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「近くの山にロープウェイがあるから行ってみない?」 彼に誘われて私達は近くの山に向かっ…
私達はどこへ向かっているんだろう。 飛び乗った新幹線の中、彼は行先を調べていて、私は窓…
僕らは動物園にやって来た。 パンダの赤ちゃんが目的だったが混んでて観る事は叶わなかった。 …
ミーンミンミンミン。 蝉の声が僕の身体を焼いている。 暑い、熱い。 東京の夏は、多分沖…
今日、寝坊した。 イラっとして母さんの朝食を残した。 急いでるのに赤信号ばかりだった。 …
今日から2日間、彼がいない。 実家に帰るのだという。 同棲を始めてから3か月。 ずっと一緒に…
ミオとレオは双子の姉弟だった。 2人はとても仲が良く、どこに行くのにも一緒だった。 そして魔法の力を持っていた。 ミオはその手から炎と氷を自在に出せた。 ミオがいれば火を起こすのも川を渡ることもあっという間に出来る。 レオはその手で触れた生き物の心が読めた。 レオの前では誰も隠し事をすることは出来ない。 村の者たちは2人を崇め、恐れ、そして村のために存分に使わせた。 しかし成長するにつれ力は強くなり、制御出来なくなっていった。 ミオの炎は民家を焼き、氷は生き物までを凍らせ
ここはカミナリさまの国。 雲の上のさらに上の雲にあり、たくさんのカミナリさまが住んでいる…
未来が見えるコンタクトレンズが発売された。 このレンズは脳と連動し、1時間おきに1時間後の…
9月12日、今日は流れ星の日です。 お父さんと女の子の親子が、手を繋いで土手にやってきまし…
9月10日。今日は雨の日。 雨の日には、アマヤドカリたちが一斉に大移動を行う。 アマヤドカリ…
『その亀、七つの頭を持ち、七つの海を泳ぎきり、七つの罪状を喰い尽くさん』 あるところに、…
悔しい。悔しくてたまらない。 私は心の中で叫んだ。 この感情はなんだろう。 悔しさと怒り…
カタカタ、タン。 やっとこさ上司にメールを打ち終わって、ひまりはふうっとため息をついた。 今日は朝からやる気が出ない。 いや、もう何週間も、何ヶ月もやる気が出ない日が続いていた。 何か面白いことないかな。 気がつくとそんなことばかり考えている。 ひまりは出ないやる気をなんとか出すため、コーヒーをおかわりしようかと机のコップに手をかける。 するとコップの陰から、ピンクの小人がヒョイっと顔を覗かせた。 えっ?と思わずひまりはコップを落とす。 残っていたコーヒーが、ひまりの服に茶