マガジンのカバー画像

私の仕事

280
2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき…
運営しているクリエイター

#日本の教育を考える

自然に学んでしまうこと

この仕事を始めて23年と3か月ほど ・・・なぜだろうと考えてしまうことがある。 多くの子どもたちが 人の話をきちんと聞けないこと、聞こうとしないこと 英単語・漢字だけではなく、「用語」を覚えるのがとても苦手なこと 人が読み上げているものを一緒に目で追うことができないこと そして 相手の意図や求めていることにこたえようとしないこと 一方、少しずつ、するべきこととして説明をするとほとんどの子どもたちが少しずつできるようになっていく。 ということは、 彼らは、そ

英語の長文を読んで・・・

昨日、高校3年生と一緒に読んだ英文に 1950年のサッカーのワールドカップのブラジルの敗北を「広島のような大惨事」と表現した作家の言葉が出ていた。 夜、高校1,2年生の補習授業で 「パリってロンドンにあるんやったっけ?」と聞いてきた生徒がいた。 ・・・(._.)(._.)(._.) 数年前の高校3年生にアメリカ合衆国が南北アメリカ大陸に広がっていると思っている生徒がいた。 昨日の高校3年生の授業では、英文をもとに 「社会科」の授業の大切さや、異文化交流の中で、相

学習塾にできること 25周年に向けて ③

昨日、友人から「あきらめない人を応援するよ~」とメッセージをもらった。 一昨年と昨年は、何度もあきらめようと思った。 けれど、見回してみると次の世代のスタッフがしっかりと育っていることに気が付いた。 これは、まだあきらめてはだめなのかもしれないー 15年目の1年は、もうあきらめた方が良いかもしれないー と、思ったら、卒業生との再会がたくさんあって、それなりに私も役に立っていることに気づかされた。 去年から始まった25年目は、 これまた教え子たちばかりなのだけれど、

ときどき考えること ㉓

先日ー23歳の営業の女性とお話をしたとき 私自身は高校3年生のとき塾に通っていなかったという話をしたら、かなり驚かれた。 時代の差もあるけれど 私たちの時代はまだ、塾というのは、目標を持っていく場所だったと思う。 だから、私自身も高校1年生の冬休み、名古屋まで予備校に5日間通った。 模試を返されるとき、毎回、担任に、「これがなかったら素晴らしいのに」と国語の成績を隠された経験から、国語の勉強の仕方を知りたかった。というか、とりあえず、大学受験で足を引っ張らないように

25周年year ①

3月6日に寺子屋かめいは25周年を迎える。 創設時に次のような 「寺子屋の目標」を立てた。 1.学校での学習を補う 1.学校ではできないことを助ける 1.子どもたちと外の世界のつながりをつくる 1.学校の成績を上げるだけではなく、「英語力」と「考える力」を養う 1.友情と向上心を培う 存在になること 昨日、久しぶりにスキ💗をもらった記事 を読み返しても、 学校ではできないことを助ける場所や 子どもたちと外の世界のつながりをつくる場所 学校以外の「子どもの居場所

学校は楽しいもの⁉️

寺子屋かめいが5周年を迎えた翌月に「てらこや新聞」を発行した。それを読んだ同級生に、「あなたはいつもとても冷めた目で、はしゃぐ私たちを見ていたから、こんなに熱い人だとは思わなかった。」と言われて驚いたことがある。 私は、意見をはっきり口に出し、人と衝突することがよくあり、義務教育の間ずっと母は、面談で「言っていることは正しくても、はっきり言いすぎだったり、きついことが多い」と担任に言われていた。高校では、先生たちの発言や学校での出来事が納得のいかないときは、校長先生に交渉に

ときどき考えること ⑪

今週は、改めてそのことを考えさせられる1週間だった。 そして、思い出した。 大学院留学中ー 学科は違ったけれど同じ学部に車いすで生活する少し年上の日本人男性がいた。あまり接点はなかったけれど、日本人はコミュニティが出来ていたのであいさつはする、カフェテリアなどで一緒になれば話くらいする、共通の友人やほかの人と一緒なら1つのテーブルで食事をすることもある程度の知り合いだった。 ある日、カフェテリアでその人と一緒になったとき、 食事を終えた彼に 「よしえさん、これ、捨

ときどき考えること ⑨

今日、卒業生と少し長めに話をした。 昔は親が忙しかったけれど 今は子どもが忙しいー そんな話題が出た。 なるほどー だけど・・・私も小学生のときたくさん習い事していて 結構忙しい子どもだった。 小学1年生から 書道、スイミング、お茶、絵画教室に通っていたし 小学3年生には、それに剣道が加わって 小学4年生から、英語(教室は自分ちの敷地内にあったけれど)が入り 小学5年生でスイミングを辞めたけれど その代わり週3だった剣道が週6になった 笑 地区のドッチボールチーム

ときどき考えること ⑧

高校生のテスト期間が始まると、私は不機嫌なことが多くなる。 笑 外国語を学ぶ力は、やはり母語に影響され、母語に影響すると思うことしきりだ。 私は、国語の成績が悪かったから、当時、周囲の大人に挙って「このままだと英語もわからなくなる」と言われ続けた。 けれど、私は、どちらかというと英語を通して日本語に興味を持ち、「国語」という科目ではなく、日本語にも気を遣うようになっていき、受験で国語が足を引っ張ることはなく、私の英語の成績や英語力に日本語が足かせになることはなかった。

学習塾にできること ④

受け入れるー 寺子屋かめいの25年目も後半に入っている。 この25年足らずの間、私の中のキーワードだった気がする。 「受け入れること」 子どもたちの現状を受け入れること 今あるものを受け入れること 今ないものを受け入れること 今、できることを受け入れること 今、できないことを受け入れること そこから始まるのが教育ーなんだなぁ と、思う一方で 慣れることー 当然とすること あきらめること 当たり前だと考えること 仕方がないと思う 大人たちが 子どもたちの現状に

学習塾にできること ②

寺子屋かめいは、一応 小学生から社会人までの総合英語塾 を、名乗っている 笑。 そして、25年足らず前に「英語でも読み書きそろばんができる人が育つ塾」を目指して「寺子屋」と名付けた。 でも、今、英語どころか日本語での読み書きそろばんも怪しい子どもが少なくない。 それは、小学生からかなり顕著に出ているため 様々な対応をご家庭でもお願いするけれど 結局、それが表面化して問題となるのは、中学校や高校に入学してから・・・というケースが多い。 その場合、その時点では、子

学習塾にできること 

今年の夏休みー 夏休み 子どもの居場所 プロジェクト 2024として 新しい取り組みを行った。 そして、そのためにクラウドファンディングを行った あっという間に、最初の目標額を達成し、2つ目の目標として支援者25名を掲げたけれど、期限残り1週間ほどのときに達成できた。そして、3つめの達成目標ということで50万円を掲げてそれも達成できた。 その支援者の半分以上が卒業生だったことを、私はとても嬉しく思った。 そして、その中にいた平成3年生まれの2人 「先生、塾続けるの

ときどき考えること ⑥

この仕事を始めて4年目(今年25年目)から現在の校舎を使っているのだけれど、その校舎が完成して間もない頃、子ども会連合会のお偉いさんがいらしてお話をすることがあった。そのとき 中学生になっても九九ができない子がいることをお話しした。 すると、そのお偉いさんが ー暗記が苦手な子もおるわさ。 と、おっしゃった。 私はこの発言に、違和感を持った、というか、不信感を持った、というか、 ため息をついた。 月曜日にこの記事を読んで↑、そんな昔のことを思い出した。 九九=覚

ときどき考えること ⑤

このところ、中学受験をして、中高一貫の学校に入学したけれど、中学1年生または2年生の終わりまでに英語の成績が良くなくて、と、寺子屋に入塾してくる生徒の通っていた幼稚園、保育園に偏りがあるように思う。 早期教育ー必要に応じたものではないインターナショナルスクールを含む英語や、読み書きだけではなく、暗記などの勉強をさせていることーで有名な幼稚園、保育園に通っていた生徒が圧倒的に多いー。 その生徒たちの様子を見ていると 褒められつづけないとやる気を急速に失っていく 褒めてほし