売れるためにやってる最低限のこと
お世話になっております。若林です。
僕は売れてる作家さんに「どうすれば売れますか?」ととりあえず訊いてみることがよくあります。
大体は「わからない」とはぐらかされますが、たまに真面目に答えてくれる先生もいます。
逆に僕も訊かれることがあります。
僕は「わからない」って答えるタイプです。
どうせ面白い漫画を描くしかないんだろうなって思ってます。
ただそんなこと言ってもえなりかずきですし。
そういう質問に対してもうちょっと頭良さそうな返しができたらなと考えました。
僕が売れるためにやってることだったらまあまあ答えられるかなと。
僕としては、「読みやすさ」「わかりやすさ」を押さえとけば、売れないってことはないと思うんですよね。
「読みやすさ」は、文字を少なくとか、構図をわかりやすくとか、そういうことです。
読まれないことには何も始まらないので。
「わかりやすさ」は、感想を持ちやすいってことです。
漫画を含むあらゆる娯楽の価値って「どんな体験ができるか」だと思うんですよね。
なので「読むとこういう気持ちになれる漫画です」っていうことがわかるように描きます。
読んでもらえて感想を持ってもらえて、ようやく「お金を払うかどうか」を考えてもらえるんですよ。たぶん。
他にも細かいことを考えたりしますけど、基本はこんな感じです。
ちなみに僕も以前いろいろインタビューに答えてまして、そっちでもっと細かい話をしています。
【徒然チルドレン】若林稔弥先生インタビュー【講談社まんがスカウトFes特集#3】
マンガはバズっても売れないのか!? 12万RTした若林稔弥先生のチャレンジとは
漫画家は人に見えるよう努力すべし!『幸せカナコの殺し屋生活』の戦略
まあわかったようなことを言いましたけど、売れない時は売れないですし。
でも「最低限これだけやってれば……」っていうことを自分の中で決めてると、安心できるんですよね。