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自分のために作ってくれてると感じる作品には心底感動する話

お世話になっております。若林です。

映画でも音楽でも、僕がめちゃめちゃ感動する時は一つパターンがあります。
「俺のために作ってくれてる……!!」って感じることです。

最近だと映画「ボヘミアンラプソディ」で「RADIO GA GA」を聴いた時です。
この曲は、テレビの登場でラジオを聴く人が減っちゃった頃に「ラジオがんばれ」みたいなメッセージで作られた曲らしいんですね。
ちょうど「徒然チルドレン」を描き終えた頃、SNS上にはラブコメを描く人が腐るほどいて、「もう自分には価値なんて無い」みたいに思ってた僕に、そのメッセージがすごい重なったんですよね。
QUEENの曲は普通に聴いてましたけど、「俺のために歌ってくれてる……!!」みたいな気持ちは映画を観て初めて感じました。
それからはQUEENの曲全部僕のために歌ってくれてる感じがします。好き。

あと映画「マネーボール」のブラピ演じるメジャーリーグのゼネラルマネージャーもそうです。
セイバーメトリクスっていう、当時の野球界では邪道みたいにされてた新理論を信じてやるんですけど、自分自身には全然自信が無くて、いつも揺れてるところがまさに僕だなと。
「これは俺だ……!!」「俺のための映画だ……!!」って思って感動するんですよね。

それからサンボマスターの「新しく光れ」っていう曲。
「ジリジリと呼び鈴が鳴って僕は呼びだされて、ウソの名前をつけられて今じゃそれを大切にしてる」っていう歌詞があるんです。
僕は自分のペンネームを考えた時にしっくりくる名前が思いつかなくて、結局本名でやってます。
ただ本名にしたって、自分を表す名前かというと微妙なところで、ずっと定まってない感じがあります。
でもその名前を大事にしてる感覚!!ある!!
「まさに俺のことを歌ってくれてる……!!」って思います。

他にもいろんな映画や音楽を聴いては「俺のためにやってくれてる……!!」って思うことがよくあります。
なので僕も漫画を描く時はなるべく具体的に相手のことを想像して描くようにしてます。
「幸せカナコ」も、誰かの心にカナコが重なればいいなと思って描いてます。

こういう話を人にする時、「フレディが俺のために歌ってくれてるんですよ……!!」みたいなテンションで話すと、軽く引かれてるのを感じます。

※追伸
ちなみに僕は漫画で「自分のために描いてくれてる……!!」って感じたことが無いんですよね。
そういう漫画が描けたらいいなって思ってがんばってます。

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