著者は社会学者で東京大学名誉教授。フェミニズムの第一人者で多くの著書がある。本書は大学・大学院における論文の書き方を指南したもので、情報生産技術、知的生産の教科書とも言えるもので内容は濃い。「問いを立てる」「研究計画」「収集」「分析」「アウトプット」までの一連の過程を順を追って説明しており、どのように研究を進め「情報生産者」になるかを理解することが出来る良書。彼女の大学での講義が質の高いものであるかが窺い知れる内容。文系の大学生大学院生だけでなくアウトプットを行う全ての人にお勧め。
【目次】
1 情報生産の前に
2 海図となる計画をつくる
3 理論も方法も使い方次第
4 情報を収集し分析する
5 アウトプットする
6 読者に届ける
以下、気になった個所をいくつか抜粋:
(2024年2月21日)