【皆で未来をつくる その12】
「専門的・技術的職業従事者」の中の「農林水産技術者」の中の「農林水産技術者」の定義
引用元:総務省HP(https://www.soumu.go.jp/main_content/000661290.pdf)
「専門的・技術的職業従事者」の中の「農林水産技術者」の中の「農林水産技術者」が、SDGsで示された未来のためにできること 3例(理由付き)
①農業技術者、農業技術士、普及指導員などの農業に携わる技術者は、持続可能な農業の手法・ノウハウを世界各国から入手して、担当している農地に適用するよう努める。現実として、農薬を使わない農法や、不耕起の上で成り立つ農法など、持続可能な農法は存在する。
⇒グローバル指標2.4.1「生産的で持続可能な農業の下に行われる農業地域の割合」に貢献する。
②地球市民教育や持続可能な開発のための教育は、教育のうちの一つの分類として考えることができるだろう。すると、「実地研修」の重要性はより理解いただけると思う。農地や森林、海洋や河川において、よりよい未来をつくるための教育を実施することは、非常に有効だと思われる。
⇒グローバル指標12.8.1「(i)地球市民教育、及び(ii)持続可能な開発のための教育が、(a)各国の教育政策、(b) カリキュラム、(c) 教師の教育、及び(d)児童・生徒・学生の達成度評価に関して、全ての教育段階において主流化されているレベル」に貢献する。
③FSCなどの認証制度を利用して、持続可能な漁業というのを世界で当たり前の事業活動として認識を広める一翼になる。また、もし今の経営方法では事業が成立しにくい場合は、教育側に回って、「本当なら自分がしたかった漁業」という位置づけで次代の漁師などに教えてましょう。今までの漁業で良かったことと、これからの漁業で変わっていかねばならないこと。
⇒グローバル指標14.4.1「生物学的に持続可能なレベルの水産資源の割合」に貢献する。
皆で未来をつくるシリーズの説明
定義には、総務省にて平成21年24月に統計基準設定された「日本標準職業分類」から引用して、大分類・中分類・小分類のそれぞれの説明を記載しています。
合計で329種類の職業があり、平成21年時点では全職業を網羅的に分類したもので、平成33年以後に増えた職業も、「その他の○×」といった分類がありますので、現時点でも全ての職業がどこかにあてはまることになります。
網羅的であることが、全人類に向けて(おおげさですが、本当!)発信しているSDGsの本意をくみ取ることができると考えています。
「誰一人取り残さない」ためには、「(富の分配をする側の人は)誰一人他人事にしない」ことが重要ですので、それを愚直に実現するために、先頭に立つつもりでこの連載をしていきます。
「グローバル指標」とは何かについては、追って説明しますが、SDGsを測定するために公表されている指針であり、SDGsアクションをするに当たってきちんとした理由・裏付けになるもの、とだけご理解ください。
「SDGsで示された未来のためにできること」には、私の強い想いを込めています。
今までの常識から考えると、「なぜそんなことをしないといけないの?」や、「それはNPOとかがすることでしょ?」と思う方もいるでしょう。しかし、その考えはもう変えなければいけません。
誰かがやっていれば問題にならなかった昔。
皆でつくってゆかねばならない未来。
あなたは、当事者になってくれますか。
用語の意味
【じぞくかのうなのうぎょう】(持続可能な農業)sustainable agriculture・・・農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和等に留意しつつ、土づくり等を通じて化学肥料・農薬等による環境負荷の軽減、さらには農業が有する環境保全機能の向上に配慮した農業。有機農業、環境保全型農業、総合的病害虫・雑草管理により実現する農業を指すこともある。<小規模農家の生活と能力を向上させ、土地や技術、市場への平等なアクセスを与えることにより、持続可能な農業規範を推進しなければならない。また、国際協力によってインフラと技術への投資を確保し、農業生産性を改善する必要もある。日本では、持続可能な農業生産を支える取組として環境保全型農業が推進されている。>参照:農林水産省(https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h21_h/trend/part1/chap3/c3_13.html )(最終アクセス:2021年4月26日)
【ちきゅうしみんきょういく】(地球市民教育)global citizenship education・・・教育がいかにして世界をより平和的、包括的で安全な、持続可能なものにするか、そのために必要な知識、スキル、価値、態度を育成していくかを包含する理論的枠組み。学習者が国際的な諸問題に向き合い、その解決に向けて地域レベル及び国際レベルで積極的な役割を担うようにすることで、平和的で、寛容な、包括的、安全で持続可能な世界の構築に率先して貢献するようになることを目指すもの。<地球市民教育は具体的に、①学習者が現実の問題を批判的に分析し、創造的、革新的な解決策を考えることを促すこと、②主流の前提、世界観、勢力関係を再考し、制度的に十分に意見が反映されず、軽んじられている人々、グループについて考慮するよう支援すること、③必要な変化を起こすための個人的、集団的な行動への従事に焦点を当てること、④学習環境にいない人々、コミュニティに属する人々、より広い社会の人々を含む多様なステークホルダーを巻き込むといったことが挙げられる。>参照:文部科学省(https://www.mext.go.jp/unesco/002/006/002/003/shiryo/attach/1356893.htm )(最終アクセス:2021年4月26日)
【すいさんしげん】(水産資源)fish stock/fishery resources・・・海洋・河川・湖沼に生息・繁茂する、水産業の対象となる動植物資源。魚介藻類など水界に産する有用生物。漁業資源。<石油や天然ガスなどの、生産によっていつか枯渇する消耗資源とは異なり、水産資源は適正な漁獲管理等が必要ではあるが持続可能な資源である。>
留意点
・用語の意味の凡例パターン1:【よみ】(用語または単語)英語・・・意味<使用例>
・用語の意味の凡例パターン2:【英語略称】(日本語読み)英語・・・意味<使用例>