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漫画について考えてること

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漫画について考えてることをまとめていきます。僕の作品に少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。
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2019年9月の記事一覧

何をもって「成功」としてるかの話

何をもって「成功」としてるかの話

お世話になっております。若林です。

人によって「成功」の定義っていろいろありますよね。
僕はちゃんと考えたことありませんけど、なんとなく「売れたら成功」かなーって漠然と考えてます。

じゃあどのくらい売れたら「成功」なのかと。

駆け出しの頃は「単巻5万部」を最低目標にしていました。
それくらい売れればまあまあ大丈夫と上の先生に聞いていたんですよね。
新人だと、どれくらい売れれば作家として安定す

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お金を払って読みたいものとそうでもないものの差について考えてること

お金を払って読みたいものとそうでもないものの差について考えてること

お世話になっております。若林です。

ネットで拾い読みする分には面白いけど、お金払って読みたいほどでもないっていう漫画、ありますよね。

僕の漫画も、無料で読んでくれてる人達がたくさんいます。
その人達がどうやったらお金を払ってくれるのかは、ずっと考え続けてる問題です。

僕が自分の漫画で大事にしてる要素は
「主人公の成長に興味を持てるか」
「娯楽としての面白さが明快か」
「狙った層に響く様式にな

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出版社や編集者に求めてること

出版社や編集者に求めてること

お世話になっております。若林です。

SNSでは「出版社不要論」「編集者不要論」とかいろいろ見かけますね。
今は個人でいろいろできますし、そういう考え方の人が増えるのもわかるなーって思います。

ただ僕は出版社や編集者は「大きく売れるためには必要」だと思ってます。

僕にとって出版社は「出版代行サービス」みたいなものなんですよね。
全国の書店に本を届けられる。
印刷費を負担しなくて済む。
在庫リス

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結婚生活が恋愛漫画に与える影響のこと

結婚生活が恋愛漫画に与える影響のこと

お世話になっております。若林です。

恋愛漫画を描いてると……
「童貞じゃないと面白いラブコメは描けない」とか
「彼女ができると漫画に影響する」とか
いろんな話を耳にすることがあります。

そもそも僕は「徒然チルドレン」を描き始めた当時から、今の妻と同棲生活を始めていました。
なので当時の「恋愛たのしい!!」っていう気持ちが影響してたのは間違いないと思います。

「漫画の中に実体験も描かれてたりす

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打ち切りする時の気持ちのこと

打ち切りする時の気持ちのこと

お世話になっております。若林です。

僕は2012年からプロとして活動していますが、今まで2度漫画を打ち切りで終わらせています。
その時の気持ちは作家さんによって様々だと思いますが、僕はちょっと複雑です。

売れなったことへの悔しさや悲しさもありますけど、終わらせられる安心感みたいなのもあります。
自分に対する失望感もありますし、次はもっと上手くやれるっていう謎の自信もあります。
焦る気持ちもあり

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自分のために作ってくれてると感じる作品には心底感動する話

自分のために作ってくれてると感じる作品には心底感動する話

お世話になっております。若林です。

映画でも音楽でも、僕がめちゃめちゃ感動する時は一つパターンがあります。
「俺のために作ってくれてる……!!」って感じることです。

最近だと映画「ボヘミアンラプソディ」で「RADIO GA GA」を聴いた時です。
この曲は、テレビの登場でラジオを聴く人が減っちゃった頃に「ラジオがんばれ」みたいなメッセージで作られた曲らしいんですね。
ちょうど「徒然チルドレン」

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今の絵柄になった過程の話

今の絵柄になった過程の話

お世話になっております。若林です。

コラムの話題についてリクエストを頂きました。嬉しい。ありがとうございます。
今回は僕が今の絵柄になっていった過程についてお話しします。

僕は謎古ゆきさんという作家さんの絵柄が好きで、ずっと参考にしてます。
10年くらい前に、たまたま見つけた同人誌で好きになりました。
謎古さん自身は商業の活動も少ししてたそうですが、その後どうされてるのかはわかりません。

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他人に漫画の理論を教えたくなっちゃう話

他人に漫画の理論を教えたくなっちゃう話

お世話になっております。若林です。

普段漫画についていろいろ考えてるので、他人にその理論を話してみたくなることがあります。
自分の漫画理論を語るのって、めーちゃめちゃ楽しいんですよ。
このコラムもそういう欲求を満たしたくて書いてるところがあります。

でもそういうことを話してる時、気持ちが大きくなりがちで、何度も反省してきました。

特に自分より立場の低い人、漫画家志望者に対して話してる時ですね

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恋愛漫画で苦労した2つの問題

恋愛漫画で苦労した2つの問題

お世話になっております。若林です。

僕は「徒然チルドレン」という恋愛漫画を6年くらい描いてました。
その中で、頭を抱えた問題が2つありました。

①展開が重くなりがち
気持ちが高まれば高まるほど、関係性が深まれば深まるほど、展開はシリアスになっていきます。
そのまま突っ切れる勢いがあればいいんですけど、下手すると停滞します。

きっかけはいろいろあります。
恋のライバルが出てきた時とか、主人公達

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アンチに対する心構えをいろいろ試したこと

アンチに対する心構えをいろいろ試したこと

お世話になっております。若林です。

SNSで活動してるとアンチに絡まれることが当然あります。
その度にへこむのは嫌なので、へこまないための心構えをいろいろ試してきました。

■幽霊だと思う
こいつら別に実体なんて無いし、もう悪霊じゃんと。
無視しとけば害はありません。むしろ少しでも相手をしたらついて来ちゃうかもしれません。
南無阿弥陀仏。成仏しろよ。

■やらせといてあげようって思う
きっとこん

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「理想を眺める描き方」と「現実を投影する描き方」について考えてること

「理想を眺める描き方」と「現実を投影する描き方」について考えてること

お世話になっております。若林です。

僕はキャラを描く時、「こんな人達がこんなことしてるのを眺めたい」っていう思考と「自分自身を投影させた人物を動かしたい」っていう思考で描く時があります。
「徒然チルドレン」の時は前者の「理想」で描いていて、「幸せカナコ」では後者の「現実」で描いています。

僕が漫画を描けるようになったきっかけは、二つあります。

一つは「影響を受けた漫画」のコラムでお話しした、

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影響を受けた漫画のこと

影響を受けた漫画のこと

お世話になっております。若林です。

影響を受けた漫画を訊かれたら、真っ先にあずまきよひこ先生の「あずまんが大王」を挙げます。

最初に読んだのは中学生の頃でした。
それまで僕にとっての4コマ漫画って「面白い風の漫画」だったんですよね。
面白い風に描かれてるけど、別に面白くはない。面白い雰囲気だけ、的な。
小学生の頃はゲームのコミカライズ4コマとかを読んで笑ってたんですけど、中学生の頃はそういうの

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売れるためにやってる最低限のこと

売れるためにやってる最低限のこと

お世話になっております。若林です。

僕は売れてる作家さんに「どうすれば売れますか?」ととりあえず訊いてみることがよくあります。
大体は「わからない」とはぐらかされますが、たまに真面目に答えてくれる先生もいます。

逆に僕も訊かれることがあります。
僕は「わからない」って答えるタイプです。

どうせ面白い漫画を描くしかないんだろうなって思ってます。

ただそんなこと言ってもえなりかずきですし。

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漫画を描いてて楽しい時のこと

漫画を描いてて楽しい時のこと

お世話になっております。若林です。

漫画を描くことが大好きで、全然苦にならない作家さんが世の中にはいるらしいですね。
僕はめっちゃ苦しいです。
ただそんな僕にも「描いて良かった……」としみじみ思う時がいくつかあります。

まず自分の中で「面白いものが描けた……!!」っていう実感があった時です。
素直に自分は天才だなって思います。

次に妻に見せた時の反応が良かった時です。
僕は全ての漫画をほぼ妻

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