今の絵柄になった過程の話
お世話になっております。若林です。
コラムの話題についてリクエストを頂きました。嬉しい。ありがとうございます。
今回は僕が今の絵柄になっていった過程についてお話しします。
僕は謎古ゆきさんという作家さんの絵柄が好きで、ずっと参考にしてます。
10年くらい前に、たまたま見つけた同人誌で好きになりました。
謎古さん自身は商業の活動も少ししてたそうですが、その後どうされてるのかはわかりません。
その方が描かれていた漫画の内容にも影響を受けています。
なにせその人が先に群像4コマ漫画を描いていたんですよ。
雰囲気も明るくポップかわいらしくて、当時の僕にはめちゃめちゃ刺さったんですよね。
その頃から、僕も明るくポップなかわいい話を描きたいと思うようになりました。
それに合う絵にしようと思ったら、絵柄も自然と影響を受けます。
ただ売れようと思ったら、なるべくたくさんの人に読まれるようにしなきゃなと。
なので、どの性別・年齢でも苦手意識無く読めるように、エロさの無い絵を目指しました。
なるべく男性向けの性的な記号表現を避けて、ジブリみたいな大衆受けする絵を参考にしたんです。
できればもっと「色気」のある絵を描きたいなとは思ってます。
たくさんの人に刺さるようにと思ったら、かわいいだけじゃダメだなと。
「色気」のあるかっこいい絵も描けるようになれば、もっと読者層が広がると思うんですよね。
また、絵が古くならないように、デッサンもちょいちょい勉強しました。
デッサン力が無いまま記号と手癖だけで描いてると、どんどん絵が古くなると教えられたんですよね。
ただ僕は練習が嫌いなので、今もデッサンはあんまり自信ありませんけど……。
あとは細かい好みがちょいちょいあるくらいです。
ふわふわ柔らかい線よりはパキパキした線のほうが好きだなーとか。
細い線よりは太い線が好きだなーとか。
そんなことをしていたら、今の絵柄になりました。
今後もどんどん変わっていくでしょうけど、方向性は変わらないと思います。
幸い、同じような絵柄の人も見た感じいないので、競合することも無さそうです。
もっと上手くなりたい……。
※余談
絵のコストについて。
細かい書き込みが必要な絵は疲れるので避けてます。
ただ細かい書き込みがあったほうが上手く見えるのも最近気付いたので、うまいこと「手数が多く見えるような絵」にしたいなと思ってます。
元々そんなに上手くもなかったので、なんとかして「上手く見えるように」を目指してきました。
線をきれいに引いたり、白黒バランスを大胆に取ったり、シルエットを出すようにしたり。
まだまだ理想の絵とは程遠いですけど、自分に描ける絵は今描ける絵だけなので。
その時その時の自分の絵を最大限上手く見えるように工夫しながら、理想の絵を目指しています。