t_toshiaki1222

UZO-MUZO,悲喜コモゴモ。

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最近の記事

カエル先生、再び池に帰る(対談)

◼︎プロローグまずはじめに、前回のカエル先生との対談を読んでいない人に断っておきたいのは、これは卒業してから10年経った、教師(カエル先生、芸名)と元教え子(現カメラマン)の他愛もない会話でございます。 (前回の対談のリンクはこちら) https://note.com/ttosh_1222/n/n12ddb0639c5e その他愛のなさが一体何なのか、たぶんカエル先生本人にもわかっていないし、僕にもよくわからない。 よくわからないのだけど、なんだか気になってしまう。

    • ジャスト・トリッピング(対談)

      ◼︎はじめに (1年前くらいにふたりで海岸で遊んだ時の写真) 主婦A「ねえ、Bさん知ってる?あそこのお坊ちゃん。会社辞めて自転車でアフリカまで旅に出たらしいのよ!」 主婦B「聞いたわ!なんでも鳥取からフェリーでロシアのウラジオストクっていう街まで行って。そこからシベリア鉄道に7日間!」 主婦A「7日間⁉︎あたしそんなに耐えられないわ!それでロシアを横断して、確かそこからまた自転車に乗るのよね?」 主婦B「ですってねぇ〜。こんな大きな自転車に荷物いっぱい積んで、ヘルメットか

      • 帰国子女

        ■フランス編 帰国子女というとなんともエレガンスな響きで、リッチな香りが漂うが、あいにく僕のフランス生活はセピア色の日々だった。 地元の男の子と公園で仲良くなったことで図に乗った若かりし日の僕(当時6歳)はそれまで通っていた日本人学校から現地校へ転向したいという浅はかな思いつきを両親に告げた。(ちなみにこの浅はかさは20年近く経った今も変わっていない。)現地校に日本人が隣のクラスに2人(女の子)しかおらず、その2人もほとんど日本語が喋れない。カラダもみんなひとまわりデカく、

        ¥100
        • ハンドバック

          閉店後のスーパーは、もちろん客など人っ子ひとりおらず、照明はいくらか暗くなりBGMも鳴り止んで、どことなく哀愁が漂う。店の中でただ一人、レジで売り上げを数え、明日の営業に備え小銭を補充するこの時間が、リコは好きであった。 「お先に失礼しまーす!」 中村さんは今日サークルの飲み会があるらしい。心なしかいつもより化粧が決まっている。あるいはひょっとしたら、自分もあんな風な、キラキラとしたキャンパスライフを送っていたのかもしれない。でもなんとなく乗り遅れてサークルには入らず、か

          いろいろな宿

          目的地に到着してまずは宿を探しにいくというのは、予定を決めずフラフラと旅をする人が行うルーティンなのではないか。少なくとも僕が旅する時はまずバックパックを置き、移動後の束の間の休息を取るためにも飛行機を降りたら/バスを降りたら/電車を降りたらまず宿を探す、というのがひとつの行動パターンであった。 日本ではいまどき安宿なんて、地方に行けどもなかなかお目にかからない。カプセルホテルやらスーパー銭湯やら小汚いラブホテルやら…けばけばとしたドデカイ看板とともに聳え立つその建物達が、

          いろいろな宿

          オカマとiPhone...の人(対談)

          (25歳♂・元青年海外協力隊員) ■オカマとiPhone-ということで『オカマとiPhone』シリーズでお馴染みの慎吾くんです。(笑) ※別記事、『オカマとiPhone』見てね! 慎吾(以下、S):何回目だよ、この話。(笑)俺の中では決別してるわ。 -こないだ改めてオカマとiPhoneシリーズをちゃんと書き直してみて思ったのは、そういえば襲われたシーンについて俺知らねえな…って思って。まずはそこんとこの詳細を聞きたいと思うんだけど、どう?事件について覚えてる?

          オカマとiPhone...の人(対談)

          旅と胃袋

          どうやら得体の知れぬ国に行くことの不安要素の一つに、そこのメシが食えるかどうかという問題を多くの人が抱えているらしい。幸か不幸か僕の場合、日本で胃が痛くなることがあっても(oh,ストレス社会!)、海外をフラフラしてそこのメシで腹を壊したことはない。なんだかわけのわかんねえ材料を使っているし、ヘンテコな味付けをしているなんてこともしばしばあるのだけれども、これはこれで趣があってよろしい、と自分の舌を励ます才能が僕にはあるようだ。 タイには輪ゴムみたいな麺をワシャワシャといろん

          おばちゃんとクラクション

          爽やかな小話をひとつ。 こないだバイト先の先輩と飲みに行った時にこんな話を聞いた。その先輩は以前、某有名ファーストフード店で働いていた。そこにあるおばちゃんがパートとして働いていた。 そのおばちゃんは結婚していて旦那様は1千万プレーヤー。働く必要はないのだけれど、性格的に家にこもっているわけにもいかず”趣味として”バイトをしているそうだ。なんとも羨ましいばかりでこんなことを聞いたら人によっては怒り狂ってしまうのかもしれない。 けれどそのおばちゃん、愛想がよくとても仕事が

          おばちゃんとクラクション

          モンゴル紀行 その4

          地平線へとゆっくりと太陽が近づいていき、辺りは段々と青みがかってゆき、そしてその青さは着々と深みを増し、気がつけば辺りはほぼ全くの暗闇となる。空を見上げると、無数の星がひしめき合う。いや、ひしめき合うというよりはむしろそれは、地上に迫ってくるような凄みがある。地球だってその星のうちの1つに過ぎず、僕らは宇宙に蠢く星たちの上を這いつくばる、果てしなく小っぽけな、ただ一個の生命体に過ぎない。あるいはそれは、目を背けたくなるような悲しい事実なのかもしれないけれども、溢れんばかりに天

          モンゴル紀行 その4

          モンゴル紀行 その3

          朝早くに出発したのに、けっきょくモンゴルに入国できたのは夕方近くであった。ジープに乗っていたのは全部で30分くらいで、その他待ち時間が5時間くらいあった。お盆の時期のスプラッシュマウンテンよりも酷い。とは言うものの、兎にも角にも晴れてモンゴルに入国できたわけであった。 先ほどの日本語ペラペラモンゴル人は僕たちを待っていてくれていて、合流するとすぐさま一緒に駅に向かい、チケットを買いに向かった。出発は夜、ウランバートルには朝到着する。ついに、ウランバートルである。チケットを手

          モンゴル紀行 その3

          モンゴル紀行 その2

          銀行で両替をして、天津の駅から電車で北京に向かった。銀行の両替の姉ちゃんの対応はお世辞にも良いとは言えず、駅のベンチの寝心地はそりゃもちろんサイテーで、おかげで寝不足で、外の気温は30℃を超えている。背負っているバックパックを放り出してその場にへたり込んでやろうかと、やり場のない怒りがフツフツと腹の底から沸いてくる。 それにしても中国は、高校生の時に来た頃と比べるとすっかり様変わりしていた。高層ビルがニョキニョキとそこら中に生えている一方で、その隙間を縫うように古い木造の建物

          モンゴル紀行 その2

          モンゴル紀行 その1

          東南アジアをフラフラとした時の、ラオスの星がキレイだったものだから…”次は星を見に旅に出よう”なんて、頭のネジの外れたロマンチストな色黒の男の子は思いついたそうな。 「砂漠なら星はキレイなんじゃなかろうか?そうだ、モンゴルに行こう。でも普通に行っても面白くないな。陸路で行こう。」 実はその頃、大学のとある団体を乗っ取って、そこの長(おさ)をしていた。団体とは名ばかりで、昼休みにメシを食う友達がいなかったものだから、そいつらを集め、こんなことしようよ/あんなことしようよ、と

          モンゴル紀行 その1

          大富豪になったら・・・

          大富豪になったら、朝の目覚まし時計の代わりにナイスバディのチアリーダーを雇って”起きて♡トシアキ♡起きろ♡トシアキ♡”という掛け声とともに起こしてもらう。爽やかな朝の目覚めである。 そうして爽やかに目覚めたらきっとなにか楽しいことがしたくなるに決まってる。大富豪だから働く必要もない。はて何をしようと考えた時に、ハリウッドから一流の特殊メイクを呼んでいろんな人の顔になって街に繰り出そうという考えに至るのは、必然の流れではありませんか。 安倍晋三のメイクをして、渋谷のスクラン

          大富豪になったら・・・

          坊主は上手に屏風に坊主の絵を描けるのか・・・!?(対談)

          ▪️まえがきこの世をば/ わが世とぞ思ふ /望月の /欠けたることも /なしと思へば ああ道長はなんて呑気で悠長なのだろう、ってこの歌をなんかの拍子に思い出すたびに羨ましくてため息が出る。いいなーいいなー。 ところで、最近気になっているカタチがある。◯である。はな丸百点満点、家庭円満、ミステリーサークル、空飛ぶ円盤。みんな丸い。地球だって丸いし、行きつけのミスドのドーナツも丸い。 どこにいってもカドのたってしまう僕にとって、言わば◯は憧れの形である。◯には何かがあるんじ

          坊主は上手に屏風に坊主の絵を描けるのか・・・!?(対談)

          ボリビアン・ラプソディー

          ボリビアを目指すきっかけ、つまり僕が南米をフラフラと旅をするきっかけになったのはある女の子と世界の国の首都当てゲームをしていた時であった。その女の子はなかなか弱くて、イギリス→ロンドン、フランス→パリくらいは答えられるけどドイツやらインドとかになるともうお手上げであった。その時になぜか答えられなくなると、ボリビアをやたらと連発するのである。 「ロシアの首都は?」 「…うーん…ボリビア!」 「カナダの首都は?」 「えーっと…えーっと…ボリビア!」 こんな具合に。おまけにボリ

          ボリビアン・ラプソディー

          夏の風物詩

          まだ少し気が早い気がするけれど、やがてそのうちおそらく夏が来る。 夏と言えば。 スイカを食べるという習慣が我が家にはなくて、だからスイカが好きではないのか、それともスイカが好きではないから、スイカを食べる習慣がないのか、どちらが先なのかよくわからないが、ひとまずあのモサモサとしたら食感がどうにもこうにも許せない。おまけに種も邪魔で食べにくいし。それでも友達のお母さんは満面の笑みでスイカを提供しなさってくれたりする。おまけにサービスなのかなんだか、塩をふりかけてくれたりする

          夏の風物詩