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ご報告。

ご報告。スマニュー退社します。大変お世話になりました。

入社プレゼンでボイパして滑った日から4年。西口さん初対面「なんでマーケ担当1人しかいないの?」から3年が経ちました。年の差20歳の2人でキックオフしたあの日から、驚くほどたくさんの景色を眺めて。ユーザー数は3倍近く伸びました。ユニコーン企業にもなれました。

たった数年の出来事ですが、人生規模で忘れられない経験となりました。そして、自分の仕事だと胸を張って言える水準でやり切れました。今仕込んでいる春キャンペーンが最後の仕事となります。その後しばらくの引継ぎ期間を経て退社のスケジュールです。

ご存知の通り、こんなにも仕事が楽しくエキサイティングなものだと教えてくれたのは西口さんです。感謝してもしきれません。そしてスマニューを通じて知り合えた皆様。超優秀でクレイジーな人が多くて、緊張感と笑いに溢れた幸せな毎日でした。

仕事とは、来たものをこなすのではなく、自分から動いて理想に近づけること。お声がけしたら必ず成果を出して、パートナーやユーザーの皆様に利益を還元すること。三方良しの合言葉は私の胸に深く刻まれています。未熟な私を育てていただき、本当にありがとうございました。

今後はまだ決めてないですが、現在フリーで活動しているCM関連の仕事を会社化しつつ、動きながら考えようと思ってます。スマニューにも許可いただいてる闇じゃないやつです。今見えている未来の話を少しだけ書かせてください。

未来の話

スマニューのマーケで特徴なのは「需要を作ること」にゴールを置いている点です。予算を使うことや広告を作ることはゴールではないのです。ダウンロード数ですらゴールじゃない。目先の数字を伸ばすのは当たり前で、継続的に事業を伸ばし続けることがゴールとされました。

キャンペーンを振り返ると、有名なクーポンから始まり、英語学習、乃木坂46、欅坂46、日向坂46、ポケモンGO、47都道府県、M-1グランプリ、ラジオ動画、プロ野球12球団、タイムセール、プレビュー、女性誌、、、とにかく数が多い。公開できなかったアイディアもたくさん。

私にとってスマートニュースは「毎日アプリを開きたくなる良質な情報の集まり」でした。新機能開発から広告制作まで1人でやり切る気概で動いてましたし、それが求められました。一般的なニュースアプリで連想される「情報をまとめる価値」に加えて「ここでしか体験できない価値」を強く意識した結果です。言い換えると「普通ならニュースアプリを使わない人」に対して「需要を作り続けていた」のです。

そんな日々を過ごして「世間は広い」と感じました。自分では考えつかないスマホの使い方や、自分とは全く違うライフスタイルや価値観の人にたくさん出会いました。マーケでよく使われるペルソナなんてクソの役にも立たなかった。

まず自分がハマること。私はこれがないと戦略を作れませんでした。気が遠くなるほど時間を使って、ファンの深層心理まで徹底的に調べました。乃木坂のライブに通ってヲタクと飲んで交友を深めたり。全国の情報番組でクーポンを食レポして店舗マネージャーと仲良くなったり。ポケモンGOでミュウツーを捕まえるために会議をドタキャンしたり。

けど、普通に面白かった。普通にハマった。熱狂的なファンから見える世界はいつも新しい発見があります。というかそこにしか真実はないし、ファンと同じ熱量がないとファンの心まで届きません。そして「ファン」というキーワードを軸に自分が働いていることにふと気付きました。

ファンというキーワード

マーケティングの誤解や失敗の多くは、企業から見える顧客の姿しか見てない点です。本来は顧客から見える企業の姿を捉えるべきです。視点が違う。

会議室からユーザーの姿を想像して、数字がないと判断できない。数字の上がり下がりを指摘できても、なぜそうなったのかユーザーの気持ちが説明できない。そこからブレイクスルーは絶対に起きません。創業者の強力なリーダーシップで伸びてきた事業が、拡大するにつれてユーザーの姿が捉えにくくなる。それもそのはず。事業が伸びるとは、今まで会ったことも話したこともない人に届けることなのです。

経営レベルで「ファンの心理データ」を使いこなすこと。短期的な数字じゃなくて「ファンを拡大する」ための仕事に携わること。自らが「ファンの言葉」を使うこと。「ただのピュアなファン」であり続けること。そんなことを次の10年のミッションとしています。

最後に

心を込めて作った100本以上のCMたち。愛おしい新チャンネルや新機能たち。スマニューでしか見れない限定コンテンツもたくさん作りました。それを知って「これなら毎日使いたい」とダウンロードしてくれたあなた。スマートニュースに出会えたことで、あなたの毎日が少しでも豊かな生活になりますように。強く願ってます。

私はこれからもスマートニュースの大ファンのひとりです。それではまた。貴様は。

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