雨が教えてくれたイルミネーション[写真][エッセイ]
✳雨が教えてくれたイルミネーション
今朝家を出たら雨が降っていた。
なんでカメラを鞄にいれっぱなしにしたんだろ。
そう思いながら、鞄にいれっぱなしの折り畳み傘を使って出社した。
帰りには、今朝の雨のことすら忘れていた。
運動がてら、少し遠くの駅まで歩くことにした。
目的の駅までの道半ば、雨が降ってきた。
しまった傘を会社におきっぱなっしだ。
…どうしよう。
…この距離と雨なら傘を撮りに戻った方がいいな。
くるっと踵を返して気づいた。
来た道と別の方向にイルミネーションがある。
ダイヤモンドの指輪モチーフのそれを可愛いなと思った。
…写真撮りたいな。
『一生そばにいて』
そんなキャプションをつけたら、素敵じゃないか?
そう思って会社まで走って戻った。
そして、傘をさしてゆっくりとその場所に戻った。
❇写真ここから
このレンズを買ってからつくづく感じている。
よるの写真を撮るのは難しい。
明るい大口径のレンズを使いさえすれば
それなりにはなるかな、と思っていたが
そうは問屋が卸さない。
ここ数ヶ月写真の編集に気乗りしなくて
意図せず写り込んでしまった人や物を消すか
あまりに暗い写真を少し明るくするくらいしかしていなかった。
撮って出しで、いい写真を撮れるのもかっこいいけど
折角写真で自己表現をしているのだから
レタッチで幅を広げてもいいな、と久しぶりに思えた。
まぁ撮って出しで出せる位、技術を磨くのも忘れずにね。
あと、とても億劫に思えるけど
たまには引き返してみるのもいいものだね。