Kazy

初めまして。旅行会社を運営しているKazyです。 Linux、フラメンコギター、盆栽、旅行の実体験をブログで更新中。 URL: https://www.ura-no-ura.com/

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最近の記事

SOHOで起業した旅行会社のはなし|13〜理想と現実

旅行業を志して旅行会社に入社したら、一度は夢見る「独立起業」。 旅行の学校に行っていた頃、国家資格の「旅行取扱管理者」さえ取ってしまえば、単純に自分で旅行会社が出来ると思っていた。 旅行業は普通の仕事と違い、昔から独立起業を考えやすい業種だった。 「SOHOで起業した旅行会社」シリーズは、旅行会社に勤務して約17年で独立した、筆者の体験談である。 独立してからすでに、会社勤めと同じくらいの年月がたった。 しかしこの間、思い描いていた「独立起業で旅行会社」という理想と

    • SOHOで起業した旅行会社のはなし|12〜柔軟な会社運営

      会社を設立して18年余り、出来る限り会社はスリムにし最低限必要で運営していく、それが自分なりのSOHOの基本だと思ってやってきた。 しかし、それには限界がある。 今回は、その限界の境界はどこで、その境界をどのように判断すればよいかについて、書いてみようと思う。 「餅は餅屋」の理論 誰もが一度くらいは、この言葉を聞いたことがあるだろう。何事においても、専門家に任せるのが一番、ということの例えだ。 サラリーマンだった頃は、この考えが、仕事におけるスタンダードだと思っていた

      • SOHOで起業した旅行会社のはなし|11〜楽しくなければ仕事じゃない

        人はみんな、自分の仕事を楽しいと思っているだろうか? 旅行業を目指す人は、十中八九「旅」が好きな人だと思っている。そして、「旅」を仕事にしたいと思って旅行業を目指し、旅行業に就いている。 だが、会社の歯車として働いていると、必ずしも希望する仕事に就けていない人も多いかもしれない。 筆者が選んだ、SOHOで旅行会社を運営するということは、自分の会社で自分のやりたい旅行の仕事が出来る仕事のスタイルだ。 いずれ、中途半端な旅行会社は消滅し、巨大旅行会社か、あるいは、小さいけ

        • SOHOで起業した旅行会社のはなし|10〜旅行業で生き残るには?

          会社を作ることは誰でもできるが、長く安泰に経営し続けるのは難しい。 SOHOの旅行会社経営は、社員を抱えていないのだから、「自分たちが食べていけるだけの利益を得る」ことが出来ればいい。 しかし、それだけでは経営し続けることはできない。 この業界で生き残るためには、何が必要で、何をすべきか? 今回は、SOHOでの旅行会社に限らず、旅行業界で働いている人全てに言えることを、少しまとめてみた。 世界中を旅した経験があるわけではない 長年、旅行業に携わっていると、お客様から

        • SOHOで起業した旅行会社のはなし|13〜理想と現実

        • SOHOで起業した旅行会社のはなし|12〜柔軟な会社運営

        • SOHOで起業した旅行会社のはなし|11〜楽しくなければ仕事じゃない

        • SOHOで起業した旅行会社のはなし|10〜旅行業で生き残るには?

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|9〜旅行業登録実務

          鞄を持って得意先を1軒1軒まわる、昭和の営業スタイルは、今や旅行業には不要だ。 旅行客の集客は、店舗に代わるウェブサイトと、アイデア次第でいくらでもできる。 言い換えれば、たとえ顧客を抱えていなくても、すぐに旅行会社を設立することが出来るということだ。 そこで、行政書士に頼ることなく、自力でできる旅行会社を開業するまでの登録実務について、書いてみる。 旅行業務取扱管理者の資格 旅行業登録には、営業する旅行業種別にあった「旅行業務取扱管理者」の資格が必要だ。 これを取

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|9〜旅行業登録実務

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|8〜決算の仕方

          当社の決算月は12月なので、2月末日が決算による確定申告期限である。 すでに、SOHOの経理と総務関連業務について軽く触れたが、曲がりなりにも15年間税理士に頼ることなく、全て自分で行ってきた小規模会社の決算について、もう少し詳しく触れたいと思う。 試算表の作成 当社のように、SOHOで行っている法人の決算書は、連結決算や公認会計士による監査報告書は必要ない。 なので、基本書類は ・貸借対照表 ・損益計算書 ・株式資本等変動計算書 ・それに伴う注記表 といった、シン

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|8〜決算の仕方

          「毎日がおいしい」は幸せの極意 #3|きょう、何食べる?

          劇場版「きのう何食べた?」が公開された。 TVドラマの時からよく見ていたので、ぜひ劇場でも見てみたい。 ところで、世の家庭では、晩ごはんメニュー論争があるらしい。 「きょう、何食べたい?」 と聞くと、 「何でもいい」 と返ってくるのが腹立たしく、よく喧嘩になるそうで・・・。 聞くところによると、メニューを決めることが最も労力を必要とするらしく、料理をしない者にとっては、それを理解していないことが原因のようだ。 こういうときは、単純だけど「いっしょに考える」のが

          「毎日がおいしい」は幸せの極意 #3|きょう、何食べる?

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|7〜自分でウェブサイトを制作

          旅行会社を設立したいと考えたとき、目の前に立ちはだかる課題とは何か? 例えば、資金繰り、危機管理、顧客獲得方法など、サラリーマン時代にはあり得なかった課題がいくつもある。 今回は数ある課題の中から、他人の手を借りずに、自分で会社のウェブサイトを構築するにはどうしたらよいか、自分の体験を含めて書いてみたい。 ウェブサイトは会社の顔 ウェブサイト構築の技法や方法の前に、「ウェブサイトは会社の顔」であることを、常に認識すべきだ。 実店舗でいえば、ウェブサイトは旅行カウンター

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|7〜自分でウェブサイトを制作

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|6〜売上を支えるもの

          会社は、資本金と場所さえ用意すれば誰でも設立することが出来る。 会社登記や定款、あるいは決算書類などのペーパーワークは、様々な本やネットにいくらでも参考になることが書いてあるから、真似すればいい。 会社経営で本当に難しいことは、会社をどう続けていくかだ。起業するにあたり、自分自身いくばくかの躊躇があったのはその点だった。 それをどうやって克服していったか。 答えは、会社の売り上げを支える柱となる商品を作ることだった。 会社を支える柱となる商品 前籍の会社と顧客の分配

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|6〜売上を支えるもの

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|5〜SOHOの経理

          旅行業の経理業務は非常に細かい。 一般的な会社の場合、支払いはたいてい月末に集中しているだろう。 だが、旅行業の場合、旅行費用はたいてい申込金と残金とに分かれて入金される。そして、収受した中から航空券代、宿泊代といった仕入代金を、その都度支払う。 出発は申込時の半年後という旅行を請け負うことはざらなので、1件の予約について支払期間が長期にわたる。 だから、一般的なキャッシュフローは旅行業には当てはまらないに等しい。 では、旅行業での経理実務を行うためには何が必要か、

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|5〜SOHOの経理

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|4〜なぜSOHOだったか?

          前回までは、SOHOで旅行会社を起業しようと思い立ってから、営業開始までの間に行った会社登記や旅行業登録と開業準備について、覚えている限り綴ってきた。 自分が行ってきたことが、今後旅行会社を設立しようとしている人へのヒントになれば、と思い綴ってきたのだが、そもそも、なぜSOHOで旅行会社を起業したのかを書いてみたいと思う。 「SOHO」は旅行業における逆転の発想 旅行業は、直接物を作って販売することがなく、サービスとサービスを組み合わせて、お客様に代わり手配する代理業だ。

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|4〜なぜSOHOだったか?

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|3〜失敗しない仕事はない

          旅行業登録申請から約1か月、ようやく登録完了の連絡が来た。 前回書いた通り、日本旅行業協会への入会手続きを済ませ、狭いSOHOの事務所に登録票を掲げた。 開業日を1週間後に決め、引き続き雑務に追われる日々が続く。 よく、「失敗しない〇〇」という言葉を聞く。 この会社は、社員を抱えることなく「自分達が食べていけるだけ稼いでいけばよい」という楽な気持ちで始めた会社だ。そもそも、失敗するかしないかを悩む必要はない。 自分たちなりの「失敗しない」旅行業を続けていくだけだ。

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|3〜失敗しない仕事はない

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|2〜開業準備

          これは、SOHOで旅行会社を起業した筆者の体験記である。 会社設立と旅行業登録申請は済んだけれど、開業までにはまだまだやることがたくさんある。 今までは毎月給料が貰えていたけれど、これからは自分達が食べていく分をこの会社で稼がなければならない。 そのために何をすべきか、手探りの状態で行ったことを書いておく。 開業までの事務手続き 無事に旅行業登録申請を済ませ、あとは登録完了の連絡を待つだけだが、その間にするべきことは様々だ。 会社設立登記と旅行業登録申請のため、登記

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|2〜開業準備

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|1〜きっかけと資金

          脱サラして独立・起業するきっかけは、人によってさまざまだろう。 多くの人は、多少の不安を抱えながらも明るい未来を想像しつつするのだと思う。 しかし、筆者の場合は少し違った。 そのとき、旅行業界は低迷の真っただ中だったからだ。 SOHOで旅行会社を起業するにあたり、最初に直面する課題は「資金」と「事務手続き」だった。 独立・起業のきっかけ それまで約14年勤めていた会社は、旅行とスポーツイベントの兼業会社だった。 90年代から徐々に旅行業界が低迷し、この会社でも業界

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|1〜きっかけと資金

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|プロローグ〜そもそもSOHOとは?

          SOHOで旅行会社を起業し、運営してきた。 その間いろいろなことがあったし、それはこれからも続く。 会社運営は思いのほか大変だ。 2002年の開業以来、様々な外的要因(テロやSARS、新型インフルエンザなど)により、この業界は常に苦境に立たされ、そしてそれらは運営に直接響いてきた。 開業から15年がたった今、一度これまでを振り返ることで、これからまだまだ続いていく会社運営における、新しい何かが見えてくるのではないかと考えた。 そして、その時々でぶち当たる壁や苦労など

          SOHOで起業した旅行会社のはなし|プロローグ〜そもそもSOHOとは?

          「毎日がおいしい」は幸せの極意 #2 |「ええかげん」は「いい加減」な朝食

          若かった頃には分からなかったことが、歳を重ねると分かるようになる。 「あの頃の自分が、このことを理解していればなぁ」 と思っても、きっとその時には気付くことはできても、実感出来なかった。 今、僕たちの毎日は、「ええかげん」がちょうど「いい加減」。 これも、若かった頃には分からなかったことだ。 今回は、そんなことを思える僕が作るサンドウィッチの話。 言葉では理解できても実感できないこと その言葉は、何気なくテレビを見ていた時、ふっと聞こえてきた。 「ええかげんでえ

          「毎日がおいしい」は幸せの極意 #2 |「ええかげん」は「いい加減」な朝食