由。

          「顧客起点マーケティング」に寄り添った私の2年間。

          出版される前の原稿も含めて、何度も読み返してしまいました。尊敬する上司の本なので早急にレビューを書きたかったのですが、読むたびに胃が痛くなってきて。特に、4章(スマートニュースの事例)は当時のことを鮮明に思い出してしまう。 絶対に成功してやろうと、アドレナリンは常に出てるのに、まるで電源が落ちたかのように定期的に倒れる。ドクターストップで止められる。知らない言葉が飛び交う。100m走と聞いていたのに、蓋を開けてみたら永遠のフルマラソンだった。私はとっくに骨折してるのに、西口

          「顧客起点マーケティング」に寄り添った私の2年間。

          CPIに逃げる人、認知に逃げる人

          MTGをしているとこんな話をよく聞きます。「CPIが改善傾向です」「CPIが低いメニューなのでお勧めです」「認知目的なので別指標です」「認知が上がったので達成です」一見すると正しいように感じますが、逃げているような違和感を覚える瞬間があります。 CPIに逃げる人デジタルマーケティングでよく使われるCPIという概念があります。Cost Per Installの略称で1ユーザー獲得単価を意味します。「CPI¥700からCPI¥630に改善しました」つまり1ユーザーあたり700円

          CPIに逃げる人、認知に逃げる人