【1分で読める】#38 行為者観察者バイアス:他人の行動を厳しく批判?自分の失敗は環境のせい?
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こんにちは!xxIPPOxx(いっぽ)です!(自己紹介はこちら)
以下のような経験はないでしょうか?
交通渋滞でイライラしてクラクションを鳴らした時、自分は急いでいるから仕方ないと思うが、他のドライバーがクラクションを鳴らすと「無礼だ」と感じる。
会議で自分が意見を強く主張するのは、その案件が重要だからだと思い込むが、他人が同じことをすると「頑固だ」と批判する。
自分が納期に遅れた時は、仕事の量が多いからだと正当化するが、同僚が遅れた時は能力がないからだと考えがち。
自分がSNSで批判的なコメントをする時は「重要な意見を述べている」と正当化するが、他人が同様のコメントをすると「ただのネガティブな人」と見下す。
自分の子供が学校で問題を起こした時は「先生や他の子供との相性が悪いせい」と外的要因を探すが、他人の子供が問題を起こすと「親の教育がなっていない」と内的要因を非難する。
ダイエットをしている時、自分が食べ過ぎた日は「特別な日だったから」と特例を作るが、友人が同じことをすると「意志が弱い」と評価する。
これらは行為者観察者バイアスに陥っている可能性が高いです。
この記事を読むことで、バイアスを取り払い、より公平な視点を持つようになりましょう!
行為者観察者バイアスとは
行為者観察者バイアスとは、自分の行動の原因を状況的要因に帰属させがちである一方で、他人の行動の原因をその人の性格や意図に帰属させる傾向を指します。
これは、自分と他人の行動を評価する際の視点の違いに由来します。
行為者観察者バイアスに陥ると、他人の行動や性格を不当に判断しやすくなり、人間関係において誤解や対立を招く可能性があります。
例えば、あなたが上司と意見が合わずに議論になった時、自分では「状況がそうさせた」「上司が難しいテーマを持ち出したから」と考えがちです。
しかし、同じように部下が上司と意見の相違で議論になると、「部下が柔軟性がない」「協調性が欠けている」と評価するかもしれません。
このように、行為者観察者バイアスは、私たちが自分の行動を正当化し、他人の行動を厳しく評価する原因になります。
日常生活での行為者観察者バイアスの例
自分が遅刻した時は「電車が遅れたため」と外的要因を強調するが、他人が遅刻すると「時間管理ができないから」と内的要因を考える。
友人との約束を忘れた時は「最近忙しすぎて頭がいっぱいだった」と自分を正当化するが、友人が同じことをしたら「信頼できない」と感じる。
自分が仕事でミスを犯した時は「指示が不明確だった」と状況のせいにするが、同僚がミスを犯すと「注意深くないから」と個人の責任にする。
ビジネスでの行為者観察者バイアスの例
プロジェクトの失敗を自分は「リソースが足りなかった」と外的要因に帰属させるが、他のチームの失敗は「計画が甘かった」と内的要因で評価する。
リーダーとしての決定がうまくいかなかった時は「チームメンバーの協力が得られなかった」と状況のせいにするが、他のリーダーの決定が失敗すると「リーダーシップに欠ける」と判断する。
営業成績が悪い時、自分は「市場環境が厳しい」と外的要因を理由にするが、他の営業担当者の成績が悪い時は「努力が足りない」と内的要因で批判する。
行為者観察者バイアスを克服する方法
行為者観察者バイアスを克服するためには、まず自己の評価と他者評価の不均衡に気づくことが重要です。
以下に、行為者観察者バイアスを克服または軽減するための対策をいくつか紹介します。
自己観察の強化
自分の行動や判断に対する理由を、状況だけでなく内的要因も考慮するように意識することが大切です。
自己反省の時間を設け、自分の行動背後にある本当の動機や感情を探求します。これにより、自己理解を深め、自己正当化の傾向を抑えることができます。他者への共感の促進
他者の行動や選択を評価する際、その人が置かれている状況や感じている感情を理解しようと努めます。
他者の視点を積極的に探求し、その行動の背後にある可能性のある内的要因や外的圧力を考慮に入れることで、より公平な評価が可能になります。フィードバックの積極的な受け入れ
他人からのフィードバックや批判を積極的に受け入れ、自身の行動や判断に対する外部からの視点を理解しようとすることも重要です。
他人の意見を聞くことで、自分自身のバイアスや盲点に気づき、より客観的な自己評価が可能になります。
まとめ
■行為者観察者バイアスとは
自分に甘く、他人に厳しくしてしまうバイアス
■対策
・他人に対しては「自分が相手の立場だったら」と考える
・原因が1つであることはないので、性格以外の他の要因も考慮して判断や評価をする
・自分に甘くしていないか、紙に書き出して内省する。
・仕方ないで片付けると成長しないので、改善や工夫出来る箇所がないか分析する。
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